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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

京都・先斗町

1・8 お勧めスポット

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祇園しのぐ夜の人気スポット

 京都の紅葉狩りの帰りに先斗町に行ってきました。かなり敷居が高いと思っていましたが、いまや京都の夜の情緒を味わうのであれば、祇園よりも先斗町に人気が高まっています。

 地元の「先斗町のれん会」(88店加盟)などの地道な努力が実って、歴史を生かしながらの大衆化路線が定まってきたとも言えます。

 最終的には、お茶屋さんと飲食店が融合したまちとして、「芸妓さんや舞妓さんが歩いてふさわしい景色こそが先斗町の様子であること」が大きな目標になっているそうです。

 高瀬川の東、鴨川の西にあり、三条から四条まで約500米、横幅2―3米の狭い通りで、お茶屋とモダンな店、和と洋、新と旧が軒を連ね、外国の観光客が大勢歩いています。
 
 安政の時代になって、芸者嫁業の公許が下り、祇園と並ぶ花街として有名になりました。

  べんがら格子の家が両側に建ち並んでおり、東西に五十番まで数える大小の路地があり、 その薄暗い路地が魅力になっています。幕末に勤皇と佐幕に分かれて抗争した志士たちが、追われてこの路地に身を潜めたり、待ち伏せしたりしたそうです。
 
 先斗町の語源については、東が鴨川(皮)、西が高瀬川(皮)、皮と皮にはさまれた鼓を叩くとポンと音がするのをモジって、ポント町の名が生まれたとも、ポルトガル語の「PONT」からきているとも言われています。

  さて、居酒屋並みの合理的な価格で美味しいおばんざいの店に入りました。大将は愛想なしですが、腕前は折り紙つき。店の入口は先斗町に面していながらも隠れ家のような雰囲気で、リラックスできます。

  京野菜と氷見漁港の魚など新鮮な素材を食し、平安時代から抜け出てきたような知識豊富な女将との会話を楽しみました。独特の魅力を持つ店は多く、それぞれファンが付いています。
 
 これから本格的な紅葉シーズン、一杯飲んだ後、近くの青蓮院、高台寺などのライトアップ見学もお勧めです(12月8日まで午後9時半受付締め切り)。

                                             (淡 美輪)
by mako0491 | 2013-11-09 03:08 | お勧めスポット