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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

 ハワイの本願寺で知ったボランティア



  ハワイを訪れる機会に、ぜひ行ってみたかったところの一つが、ワイキキからアラワイ運河を挟んだ山側に広がるモイリイリ地域にあるモイリイリ本願寺。

  帰国の空港に向かう日曜日の朝、ほんのわずかな時間でしたが、朝の礼拝に参加しました。お経が英語で讃美歌のようにオルガンの伴奏にあわせて歌われていた光景は一見の価値がありました。

  このモイリイリ本願寺の門徒さんの活動が世界中に広がった「プロジェクトダーナ」という地域の高齢者を支援するボランティア活動のお話を現地で聞きたいと思っていました。

 ダーナというのは、他者のために自分の時間を差し出すという布施の精神をもって、独居高齢者などに提供する活動です。もともとは門徒さんたち同士の支えあいの活動でしたが、カーター元大統領夫人が創設したローザリン・カーター介護賞の第1回受賞を受けたこともあって、今は宗派を超えて世界にその活動が波及しています。

  お話を伺うと、その活動は高齢者や身体障がい者に対する家庭訪問だけでなく、介護者の休息の時間を提供するための支援や、買い物・通院・教会に行くための送迎を全て地域の方々のボランティア活動で行われています。

  これらの活動資金は、寄付やハワイ州やホノルル市からの助成金で運営されているそうです。ハワイも日本と同様に高齢化しており、このような人と人とのつながりで支えあうコミュニティのあり方に学ぶところが大きいように思います。
 
  日本語の檀那(旦那)は、サンスクリット語のダーナが語源とされる仏教語由来の言葉です。それがラテン語のドーヌム(贈り物)となり、英語のドナーの語源でもあるそうです。ダンナもドナーも、その人にとって大切なものを人に施すということなのでしょう。

  決して物質的なものではなく、自分の時間や人への思いやりなど、人に何かを与えられる人間であることの幸せを大切にしたいものです。

              (石井 敦子)
# by mako0491 | 2023-05-14 19:42 | 女の視点

289新報すりです

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# by mako0491 | 2023-05-14 18:45 | pdfあつめました

290 新報 PDF 写真に

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# by mako0491 | 2023-05-14 18:33 | pdfあつめました
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# by mako0491 | 2023-05-14 18:16 | cまんが

研修の季節に・・





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 新人研修の時に培った友情いまも


 コロナ禍が収束ムードに向かう中で、新年度を迎えた今年の新人研修は、オンラインから対面の集団研修に戻す職場も増えているようです。実際に同じ場所に身を置き、交流することで得られる効果を一番必要とするのは、やはり新人研修ではないでしょうか。

 私が東京で就職し、新人研修を受けたのは、もう30年も前のこと。4月1日に辞令をもらい、そのまま2週間ほどの研修期間がありました。あいだに2泊3日の合宿もあり、初対面の同期たちともだんだんと打ち解け合うようになった記憶があります。

 なかでも特に仲が良かった同期が4人います。奈良県、福岡県、東京都、宮城県と、出身地も様々ですが、気が合い、研修の帰りはみんなでご飯を食べに行くのがとても楽しみでした。

 職種が異なる5人はそれぞれ違う職場に配属になりましたが、たまに同期会をしては仕事の悩みを相談したり、互いの結婚式に行ったりと、その後も公私ともにいいお付き合いが続いています。
 
 私が退職して、和歌山に戻って以降は数年に一度くらいの頻度でしか会っておりませんでしたが、先日、私の上京に合わして5人が集合し、久しぶりの同期会ができました。

 すっかり白髪まじりで、老眼が進んでメニューを見るのも一苦労。定年が延び、引き延ばされたゴールまでの職業人生をどう生きていくかについて語り合いました。

 今思えば、2週間もかけてしていた研修の内容は何一つ覚えていませんが、そこで生まれた同期との絆は一生もので、その後、管理職の道を選んだ人や現場主義を貫く人、そして故郷に戻り転職した私のように、歩んだ道はそれぞれですが、互いの人生を尊重し合える同期の存在が大きな支えになっていることは確かです。

 そんな礎となった新人研修ができた幸せな時代だったのかもしれませんが、時代や社会情勢が変化しても、やはり直接、出会うことでしか得られないものがあり、人にとって大切なものは変わらないように思います。

              (石井 敦子)
# by mako0491 | 2023-05-14 18:10 | 日日雑録