わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

母乳育児相談に力ー助産師の澤さん

11月21日掲載

 「大丈夫だよ」の一言で母子安心



 年々出産数が減少し、このまま少子化が進めば日本はどうなるのか危惧される昨今だが、初めてお母さんになった方たちの心強い味方が和歌山市にいる。澤典子さん、彼女は「桶谷式乳房管理法研鑽会」(注参照)のメンバーで、「桶谷式澤母乳育児相談室」を営み、お母さんたちの支援を続けている。また、和歌山放送「ニコニコ子育て みんなで応援、はじめの一歩」のアドバイザーもしている。そうした活動でどれだけのお母さんたちがほっとしたことだろう。
                                                (中村 聖代)
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【日赤医療センター】
 典子さんは東京渋谷区広尾にある日本赤十字助産師学校で看護師並びに助産師の資格を取り、そのまま日本赤十字社医療センターで助産師として6年間勤務した。
 
 今のご主人と「見合的恋愛」の結果、結婚し、大阪府泉南市に移ってきた。

【桶谷式との出会い】
 典子さんは昭和55年・57年と続いて出産後、仕事はしていなかった。その当時典子さんの住んでいた泉南市新家には、桶谷式治療手技(乳房マッサージ)考案者である桶谷そとみさんがいたが、全く知らずにいた。日赤時代の同僚がそこに学びに来ていて誘われ、自分も門下に入ったのだ。

  「3人目の子供を出産したときは、桶谷式のおかげで随分楽になりました」と、典子さんは言う。

【40歳で開業】
 医局に勤めていたご主人が、開業医のあとを引継ぐことになり、そうした縁で和歌山市に転居したのは、平成7年のことだ。その少し前に「桶谷式澤母乳育児相談室」を開業する運びになった。
 
 全国にある同相談室は、赤ちゃんが生まれておっぱいで育てたいと思っていても、スムーズに母乳育児ができない、おっぱいが足りない、断乳(卒乳)の仕方がわからないなど、母乳育児に不安を抱えるお母さん方に、乳房マッサージを行い、授乳指導・搾乳指導援助、食事指導・育児相談・援助を行っている。

【母乳で育てたい】
 母乳で育てたいと100%近くの母親は願う。だが母乳で育てきることができるのは全国も和歌山も30%位。その主な原因はどこにあるのだろうか?

 「早く早くとせかされるような育児指導ではなく、子どもの数が減っている現在、一人一人を大切にじっくりと見て欲しい」。

 「一律に体重を量り、飲ませる量が少ないとか、おっぱいが張ってないとかでなく、具体的な指導を共に寄り添いながら行い、『それで大丈夫よ』の一言が欲しい」

 「近頃のお母さんはインターネットでよく調べているけれど、赤ちゃんは一様でなく個々に違うことを知って」
と、典子さんは続ける。

【2つの思い】
 安部首相が唱える女性が輝く社会は、保育園を増やしたり扶養控除をなくすなど女性の子育てをプロに任せるといったイメージだが、子供の気持ちが安定するのはやはり母がそばにいること。母が育てるのが一番大切ではないかと考える。

  もう一つ、予防接種のことで気がかりなことがある。現在乳幼児の予防接種は15、6種類あるが、無料なのはそのうち7種程度。5、6種は高額な自己負担。同じ赤ちゃんとして産まれながら、親の経済事情で接種できないというのは先進国では日本だけだという。是正に向けて関係者に働きかけていく考えだ。

(注)桶谷式乳房管理法研鑽会=助産師の資格を持ち、所定の研修を終了し、認定を受けた母子保健の専門家の全国組織。なお県内には澤さんの他に河野裕子さん(和歌山市)、奥村映子さん(田辺市)が主宰する育児相談室がある。

<教科書にない子育てのヒントいくつか>
①生後1・2カ月は子宮から出たばかりで不安なため泣くのであって、決して母乳不足ではない。目が見えしっかり耳が聞こえるようになるまで待って。
②妊娠後半期入院中1週間は特に食事に気をつけて―高カロリーな食品は避けて。

③乳児湿疹にステロイド剤は禁物―お湯で洗う程度にして、むしろ母親の方で卵や牛乳の摂取を控えて。
④離乳食をあせらない―大きい赤ちゃんの場合4カ月から与えることがあるが、6か月以降で十分間に合う。アレルギーや虫歯の原因を早くから作ることにもなる。
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by mako0491 | 2014-11-19 22:29 | アタマ記事