わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

カテゴリ:女の視点( 154 )


見た目も中身も磨かないと

満員電車でのこと。そばに座っている女の子が携帯を操作している。ひざの上に置いたヴィトンのバッグとつやつやの茶髪がまぶしい。

携帯の画面がいやがおうでも目に入ってくるのだが、どうやら友達と取ったツーショットの写真を見ている。

そして自分の顔に指でしゅっとなぞっている。すると、彼女の顔が少し小さくなった。次に目の辺りをくるくるとなぞっている。すると、彼女の目が大きくなった。こうして、どんどん写真の中の彼女が美人に修正されていく。

一方で、隣に映る女の子はそのままほったらかし。隣の子よりも私がかわいいといわんばかりに、熱心に修正をしていた。…女は怖い。怖さで疲れがどこかに行ってしまった。

美意識の高い女子は自分をいかにかわいく見せるため、さまざまな手段を使っている。写真修正する携帯アプリは当たり前で、指一本で小顔にできたり、鼻を高くできたり、だれでも簡単に理想の自分に変身できるのだ。

もちろん、その女子の写真を見た男子は「この子かわいいな、会いたいな」と思うのだが、あまりにも違う実物を見て、相当落胆する。「もう女子なんて、いや、もはや人間なんて信じられない」といったところである。

人は見た目が99パーセントとはよく言ったものだが、やりすぎては本当の自分を見てもらうことすらできないのだと思う。こんな時代だからこそ、見た目も中身も磨かないと生き残りは難しい。

(宇都古 舞)
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by mako0491 | 2018-06-14 11:43 | 女の視点

「訪問診療」と「往診」

5.11視点

訪問診療、より身近な医療に

 先日、神戸で開業医をしている友人から「突然、今まで一度も診察したことのない方から、具合が悪いので往診に来て欲しいという電話があって困った」という話を聞きました。

確かに、救急車を呼ぶほどではないけれど、しんどくて病院に行くことも難しいといったような経験をすることはあります。

私が小学生だった40年以上も前は、日頃から些細な風邪などでお世話になっていた近所の小さな医院の老医師が黒い鞄に診察道具を詰めて家に来てくれました。

そんな記憶のせいか、往診という言葉にはどこか昭和のノスタルジックな響きを感じます。

すっかり医療が高度化、専門分化して、なんでもかんでもとりあえず近所の町医者で診てもらうといったことが少なくなってからあまり聞かなくなった往診という言葉ですが、高齢化による療養の場の広がりから在宅医療が盛んに言われるようになり、再び耳にすることが増えてきています。

在宅医療に併せて、新たに「訪問診療」という言葉も出てきました。「訪問診療」と「往診」、どちらも医師が自宅などを訪問して診察するというのは同じなのですが、実は、この二つは全く違うものなのです。

その場限りの緊急的な「往診」とは異なり、「訪問診療」というのは、医師が定期的に訪問して、診察や治療、療養上の相談に対応することで、寝たきりや障害があって外来通院をするのが難しくても、住み慣れた家など生活の場で療養することを支える仕組みなのです。

実際のところは、どちらも区別せずに馴染みのある往診という言葉にまとめて使われていることが多いのですが、超高齢社会を迎え、在宅医療のニーズの高まりとともに、今後、訪問診療がより身近な医療として私たちの生活に根付いていくことでしょう。 (石井 敦子)


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by mako0491 | 2018-05-20 14:27 | 女の視点

視点4・20

今年の新入社員のタイプ

 新年度もはじまって新しい季節。新しく社会人になった人たちも、ちらほらと見かけます。まっさらなスーツに身を包んで初々しい雰囲気。何事にも取り組んでやるぞという意気揚々とした心意気。私にも、そういう時代があったなあ…。

 時代によって、その年の新入社員の特徴とタイプがあるみたいです。日本生産性本部が1973年から毎年調査を行っていて、その年のブームに合わせたネーミングがされています。それによると、今年度のタイプは、「SNSを駆使するチームパシュートタイプ」なんだそう。


平昌オリンピックで金メダルを獲得した女子チームパシュートのように、少数の仲間でSNSをつかって情報収集。スピーディーで密な情報交換が特徴とのこと。ですが、入社後自分なりに頑張らなければ周回遅れになるみたいです。遅れないようがんばれ!今年の新入社員!

