わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

犬鳴き温泉、美人の湯?

e0171960_15575881.jpg滝は修験道の道場

 大阪随一の秘境に、名湯と滝があるというので晩秋の道をたどり、犬鳴温泉を訪れた。この温泉は泉佐野市にあり、和歌山県境にちかい犬鳴川上流の二瀬川沿いにある温泉。泉質は純重曹冷鉱泉。16度と低いが少しはわかしているのだろう。

  無色でぬるぬる感があり美人の湯かも。建物から少し階段をおりると、渓流が流れ、川音が冷たさを演出してくれる。透明な川の中では鮠が泳いでいるのが見え、日本の風景そのもの。甲高い鳥の鳴き声もここで聞くとやけに寂しいに気分になるから不思議。

 決して広いわけではないが、湯船につかって大窓から見る紅葉と、空の青を眺めるのもいい。トレッキング族のご婦人が滝の様子を教えてくれるのだが同時に喋るので聞きにくい。それでも犬鳴という名前の由来や滝のことなど取材。

 犬を連れて狩に出掛けた主が、獲物をしとめようとしたときその犬が鳴き、獲物を逃がしてしまった。怒った主は犬を切り殺したがその口には毒蛇が。主を助けるために鳴いたと知る。忠義な犬として犬鳴という地名で残っているそうな。

 滝は修験道の霊場として今でも滝に打たれる人もいることなど行者の滝らしい。
滝までのピクニックして来たのかちょっぴり日焼けした親子が入ってきた。ここで入れ替わり湯から上がって外に。

 川風と川音が気持ち良く湯上りの身体のなかに通りぬける。この温泉に離れが何棟かあり、どれも趣のあるたたずまいだったが、もう少し手を入れてくれれば俳句の会に使えるのになあ。なんて勝手なこと考えながら見上げた柿の木には熟柿が透明な光を浴びてオレンジ色のともしびを放っている。お土産はやはり柿で決まり!

「山鳥のなべて出て鳴く秋日和   炎弥子」

                                    (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2015-12-09 16:19 | 温泉巡り