287号頭 宮田さん 女子軟式で大活躍
2023年 02月 07日
中学生(当時)宮田 和佳さん
全国女子軟式大会で優勝
和歌山選抜の「ハーモニーズ」
主力の打者として活躍
全国高校女子硬式野球選手権大会」の決勝戦が初めて甲子園で開催されたのは2021年。近年、女子の野球人気も競技人口も増加しています。小学生と中学生で全国大会に出場し、昨年優勝をした宮田和佳さんにお話をうかがいました。(浦田ひろみ)
女子の野球人口は増加
昔は小学校の校区ごとにあった少年野球クラブ。近年、小学生男子の野球人口は年々、減少。合同チームで練習するところも出てきています。
しかし、女子の野球人口は16年から19年の3年間だけでも6千人も増加(日本女子野球連盟)。女子の野球部を創設する高校も増えてきています。
同様に、野球をする小学生女子も増加し、2013年から小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント(全日本女子学童軟式野球大会)」が開催されるようになりました。
その2022年の大会で和歌山県の選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」は悲願の初優勝を果たしています。
やりたい事はまず挑戦
19年の大会に出場していた宮田さん。野球を始めたきっかけはたまたま両親に連れられた兄の野球の試合。野球をする姿を見て「かっこいい。やってみたい」と思ったそうです。
「宮前少年野球クラブ」で練習をはじめると、思った通り「チームプレーが面白い。勝った時にみんなで喜べるのがさらにいい」。どんどん野球の虜になっていきます。和歌山市の女子が所属する「和歌山シティースターズ」にも参加し、夜の練習も始めました。
当時の宮田さんの習い事はそろばんとピアノ、テニスと水泳。どの習い事もやりたいと始めたこと。5年生まで両立を続けました。
そして小学6年生の時に県の選抜チーム「和歌山ハーモニーズ」に選ばれます。いつもは県内各地の別々のチームで練習している子に出会い、「強い子が集まる中で一番を取りたい」と刺激を受ました。
全日本女子学童軟式野球大会の「NPBガールズトーナメント」では副キャプテンを務め、背番号1を背負い、投手として活躍。40都道府県の42チームが出場する大きな大会で準優勝しますが、「やはり優勝したい」。中学でも野球を続けようと決めました。
中学生で野球に絞る
中学生になると、「打田ヤングタイガース」に所属します。同じ学年では女子一人。さらに、中学生になると男子と体力差が出てきます。しかし、「最初は大変だったけれど、練習を続けることで、できるようになりました」。
さらに、関西ヤングリーグ女子選抜チーム「レッドクィーンズ」にも所属し、中学2年生の時に「高校は女子野球部のあるところに行こう」と決意。キャプテンを務めた全国大会で、7打点6安打と大活躍し、優勝。「一番の思い出になりました」
気分転換は得意な美術
取材はおばあさまも同席。愛する孫の活躍に心も話も弾みます。テニスも上手だったこと、お風呂で一緒に暗算の練習をしたこと、お絵かきが大好きだったこと等の思い出を語っていただきました。
今も絵を描くのは大好き。中学2年生では和歌山市中学校美術展で優秀賞、和歌山県学校美術展で入選しました。今も時間があれば絵を描き、野球の練習の息抜きに。好きな科目は「体育と理科」。興味を持つと、とことん調べることは苦にならず、惑星のロマンにもはまったそうです。
将来の夢は「もちろん甲子園出場」。野球推薦で高校も決まり、夢があふれます。和歌山県には女子野球部がある高校がないため、県外で寮生活ですが、「楽しみで仕方がない」とのこと。好きなことに挑戦するバイタリティーにただただ感嘆。今後も楽しみですね。
背番号3が宮田さん
by mako0491
| 2023-02-07 13:37
| アタマ記事