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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

ファイナンシャル・プランナー 荒井千珠代さん

2月9日付けあたま

ファイナンシャル・プランナー 荒井千珠代さん

「お金と暮らしのアドバイザー」


ファイナンシャル・プランナーという言葉を聞いたことがある方も多いだろう。まだ歴史は浅いが、平たく言えば「お金と暮らしのアドバイザー」だ。本紙に月に1度掲載される「FP女子のマネー講座」でおなじみの荒井千珠代さんに今回は登場いただく。

(中村 聖代)

【プロフィール】

 千珠代さんは市内県庁近くで生まれた。かすかな記憶に路面電車がすぐ近くを走っていたが、いつの間にか消えていた、という。その後、楠見に移った。

中高短大と進学したが、学生時代はバブルの真っ只中、和歌山のマハラジャにも行き、青春を謳歌した。卒業後は当時花形の証券会社に就職。2ヵ月後に支給されたボーナスは、千珠代さんのサラリーマン生活において後にも先にも最高の額だったという。

バブルの崩壊後、仕事は営業のノルマに加え、先輩がとってきた顧客への陳謝だった。

そこで知り合った男性と後に結婚することになるが、3年で会社を辞め、和歌山放送のラジオカーに乗り、お店の取材などをして流したりもしたあと、事務の仕事にも就いた。

結婚後、夫の郷里である茨城県に移住。そこで子育てをした。

【保険会社に勤めて】

 子育て中、勧められて保険会社で働くことになった。ファイナンシャル・プランナーの資格を取ったのもその時期だ。女性も働き続けるべきだという考えもあったし、資格は地位を向上させるために必要だと思ったからである。

 当時は子どもを保育所に預けるのは、両親がいない家庭や、生活保護法による被保護世帯が優先で、両親が共働きのケースは認められがたく、無認可の保育所に預けながら両立させた。

 また、産休や育児休暇を取るのも、(大企業は別として)憚られる時代。女性ばかりの保険会社でも例外ではなかった。千珠代さんは取れる休暇をとりながら奮闘した。

【和歌山に戻る】

 夫の仕事の関係を機に、「どうしても和歌山に」という千珠代さんの思いが叶い、親子4人和歌山に戻ってきた。

 そして保険に関すること以外のアドバイスもしたいため、20年間勤めた会社を辞めた。ファイナンシャル・プランナーとして独立した仕事をするべくFP事務所に所属したのだった。

 今ではあちこちでセミナーや支援を行い、お金に限らず、ライフスタイルなどのアドバイスもしている。

本人のブログ(https://ameblo.jp/chizuyo-a/)にあるように、お金と家族と自分磨きに精進する毎日を送っている。

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ワンポイントアドバイス(「相続」について)

「相続」は「争族」とも言われ、仲のよかった兄弟や親族間にひびがはいることもあるようです。誰にでも起こりうる出来事―いざというときに揉めないように対策をたてておく必要があります。

☆「遺言状」や「遺言公正証書」を作ってあるから安心?

 とは言えません。いつの間にか無くなっていたり、書面に不備があるため無効になったり、公証役場に保管されていても、相続人に遺留分という取り分があるため、内容によっては、故人の意思がそのまま通らないこともあります。

☆税金は待ってくれない。

遺産が一定額=3000万+(相続人の人数)×600万円以上ある場合、相続開始日から10ヶ月以内に申告をする必要があります。納付期限も10ヶ月以内。不動産の場合、すぐには換金できないし、住んでいる家を割ることもできません。

☆名義はどうなっている?

 先祖から受け継いだ土地や田畑・山林などが誰の名義なのか確認が必要です。固定資産税を納付していたからと安心はできません。古い名義のままでも納付書は送られてきています。

――などなど、対策をとっておくのは難しいもの。税理士や弁護士に相談しても完全とは言えません。そんなときにファイナンシャル・プランナーのアドバイスを受けると良いでしょう。


by mako0491 | 2018-02-10 14:56 | アタマ記事