わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

伝えるコツ



「伝えるコツ」を身に付けよう

   「目的・誰に」一目で判るように

   スローガン作り、使い続ける


 
 広報物は、届けたい相手が、手にして見て初めて「広報」となる。『電通+NPО広報力向上委員会』が、2004年からNPОのための広報スキルアップセミナーを各地で開いている。そんな中で「いい活動をしている団体がたくさんある。知られていないのは勿体ない」と、ヒントをまとめた「伝えるコツ2010→2015」という冊子を作った。今回は「ちらしやポスターで伝える」という点に絞って、そのノウハウの一部をお伝えしよう。NPО関係者だけでなく、広く地域やPTAなどで「ちらし」を作る機会が多い人たちにも大いに参考になるはずだ。(中村 聖代)



e0171960_1532482.jpg

【考え方篇】
 「広報がうまくいかない」と悩んでいる場合、ツールの作り方や表現以前に「誰に・何を・伝えたいのか」ということがうまく整理できていないことが多い。いいことをしている人(団体)ほど「自分はこんなに善意の人だから、話をきいてもらえるはず」と思いがちである。

・まずは、自分(たちの団体)がどういう人間(団体)でどういう面を分かってほしいのかを整理してみる
・次に、何をしたいのか(目的)を明らかにする。NPОにはミッションがあって活動を
始めているはずだが、多岐にわたるようになったり、関わる人が増えるに従いブレてくる。みんなの意志が明確に統一されているかを確認するのも大切だ。

・「自分たちの団体がどんな団体だとみられているか」を想像あるいは確認し、「自分たちの団体がどう見られたいのか」を考える。

・「課題」「目的」「ターゲット(誰に)」「コンセプト(何を)」を一目で分かるようなフォーマット=クリエイティブ・ブリーフを作る。ターゲットを具体的にイメージし、伝えたいことをハッキリさせると内容も語り口も相手に伝わりやすい生き生きとしたものになる。

・スローガン(一言で言える自己紹介や活動紹介)を作り、広報活動をする際にいつも使い続ける。企業スローガンの一例—水と生きる:サントリー。お口の恋人:ロッテ。

【実践編】
・情報の量を整理する。
いちばん言いたいことを明確にし、情報量や文字量を減らしてみる。
・文章の「トーン&マナー」を考える。事実をもとにした硬い文体・思いを込めた情熱的な文体・子どもにもわかる親しみやすい文体など。

 以下の項目を点検しよう。
◆一番大切なことは、大胆に大きくし、行間をほどよくあける。
◆情報は少なめにまとめてメリハリを付け、書体はたくさん使いすぎない。
◆アイコン(目印となるマーク)・写真やイラストがあると、文章だけより分かりやすい。
◆情報は囲んだり、線で分ける。スペースに合わせて、右寄せ・左寄せ・中央ぞろえなどを活用。

◆団体のアイデンティティを表現する色をメインカラーに。
◆色の使い過ぎは逆効果。紙の色との相性を考えた配色に。

・雑誌や企業のパンフレットを意識して見てみる。読みやすいと感じるデザインを参考にすることから始めるのもひとつだ。
・「配り方」や「届け方」を考える。広告業界では、効率よく広告を届けるために、ターゲットがどういう「接点(場所やメディア)」で広告に接するかを検討するということだ。色々な工夫で見てくれる人を増やしたい。

【第三者の意見聞く】
 「この内容、ちゃんと伝わった?」「興味がわいた?」と他のメンバーや、団体とは関係ない友人にも見てもらい、率直な意見を聞く。第三者の意見の中に次の活動へのヒントが隠れていることが多い。「活動をする→声をきいてみる」を繰り返すことで、共感してくれる団体の活動や広報活動がうまれてくるのではないだろうか。

(マスコミも活用しよう)
 ブランド力をもたない私たちの活動は、市民からは「面白そうだが、信頼できるのか」という印象がある。新聞やテレビによる報道には、その不安感を払しょくしてくれる効果がある。

 記者は職業柄、社会の様々なことへのアンテナを高く立てているが、新しくてマイナーなテーマについて必ずしも詳しい人ばかりとは限らない。全国紙の支局などでは異動があるが、地方紙や地方局はその点、密な連携をとりやすい。記者個人と仲良くなろう。

 マスメディアも「発信すべき情報」を求めているから、発信したい私たちと“win-win”の関係に持ち込みたいものだ。
[PR]
by mako0491 | 2013-03-05 15:16 | アタマ記事