『ぼく、ひとりでいけるよ』
2016年 01月 20日
『ぼく、ひとりでいけるよ』
リリアン・ムーア作 ジョーヤ=フィアメンギ絵神宮輝夫 訳
偕成社 1976年 1080円
http://tinyurl.com/j5duqqe
対象年齢:年齢に応じて読むことができます。
(読んでもらうには)4歳から
(自分で読むには)5歳から大人まで
○あらすじ○
明るい満月の日、アライグマの少年が母親から頼み事をされました。「一人で夕ごはんのザリガニを取ってきてもらいたいの。」
少年は小さいけれど勇敢でした。早速、母親が食べたことがないようなおいしいザリガニを取ろうと、出発しました。
道順は簡単。小川まで行き、小川にかかっている丸木橋を渡り、向こう岸に行くだけです。
少年は月の光を頼りに出かけて行きました。大得意で、いい気分でした。ちょっと歩いて、ちょっと走って時々スキップしています。
まもなく、ヤマアラシおじさんに会いました。おじさんは少年が一人で歩いているのを見てびっくり。少年は大得意で夕ごはんを取りに行くところだと話します。「気をつけて行けよ」
その後も大スカンク、うさぎに出会います。その度に「怖くなんかないや」と答えました。が、うさぎは小川の中の怖いものの話をします。
少年は小川に着きました。勇敢でしたが、心の中で、うさぎに出会わなければ良かったと思いました。忘れようと&考えないでおこうと思っても、水の中を覗いてしまいました。「いる!何かがいる!」
少年は怖がっていると思われなくて、しかめっ面をしました。すると水の中の誰かも…。
少年はみんなに知恵を借りに戻り、何度も挑戦。「誰の力も借りないでザリガニを取ってきたいんだよ」。しかし、大きな石、長い棒を持って挑んでも、同じです。
最後は母親に助けを求めました。母親の答えは「笑って渡る」でした。「ほんとに?」。
母親のアドバイスで、少年はザリガニを取れたのでしょうか。
(浦田 ひろみ)