わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

私の母の日

5・15掲載
息子の態度に、くやし泣きの後・・・

 母の日の真夜中にトイレで泣いた。多分くやし泣きだ。
 
 その日は朝からご時世ならではのSNSで、子どもたちからの母の日のプレゼントの写真が次々と投稿されていた。

 カーネーションは元よりハンカチやアクササリーなど、プロ顔負けの素敵なショットばかり。

 素直に羨ましいと思いながらも、春から家を出て大学生活を送り始めた息子が、元気に逞しく暮らしている事に感謝しつつ床につく。
 
 しかしその時に届いた彼からのメールは、私の眠けを一気に覚まし、何度も寝がえりをうつことになった。

 そこに「ありがとう」の文字はなく、「こっちで買えるから色んな物いっぱい送らんといて」ーーといった内容だったのだ。

 ひどい。母の日なのにひどすぎる。それでトイレに入ったら泣けてきた、という訳だ。
 
 それから沢山の子育ての事を思い出し、考え、怒り、反省した。
 
 空が明るくなってきた頃、再び「ごめん」とメールが届いた。たった今まで二度と送ってやるものかと決めていた私だが、もう忘れている。 

 あんな風に言ってくるなんて、よほど嫌な事でもあったのかと、急に心配になる。そしてたぶんまた、彼の笑顔が見たくて荷造りを始めてしまうのだろうな。やっぱり母は母なのだ。泣こうが喚こうが。

 考えてみると私にも同じような経験があった。天国で笑っているかな。お母さんあの時はごめんね。溢れる愛をありがとう。
                     (江藤 花音)
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by mako0491 | 2015-05-13 01:15 | 女の視点