わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

奈良のゲストハウス人気

4.17日掲載
レトロな民家蘇えり、主人も外国人客もフレンドリー
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 既存のホテルや旅館とは一味違い、比較的安価で泊まれるユニークなホテルが増えている。中でも国内はもとより国際交流の盛んなゲストハウスがお客を呼んでいる。古都奈良の雰囲気を残す町並み「ならまち」にある、レトロな民家がゲストハウスとして生まれ変わった。「ゲストハウスたむら」のオーナーである小峠忠義氏に現在の状況をレポートしてもらった。海外からの客を増やし、観光の推進を目指す和歌山にとってもヒントになる。

*安価で宿泊できる

 奈良の名門ホテルである奈良ホテルの裏門(西門)を出ると、すぐそこに、ちょっと変わった雰囲気の民家が見つかります。それが私たちの営んでいる「ゲストハウスたむら」です。

 ボスである女将はかみさんです。ゲストハウスはまだ日本ではなじみがないようですが、ホテルや旅館の様な行き届いたサービスや立派な設備がない代わりに、安価に宿泊できる設備で、奈良でも増えてきました。

 ゲスト(お客様)は海外からもたくさん見えます。平均するとほぼ半分が海外からです。

 この建物はかみさんのおばあさんのお家で、5年くらい前に亡くなってからしばらく空き家になっていましたが、場所も良く、雰囲気も面白いので、3年半前に改築してゲストハウスを始めました。

*手探り状態だった

 二人ともサービス業の経験は皆無で全くの手さぐり状態でしたので、本当にお客様が来てくれるかと随分気をもんだものでした。

 近所の居酒屋の紹介で来てくれた最初のお客様は今でも、毎年利用してくれます。それでも開業から数カ月はなかなか予約が入ってこず、予約が入った時には二人してきゃきゃと喜んだものです。

 最初の海外からのゲストの時にも随分緊張しました。懐かしく当時を思い出します。奈良という観光地の性格なのか、素敵なゲストに恵まれ(とんでもないゲストもたまにはいらっしゃいましたが)今日に至っています。

*設備古くても清潔にe0171960_13245710.jpg

 国内外のレピーターさんも増えてきました。どちらかというと無愛想なかみさんがゲストからは案外評判がよく、サービス業には全く不向きだと思っていた私には意外な発見でした。

 様々な人たちと出会うのが好きで、それがこれまで続いきた原動力のようです。人付き合いが苦手な私には、まだゲストとの適切な距離感が掴めませんがーー。

 二人して心がけていることが二つあります。その一つ、設備は古くても清潔にする事。そして、すべてのゲストに奈良で最高の時間を過ごして頂けるように気を配る事。

 ゲストハウスには小さなホールがあります。ここではゲスト同士の出会いがあったり、情報交換の場になったり、これもゲストハウスの楽しみの一つでしょう。

*「台風なのに熊野に行く・・・」

 いくつかゲストの声を紹介しますとーー。
 スイスからの一人旅の若い女性は「私はきれいな公園や神社、お寺だけではなく、このゲストハウスのことで奈良の事を思い出すでしょう」と、チェックアウトの時に涙ぐんでいました。

 フランスからの家族は「奈良公園はシカがたくさんいて楽しいけど、地図を食べられてしまった!」。 

 中には豪傑さんもいて、台風が接近しているのに「熊野古道へ行く!そして野宿する」と。私どもは、日本の台風をなめてはいけないと中止するように説得しましたが、その後どうされたかは……。

 日本人の家族からは「同宿の方と楽しいおしゃべりができるのもこういう宿の楽しみですね」。「実家に帰ったようです」とか言っていただけるのが何より嬉しく思います。

 今日も、「有難う楽しかったよ」と笑顔でチェックアウトして頂けるよう頑張っています。
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by mako0491 | 2015-04-19 13:26 | アタマ記事