わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

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和医大便り


新卒看護師の就活について

世界的にも珍しい日本の雇用慣行として新卒一括採用があります。新卒の学生を同時期に採用することで、効率よく人材を確保するものです。もともとは戦前の重工業化の進展とともに人材確保と人材育成を行う必要があった企業事情によって日本社会に定着してきましたが、その時代の景気に影響を受けることや新卒枠を逃した際のやり直しの難しさなどから制度の見直しがしばしば議論されます。

 この新卒一括採用が大学生に密接にかかわるのは、何と言っても「就活」でしょう。大学3年生の秋ごろになると、就職活動を始める学生も増えてきます。看護学生は慢性的な看護師不足のなか、売り手市場と言われ、そんな就活とは無縁かと思われがちですが、最近は決してそうではありません。一般学部の学生のように各病院が開催する説明会やインターンシップに参加し、大学4年生の春から夏にかけて採用試験を受けます。

とはいえ、一般の就活のように何十社も面接に行くということはなく、せいぜい1、2病院の受験で、大半の学生は希望する病院に採用が内定しますし、そうでなくても就職できないということがないのは看護師の強みです。

 必ず就職口はあるという強みも良し悪しで、看護学生の就活は単に就職先を見つけるだけの就職への手続きに過ぎないのが残念です

一般的な就職活動では、自己分析や企業研究に注力することで自分を見つめ、将来を考える機会になります。看護学生の就活は、その部分が省かれがちですが、自分はどんな看護師になりたいか、仕事と結婚などの私生活とのバランスをどのように考え、自分がどう生きていきたいのかといった人生設計を考える機会にすることに意味があると思います。  

大学に入る時点で職業選択をしているだけに、ただ流れるように看護師になって、就職したら現実とのギャップに自分を見失うというのではなく、まず学生のうちに、自分自身をしっかり見つめ、将来を考える機会にすることが大切だと感じています。

(保健看護学部講師 石井敦子)


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by mako0491 | 2018-08-24 11:13 | 和医大便り