わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

おそるべし、子どもの語彙力

7.24掲載
「おばさん」の定義教えてなかった

 なかなか言葉を話さなかった子ども。単語は少し出ていても、保育園のクラスのほとんどが短文を話せた頃、全く何を言っているか分からず、焦りました。
 
 話しかけが足りない、だとか本の読み聞かせが足りない、と言われ精一杯できることをしました。スーパーに行けば、お金を渡してお釣りをもらう、「ありがとう」と言う、身近なことから、小さなことからこつこつと。

  そんなことを続けたら、瞬く間にお話し上手になりました。「もお、さっさとやって」、「ちゃちゃっとやって」毎朝、慌ただしく支度している時使う言葉。保育園で使っていました。お迎えが一緒になった、同じクラスのお友達のお母様から「どこで覚えたのか、さっさとやって」と言われたわ~と聞いて、わからないように青ざめたのは言うまでもありません。子どもは親を映す鏡である、痛切に感じた瞬間でした。
 
 教え方の難しい言葉としては、「おじさん(和歌山でいうところの、おいやん)」「おばさん(おばちゃん)」。「お兄さん」「お姉さん」とどう使い分けるのか。一緒にいる時に、適切に使い分けられなかったことを懸念して、あえて教えなかった「おじさん」と「おばさん」。その影響は思わぬところで露呈することになりました。

 ある日の夕暮れ、学童からの帰り道。
 「おとなになったら、ママはおばあちゃんになるよー」と言われて、「え?!」。その時気づきました。目の前にいる我が子に「おばさん」の定義を正しく教えていないことを。

  スーパーの妙齢な女性に「おばさん」を使わないようにしたために、私は「おばさん」がなくなってしまったのでした。

  あのね、私、もう「おばさん」なんだよね。世の中では。ああ、我が子よ。使ってもいいよ、「おばさん」って言葉。私にはね。 国語教育、という難しいものではなく、私の「日本語」も見直しです。
        (田中 麻衣子)
[PR]
by mako0491 | 2015-08-02 16:12 | 女の視点