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わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

カテゴリ:和医大便り( 2 )

3・29和歌山医大

 和歌山医大

小さな演劇部に大きな目標

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 今回は、和歌山県立医科大学演劇部をご紹介したいと思います。

和医大には、さまざまな競技スポーツの体育会クラブがあり、大学でクラブに入って初めてそのスポーツをするという学生も大勢います。また、軽音楽部や茶道部、美術部といった文化系のクラブもありますが、それらの中に演劇部はありませんでした。演劇部ができたのは1年半前になります。

 2017年の夏に、医学部2人、保健看護学部1人のたった3人で立ち上げました。現在は両学部の合同で部員は6人となり、週2回の部活動に加え、休日には観劇やワークショップへの参加、和歌山大学や京都府立医科大学の演劇部との交流など、活動を広げています。

 昨年の秋には、大学祭で初めて一般公開の舞台公演を行うことができました。初公演は大型ホールの講堂とは行きませんでしたが、教室に小さな舞台をつくり、役者3人、音響など裏方3人の6人全員で力を合わせ、2日間で計3回の公演を乗り越えました。100人を超える観客の方々からも好評いただいたことは部員たちの大きな励みになったことでしょう。

 やはり、役者の人数や男子部員が少ないためどうしても演劇の幅が限られてしまうことが悩みの種ですが、いつかは大ホールで、自分たちの書いた医療にまつわる台本で、大きな舞台セットを作り広々と演技することを目標に、今は3月中旬のプチ公演を目指して頑張っています。

 将来、医師や看護師を目指す彼らにとって、大学の部活動で演劇に打ち込むことはとても貴重な学びの時間でもあります。役作りを通してその人の生活や生き方に思いをめぐらせること、その演技をどのように演出することで観客に伝わるのかを考えること、みんなで悩み話し合い、その積み重ねで一つの舞台ができるのです。

 ゼロスタートの創部から仲間を増やし、さまざまな人や機関と交流しながら、目標をもって一致団結し演劇に取り組む彼らなら、チーム医療の一員として患者さんのための医療をつくっていってくれるにちがいありません。

   (保健看護学部講師 石井 敦子)


by mako0491 | 2019-04-21 20:38 | 和医大便り

和医大便り


新卒看護師の就活について

世界的にも珍しい日本の雇用慣行として新卒一括採用があります。新卒の学生を同時期に採用することで、効率よく人材を確保するものです。もともとは戦前の重工業化の進展とともに人材確保と人材育成を行う必要があった企業事情によって日本社会に定着してきましたが、その時代の景気に影響を受けることや新卒枠を逃した際のやり直しの難しさなどから制度の見直しがしばしば議論されます。

 この新卒一括採用が大学生に密接にかかわるのは、何と言っても「就活」でしょう。大学3年生の秋ごろになると、就職活動を始める学生も増えてきます。看護学生は慢性的な看護師不足のなか、売り手市場と言われ、そんな就活とは無縁かと思われがちですが、最近は決してそうではありません。一般学部の学生のように各病院が開催する説明会やインターンシップに参加し、大学4年生の春から夏にかけて採用試験を受けます。

とはいえ、一般の就活のように何十社も面接に行くということはなく、せいぜい1、2病院の受験で、大半の学生は希望する病院に採用が内定しますし、そうでなくても就職できないということがないのは看護師の強みです。

 必ず就職口はあるという強みも良し悪しで、看護学生の就活は単に就職先を見つけるだけの就職への手続きに過ぎないのが残念です

一般的な就職活動では、自己分析や企業研究に注力することで自分を見つめ、将来を考える機会になります。看護学生の就活は、その部分が省かれがちですが、自分はどんな看護師になりたいか、仕事と結婚などの私生活とのバランスをどのように考え、自分がどう生きていきたいのかといった人生設計を考える機会にすることに意味があると思います。  

大学に入る時点で職業選択をしているだけに、ただ流れるように看護師になって、就職したら現実とのギャップに自分を見失うというのではなく、まず学生のうちに、自分自身をしっかり見つめ、将来を考える機会にすることが大切だと感じています。

(保健看護学部講師 石井敦子)


by mako0491 | 2018-08-24 11:13 | 和医大便り