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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

囲碁ボール普及に力  和歌山の代表白坂さん

3.6掲載
簡単だが、奥深い

年齢・性別問わずOK

 「囲碁ボール」って?聞きなれない競技だが、囲碁に縁ある土地のまちおこしとして平成4年、兵庫県丹波市柏原町の有志10名により発案された。以降、北海道から沖縄まで全国的な展開を見せている。「和歌山囲碁ボール協会」の代表白坂登志子さんから、その魅力について聞いてみた。
  (中村 聖代)
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 囲碁とゲートボールをかけ合わせたような競技の「囲碁ボール」は、簡単に言えば、スタート地点から3m先の49個の碁盤のようなマス目に向かって、木製のスティックでボールを打ち、五目並べをするもの。
 
 マットは軽い人工芝でできていて、折り畳みや、持ち運びも便利。スティックはゲートボール用でも良い。室内競技のため天候に左右されることなく、いつでもどこでも、年齢・性別・体力を問わずゲームすることができる。
 
 白黒10個のボールを交互に打ち合い、1対1に限らず複数の参加が可能だ。また、相手のボールを弾き飛ばすこともOKなので、カーリングの要素も含んでいる。

 大きめのボールをスティックで打つだけの簡単な操作で誰でもすぐにできるが、状況に応じた作戦や配置のテクニックなどが必要にもなり、最後まで勝負が分からず、奥が深い。
「やりはじめてすぐにハマりました」と、白坂さん。

【NPO法人が最初】
 前身は、市内にある企業の「和歌山創造倶楽部 囲碁ボール部」NPO法人として活動していた。現在は県立図書館で第1・3・4木曜日午後1時から3時半まで囲碁ボール教室を行っている。

 会員数は19名、毎回準備や片づけをみんなで行う。飛び入り参加はもちろん大歓迎だ。「参加者のみなさんが楽しかったと笑顔で帰られることが一番うれしいです」。人生の先輩である高齢者の方たちから、白坂さん自身が元気をもらっているとも言う。

【病気を乗り越えて】
 白坂さんは、囲碁ボール代表のほか、他のNPO法人のメンバーとして子育て支援、生活支援を行っている。  

 男女合わせて4人の子育て、数々のアルバイトやパート、15年に及ぶフルタイムの仕事をする中で得た経験を活かした活動を、と考えたのだ。

 そして数回、数年に及ぶ病気や障害、入院やリハビリを経験し、「与えられた命・生かされているという意識」を常に持つ白坂さんだ。

【楽しい居場所に】
 白坂さんは、各地域での普及活動を進めていきたいと考えている。「囲碁ボールを通じて、心身ともに健康で明るく、和気あいあいとした雰囲気の中で、楽しい居場所づくりを目指しています」。

  「皆さん方が、人生の楽しみの一つとして囲碁ボールに参加していただけるように、微力ながら、楽しく、頑張っていきたいとも思っています」と語った。

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<発祥は兵庫・柏原町>
・囲碁ボールの発祥は、兵庫県にある”囲碁のまち”柏原町(現・丹波市)。石見神社の祭神である谷垣石見守が隣村との領地争いを囲碁勝負で解決を図ったと伝えられている:故事『谷垣石見守(いわみのかみ)囲碁勝負』
・阪神淡路大震災後の心のケアとして「囲碁ボール」が導入された。
                                   (日本囲碁ボール普及会HPより)
by mako0491 | 2015-03-09 00:52 | アタマ記事