絵本『どんぐりむらのほんやさん』
2015年 12月 28日
12.25
『どんぐりむらのほんやさん』
なかやみわ著
学研教育出版 2014年 1296円
http://tinyurl.com/nelq8pk
・対象年齢:年齢に応じて読むことができます。(読んでもらうには)3歳から
(自分で読むには)4歳から大人まで
街の本屋さんってどんなところですか?絵本を通じて考えてみませんか?
<あらすじ>
秋になると見かけるブナ科の木の実の「どんぐり」。みな同じく、胴体に帽子をかぶっていますが、帽子の形は多種多様。クヌギ・カシ・ナラ・スダジイなど等様々な種類があります。
そんな様々などんぐり達が暮らす森がどんぐり村。その村の一軒の本屋さんのお話です。
この本屋さんで働くのは3粒です。読書家の「店長さん(スダジイ)」、読み聞かせ担当の「くるん(クヌギ)」、配達担当の「こなろう(コナラ)」です。
ある日、本屋さんに本が大好きな次郎がやってきました。が、いつもと様子が違います。店長さんが尋ねてみると、次郎は失敗して母親にしかられた模様。店長さんはお店にある本の中身は頭に入っているので、次郎にぴったりの本を紹介しました。次の日元気になった次郎。店長さんは言います「本はすごいんだよ」。
またある日、くるんが子ども達に「おはなし会」をしていると、突然停電しました。怖がる子ども達。そんな時、くるんは暗い海底の冒険のお話をします。子ども達は自分たちも大冒険している気分になり、懐中電灯の光も宝物を捜す光に大変身。楽しい時間となりました。
配達担当のこなろうも負けていません。病院に本を届けに行くと、入院中の女の子が外出したいと寂しそう。こなろうは次の日「チョウ達がお茶会する絵本」を配達しました。女の子は本を読む度に「まるで本の魔法にかかったみたい」にお花畑にいる気分になります。
一緒に私たちも絵本の魔法にかかって、本屋さんでワクワクした気分になります。実際の本屋さんにも行きたくなりますよ♪
(浦田ひろみ)