石川礼子の情報・マナーレポート
2016年 10月 31日
お互い幸せになる
真のマナーとは?
皆様は、商品やサービスを購入するとき、品質、価格が甲乙つけがたいとき、接客やスタッフのマナーなどといったお声も上がると思います。
また、仕事の中でも、取引先やお客様、また職場内での円滑なコミュニケーションにもマナーが必要です。
では、そのマナーとはいったい何なのか?これを辞書で引くと、行儀・作法のことと出ています。でも、本当に行儀や作法といった形だけのものでいいのかとなると、そうではないはずです。人間には心があり、その心を伝える相手がいます。マナーというのは、その「相手ありき」なんです。
私の師は、様々な著書を数多く出版し、テレビや映画などのマナー監修を手掛けている美道家 西出ひろ子先生。
その教えは、マナーとは礼儀。礼は思いやり、儀は形、相手に対する思いやりの心の表現として様々な形を用いる。そして、その表現は常に相手を思いやる心が第一。絶対に形が先に来てはいけないと学びました。
そして、その真の心のマナーを、相手優先のマナーを実現することにより、会社なら円滑な業務が行われ、お店ならお客様の満足度を上げ、病院やクリニックなら患者様からの信頼を勝ち取りなど、様々な業種・業態で業績アップを実現しています。
そんな思いを感じよく表現してくれるお店なら、会社なら、クリニックなら、当然、私たちはまた利用したい、ご縁をつなげたいと思うはずです。
例えば、席次。応接室や会議室、タクシーや新幹線、エレベーターの中にだって席次はあります。その席次を、形を、きちんと守ることも確かに大事です。
しかし、中には、車に乗るのに上座である奥まで乗り込むのは面倒だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。特に女性やお年寄りなどは、ドアに近いほうが乗りやすいとおっしゃる方もいらっしゃいます。そんなとき形ばかりにとらわれているのは、本当に相手のことを思いやっているマナーとは言えないのです。
それは、あくまでも形だけ、形だけのマナーは、大切な相手の心に響かないのです。
私たちの生活には、必ずどこでもいつでも相手がいます。その相手とスムーズに関係を維持するためには、相手のことを何より思うことが大事なんですね。
それによって、相手もHAPPY、こちらもHAPPY、お互いWIN・WINの関係が築けるのです。相手の立場に立って行動する、言葉では簡単なことかもしれませんが、基本の形をしっかり身に着け、そのうえで、相手によって一番いい思いやりを形にする。それが「真の真心マナー」なんです。
私はこれからマナーコンサルタントとしても、真の真心マナーを和歌山の皆様にお伝えしていきたいと考えています。
(ステップワンキャリアスクール キャリアコンサルタント マナーコンサルタント)