 

 ほかにも面白いのがちらほらあります。いまから30年前(88年)は「養殖ハマチ型」で、過保護で栄養分が高いが、魚のようにピチピチしていないタイプ、2000年は「栄養補助食品型」で、栄養素(語学力やパソコン能力)はあって役立ちそうなものの、日光(叱責)に弱く、賞味期限(試用期間)に効果(やる気)が薄れてしまうこともあるタイプが多かった様子。私の年は…(年齢ばれるから言いません!)


  まっさらな状態で入ってきたため、画一的に「モノ」のようにとらえられがちの新入社員。でもこれから、たくさんの経験を重ね、唯一無二の存在になっていくもの。私も時間をかけて、「イッテンモノ」になりたいものです。

(宇都古 舞)


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by mako0491 | 2018-05-01 21:58 | 女の視点

3.9掲載

視点

「武家の子どもへの対応」読む

礼節には程遠い生活をしているが、日本伝統の包み『折形』を皆様にお伝えしている関係上、講座の前には色々と関連知識を頭に詰め込む。

折形とは(物を和紙で包む)武家礼法と言われている。公家の絹織物で物を包んだのに対して、武士は質実剛健、質素倹約を重んじ、和紙を使用した。 

さて、書店で『武家の躾 子どもの礼儀作法』著作:小笠原敬承斎の本を手にした。

本の中に「武士の子育て、という言葉を聞くと、「激しい訓練」や「厳格な上下関係」を想像する方が多いだろう。しかし、武士は自分の子どもに対して、愛情を大切にしながら接していた。つねに子どもへこころを傾ける。するとたとえ小さなことであっても、子どもの感情の変化に気づくことができる。それが親のなすべきことではないか。

自身のことよりも相手を重んじる。心を譲り合う。今でもこうした思いは受け継がれていくべきことなのではないかと一気に読ませていただいた。

子どもだけでなく、相手に目を向けるというのは、やはり自分自身の心が充実していなければいけないと感じる。相手を尊重する気持ちが大切ではないか。

よく使われる、『思いやり』という言葉は、上から目線のような気がして、いつも人に接するとき、適切な心遣い、心配りを必死で考える。出過ぎず、引っ込み過ぎず、相手に負担をかけないころあいは難しく。

もし、武士の時代に生きていたら、足手まといだっただろうなと思う。

(玉置ひとみ)


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by mako0491 | 2018-04-06 15:13 | 女の視点

母子保健施策について

2月9日視点

電子化時代の子育ては・・・


先日、大学2年生の学生たちを連れて、地域の保健活動を学ぶために市町村保健センターでの実習に行った際、市町村が行っている母子保健施策について、お話しを聞かせていただきました。

そこで学生たちが驚いたのは、母子健康手帳の交付時に必ず保健師が妊婦の相談対応などの面接をしているということです。妊娠届出時に母子健康手帳をもらうという淡々とした事務的な手続きなのかと思っていた学生たちは、そんなきめの細かい支援が各市町村でなされていることに意外性を感じたようです。

 昨年、児童福祉法等の一部改正法が全面施行され、子育て世代包括支援センターの設置が進んできています。従来、母子健康手帳の交付を事務職等が行っていた市町村もありましたが、子育ての入り口となる妊娠初期のかかわりは、母性を育み、親となる力を育む大切な機会であり、母子健康手帳交付時の保健師の面接はますます重要とされています。

 一方で、昨年秋には内閣府がマイナンバーカードを使ってログインするオンラインサービス「マイナポータル」を始め、子育てのワンストップサービス化を図っています。自宅のパソコンやスマホから、保育所入所や児童手当等の行政手続きがワンストップでできるというものです。

ずっと働きながら子育てをしてきた私などからすると、役所に行くために仕事を休まないといけない時代からずいぶんと便利な時代になったものだなあと思います。

けれど、便利になったと手放しで喜んでいいのでしょうか。人と人とのコミュニケーションが少なくなることが子育てをさらに困難にさせてしまうかもしれません。子育ては電子化ではできないのです。

私たちは、世の中がどんどん便利になる中で、電子化で失われている人との交わりについて考える必要があるのではないでしょうか。

(石井 敦子)


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by mako0491 | 2018-02-10 13:18 | 女の視点

