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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

若者の働く意識事情

自分の興味・関心のある事柄を仕事に
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 中学生・高校生と若手の社会人が仕事や働くことをテーマに意見交換をする活動の企画会議をしていた時です。どのようなことを学生に伝えたいか話をするために、様々な若い社会人に集まっていただき、まずは自分たちがどのような意識で働いているかを聞かせてもらいました。

 その一部の紹介を通じて、若者は働くことをどのように捉えているのかを伝えたいと思います。次の意見は
それぞれ30代前半の経営者および研究員の方のものです。
 
 一人は『本気で好きな事、楽しいと思えることを仕事にしていく。同業者から一歩抜きん出るには仕事自体に創意工夫の源となる興味を持つことが必要じゃないか。』と話し、また別の方は『仕事はプライベートを充実させるためのもの。好きな事や楽しい事を仕事外でするために働いているので、仕事そのものに楽しさは求めていない。』と答えます。

 お二人とも仕事は順調にこなされている様子の方々です。このような一見して異なる考えを持っている方々が意見を伝え合う中で、ある一つの気づきを得るに至ります。それが「違うことを言っているようでも、おそらく同じことを言っていると思う。でも今はその共通の言葉が見つかっていないだけ。」という見解です。

 これについては学生に何を伝えたいかを検討している際に、共通の言葉が見つかったような気がします。それは「仕事を選ぶ際には興味・関心があるものの周辺にも視野を広げることが自身の仕事選びに役立った」という意見です。

 例えば自動車整備の仕事をしたいと考える人がいるとします。その仕事だけではなく周辺の「自動車部品の製造」や「他の機械の整備」などにも目を向けることが自分の可能性を広げることになると会議参加者の中で一致しました。

 仕事そのものを楽しいものにしたいと思うかどうかは人により違いますが、自分の興味・関心のある事柄を仕事にしていきたいしそうするべきだという想いは今の若者に共通している考えなのでしょう。
                                     (澤田 淳)
by mako0491 | 2016-06-12 15:18 | ヒト交差点