1月9の視点

結婚式

 大学で家族機能について講義する時、学生たちに「結婚とは何か」という問いを投げかけています。まだ二十歳前後の若い学生たちからは、「永遠の愛を誓うこと」や「好きな人と一緒に人生を歩むこと」といった回答が返ってきます。人はいつ頃から「結婚は人生の墓場だ」などと言うようになるのだろうかと思いながら、結婚を夢見る世代の大学生たちと結婚や家族機能について話し合っています。

 結婚といえば、先日、久しぶりに結婚式に出席する機会がありました。昔いっしょに働いた同僚の挙式ですが、いわゆる晩婚カップルの大人結婚式です。高級ホテルに新郎新婦双方の職場関係者の方々が招かれ、披露宴には奇抜な演出や余興などはなく、しっとりとした良いお式でした。女性にとって白無垢姿や純白のウェディングドレスは幼い頃からの憧れであり、それを身にまとう結婚式は幸せの象徴のようなものです。 

それも時代背景によって、派手婚や地味婚といった変化を経て来ました。近年は、女性にとって結婚が決してゴールではなく、結婚後も仕事を続け、社会的立場を大切にしていくという女性も多くなってきています。そんな時代だからこそ、結婚式は人生儀礼としての意味合いが強くなるのかもしれません。

 生を受け、天寿を全うするまで、人の一生にはさまざまな人生の節目があります。七五三や成人式など、どの節目にも成長を喜び見守ってくれる家族の存在があります。それらの人生儀礼の中でも、結婚式は最も華やかで特別なものだと感じます。それは、新たな家族を創るに至るだけの人としての成長の喜びがあるからではないでしょうか。「結婚とは何か」それは「家族の創始」だと思うのです。

(石井 敦子)


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by mako0491 | 2018-01-16 17:53 | 女の視点

懐かしい上海の風景

古き良き時代というのは、日本も中国も同じ。

私が初めて中国、上海で住むことになったのは、今から20年ほど前。

主人の転勤での帯同。

話せる中国語は、ニイハオ、シェシェ、ツァイチェンの三つだけだった。

その頃の上海は、国際空港と言えば、虹橋空港。空港へ続く延安路は、いつも混雑していた。

今のように高架路はない。少し大雨が降れば、大洪水。タクシーが、

床下をピチャピチャと言わせながら走る。

洪水の交差点では、人を背負って、向こう側まで渡す。にわかのアルバイトだ。

ある日、タクシーに乗っていると、バイクのお兄さんが、タクシーの窓越しに、

こっちに乗らないか、バイクの方が早いよ、

なんと、タクシーの乗客を引き抜くとは。

延安路全部の家が壊され、初めての高架路の建設が始まった。

路に面した家は、片っ端から、ハンマー一つで壊される。レンガで積み上げた家だから、

壊すのは、早かった。

大阪で言えば、御堂筋の北から南まで、瓦礫の山という光景、想像できるだろうか

行けども行けども両脇は、瓦礫の山。電信柱だけが、続いている。

上海が、大きく様変わりする時代だった。

地下鉄もまだなかった。

初めて地下鉄が出来上がったとき、物見遊山でみんな乗りにいった。

ほのかに、ラーメンの匂いがしたのを覚えている。

もう、いまでは、見ることも出来ない懐かしい上海の光景 (市野 政子)


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by mako0491 | 2017-12-22 12:01 | 女の視点

ボランティアスタッフとして

10月に、大型の台風が二つ発生し、和歌山県には各地で大きな被害がでた。

ここ新宮市でも、旧市内で床上浸水に遭われた家が多く、高齢で独り暮らし世帯が被災された。自力での片づけは困難である。

翌日に、市の福祉センターに災害ボランティアセンターが立ち上がった。センター運営スタッフとして参加した。

これは、6年前の紀伊半島大水害の時、防災についての取組の甘さを反省して作られたもので、災害ボランティアの速やかな要請、派遣が災害を小さくするという考えの元、市役所や社会福祉協議会職員と市民ボランティアが定期的に設置訓練を行ってきた。

今回も、市内や近隣市町から多くのボランティアの方が駆けつけてくださり、2週間くらいで、被災家庭の片づけは落ち着いてきた。

連日被災家庭に支援に出かけてくださる方もいるが、仕事の合間に駆けつけてくださる方もいた。善意の気持ちが被災された方の心の支えになったのではないかと思う。

紀伊半島は近い将来、大きな地震が起こるといわれている。

各地で、町内会や地区の事情により訓練の内容は異なるが、熱心な取組が行われている。

私の居住地は、高台にあるため、防災訓練は被災された方の受入れや炊き出しが多い。

しかし、災害は人間の想像を超える。どれだけ準備してもこれで良しということはない。臨機応変に前に向かう気持ちも訓練しておきたいと感じる。

(玉置ひとみ)


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by mako0491 | 2017-11-29 13:38 | 女の視点

祖母の教えのお蔭

10・13

視点 祖母の教えのお蔭

私は、昭和の高度成長期に育ち、四人兄姉の末っ子で、贅沢はできなかったが、兄姉よりは物資に恵まれ甘やかされていたと思う。

祖母は躾に厳しく、姉たちは、登校する前に家の拭き掃除をしていた。私は、酷いしもやけのため、玄関前の掃き掃除と靴揃えだけにしてくれた。

熊野の山奥で育った私たちは、高校は家から通うことができない。皆、下宿をした。よって、中学校を卒業すると一人減り二人減り。私は中学生で一人っ子になった。

時代とともに熊野の山奥も豊かになってきた。それでも、祖母の躾は衰えることはなかった。「これからの女子は、勉学が大事だ。でも、鎌を使えるようになっておきなさい。そしたら、どんな家庭に嫁いでもお前は役に立つ」

頭でっかちではいけない。鎌を使い雑草を刈り取ることは忍耐のいることだ。謙虚な姿勢が大事ということだったのか?

高校を卒業して、更に上の勉学を相談したとき、「タンスを取るか?頭を取るか?」と言われた。上の勉学を望むなら嫁入り道具は揃えてやれない。という意味なのだろうと理解した。タンスは持ち運びに苦労するが、頭は、持ち運びが楽。

やがて、結婚をして、これといった嫁入り道具のない私は婚家で『裸嫁』と揶揄された。しかし、妊娠8か月のお腹をかかえて、鎌で草刈りをしていたところ、舅が「お前は鎌が使えるのか」と。つまり、ちょっとやそっとでは音を上げない。工夫する嫁だと。その後はとても大事にしていただいた。

今、一つ一つを確実に歩いてこられたのも祖母の教えがあったからだと思う。

(玉置 ひとみ)


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by mako0491 | 2017-10-13 10:56 | 女の視点

パートナーとの付き合い方

 医師から、肩に手を置かれ力付けられた瞬間、思わず抱きつきヨヨと泣き崩れ、「取り乱して恥ずかしい」と、その場を去る夫人― 先日、TVや映画のような場面を現実にやってしまいました。

 相手がもがき苦しみ、訴えているとき、あなたならどうします?代われるものなら代わってあげたい。けど、どうしようもありません。  

「治すのは医師の仕事です。あなたは傍で見守るだけでいいのです。あなたは一生懸命やっているではありませんか」と言われたからでした。

血をわけた子どもへの愛と、パートナーへの愛は違うのでしょうか?負のオーラ全開でまとわりつかれ、自身の具合が悪くなった経験はありませんか?負のスパイラルから逃れたいと思うのは私のエゴでしょうか?

 体調不良は身体だけではありません。こころの問題の場合、どう接していいのか特にわからないー共鳴しづらいというか、物事の視点というか、捉え方が理解できないため、いっそうお互いが苦しむ結果となってしまいます。

 慰めも意見もなんら効をなさず、言葉を発することもはばかられます。ただ黙って抱きしめるしかないような気がします。

 独立した子どもから時々電話がかかってきます。彼も苦しんでいるようです。つい自分の意見を言ってしまいます。彼はそんなことは聞きたくないー黙って聞いてくれるだけでいい、と思っているようです。

 「沈黙は金」。昔の人は知恵を多く持っていたと思います。なんだかYAHOOの知恵袋の質問者みたくなってきました。この紙面に登場する「男の独り言」ではなく「女の独り言」として受け止めてください。誰かに聞いてもらうだけいいのですから。

 (阪本 美佐子


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by mako0491 | 2017-09-30 14:04 | 女の視点