マカオ・香港 観光振興にヒント
2013年 01月 18日
2013年1月18日掲載
政府・市民もてなしの心
混成ガイドで快適な旅
年末年始を海外で過ごす人が増えている。若いグループだけでなく家族連れや熟年カップルも多い。我々は今回初めてお正月を香港・マカオで過ごす機会を得た。市民のもてなしの心・歴史的遺産・豊富な食資源など、和歌山の観光振興へのヒントを与えてもらった。
( 中村 聖代 )
マカオタワーから見た市内の風景→
【シェラトンホテルでカウントダウン】
3・2・1! 「A Happy New Year!]と言う文字が3Dシネマスクリーンに映し出されると同時に、シェラトンとコンラッドの超大型ホテルが、花火をお互いのビルに向けて発射した。また、LADY GAGA TRIBUTEほかエンターティナーが舞台で踊り唄う。
他の各大型ホテルや、地区でもカウントダウンライブや花火が当日行われた。
【尖閣問題の影響で】
日本から香港・マカオを訪れる人が減っているという。昨年2012年11月の香港への来訪者数は、約8万4千人で前年同月比29.7%減。マカオへは38.5%減の約2万4千人。9月からの3か月間の減少幅は徐々に拡大していると両政府はまとめている。
沖縄県尖閣諸島を巡る問題で、中国の反日機運が強まった昨年9月から、主権下にある香港・マカオへの訪問も見合わせる動きが広がっているということだ。
【マカオの魅力】
マカオといえば「カジノ」。大王製紙社長の豪遊は記憶に新しい。国策のもとで林立するカジノやテーマパークなど、エンターテイメントの町として、現在もなお埋立地に建設中。
一方、22の歴史的建造物と8つの広場を含む地域がひとつの世界文化遺産として登録されている。
1997年に香港とともに中国に返還されるまで、ポルトガルによって統治されてきたマカオは、他のアジア諸国とは一風違った独自の文化を歩んでいる。
こうしたことから、歴史もグルメも建築もカジノも中国もポルトガルも楽しめる場所と言える。
【ツアーの形態】
今までの海外旅行は、
①往復の旅客機だけを手配。後は全てフリー。
②ガイドは現地にいて、その国にいる間は同行。
③完全パックツアーー日本から同行したガイドと客は最後まで食事・観光・宿泊が同じ。
④航空券とホテルだけ手配、オプションを付けるか否かを選ぶ。
といった形態だった。
今回のツアーは、そのいずれにも当てはまらない形態すなわち、複数の旅行会社が企画する様々なツアーの混成なので、一緒になるメンバー・ガイドがそのたびに替わるシステムだ。
【日本人ガイド】
翌朝も、待ち合わせ場所に日本人女性ガイドが迎えに来た。北井真さんという。マカオに来るまでは自身が旅行客として南米はじめ色々なところを旅し、旅好きが高じてガイドになったとか。英語と広東語を話す。現地人と結婚してガイドをする日本人女性も多いと言う。
ツアーで一緒の女性が「私もマカオに住もうかな?」と言うと、「ガイドの数が少ないので是非!」と。
この日の夜もまた2人だけの食事ツアー。これで採算が合うのかしら?
【香港でベテランのガイド】
香港での日中のガイドは、現地人男性。経験21年のベテランだ。バスが中心だが、路面電車や公共バス、船・ケーブルカーに20人以上のツアー客を乗降させて案内する手際の良さ。
映画「慕情」で有名な香港の丘(ヴィクトリア・ピーク)から見た風景は、現在とは全く違ったものだったろう。
夜のツアーはまた別の現地人女性ガイド。
【海外旅行で安心】
「現地でガイドが案内する」と言われれば、色々不安がつきまとう。今回実際に経験してみて、その合理性に感服した。
空港からホテル、食事・観光までそれぞれ対応するガイドがいる。待ち合わせ場所と時間さえしっかり守れば、快適な旅ができると分かった。
【観光立県和歌山】
面積は約28平方キロと東京・世田谷区の約半分ほどのマカオ、ここに約50万人の人が暮らし、不思議な魅力をたたえている。
毎晩午後8時から13分間のイベント「シンフォニー・オブ・ライツ Symphony of Lights」 はギネスブックにも載っている世界最大の光と音のショーで、香港政府観光局が開催している。
共通するのは「ようこそ」と政府をあげて歓迎する風潮とトラムや路線バスが発達し、町を散策しやすくしている点だ。
観光立県をめざす和歌山県もおおいに参考にしてほしい。
政府・市民もてなしの心
混成ガイドで快適な旅
年末年始を海外で過ごす人が増えている。若いグループだけでなく家族連れや熟年カップルも多い。我々は今回初めてお正月を香港・マカオで過ごす機会を得た。市民のもてなしの心・歴史的遺産・豊富な食資源など、和歌山の観光振興へのヒントを与えてもらった。
( 中村 聖代 )
マカオタワーから見た市内の風景→
【シェラトンホテルでカウントダウン】
3・2・1! 「A Happy New Year!]と言う文字が3Dシネマスクリーンに映し出されると同時に、シェラトンとコンラッドの超大型ホテルが、花火をお互いのビルに向けて発射した。また、LADY GAGA TRIBUTEほかエンターティナーが舞台で踊り唄う。
他の各大型ホテルや、地区でもカウントダウンライブや花火が当日行われた。
【尖閣問題の影響で】
日本から香港・マカオを訪れる人が減っているという。昨年2012年11月の香港への来訪者数は、約8万4千人で前年同月比29.7%減。マカオへは38.5%減の約2万4千人。9月からの3か月間の減少幅は徐々に拡大していると両政府はまとめている。
沖縄県尖閣諸島を巡る問題で、中国の反日機運が強まった昨年9月から、主権下にある香港・マカオへの訪問も見合わせる動きが広がっているということだ。
【マカオの魅力】
マカオといえば「カジノ」。大王製紙社長の豪遊は記憶に新しい。国策のもとで林立するカジノやテーマパークなど、エンターテイメントの町として、現在もなお埋立地に建設中。
一方、22の歴史的建造物と8つの広場を含む地域がひとつの世界文化遺産として登録されている。
1997年に香港とともに中国に返還されるまで、ポルトガルによって統治されてきたマカオは、他のアジア諸国とは一風違った独自の文化を歩んでいる。
こうしたことから、歴史もグルメも建築もカジノも中国もポルトガルも楽しめる場所と言える。
【ツアーの形態】
今までの海外旅行は、
①往復の旅客機だけを手配。後は全てフリー。
②ガイドは現地にいて、その国にいる間は同行。
③完全パックツアーー日本から同行したガイドと客は最後まで食事・観光・宿泊が同じ。
④航空券とホテルだけ手配、オプションを付けるか否かを選ぶ。
といった形態だった。
今回のツアーは、そのいずれにも当てはまらない形態すなわち、複数の旅行会社が企画する様々なツアーの混成なので、一緒になるメンバー・ガイドがそのたびに替わるシステムだ。
【日本人ガイド】
翌朝も、待ち合わせ場所に日本人女性ガイドが迎えに来た。北井真さんという。マカオに来るまでは自身が旅行客として南米はじめ色々なところを旅し、旅好きが高じてガイドになったとか。英語と広東語を話す。現地人と結婚してガイドをする日本人女性も多いと言う。
ツアーで一緒の女性が「私もマカオに住もうかな?」と言うと、「ガイドの数が少ないので是非!」と。
この日の夜もまた2人だけの食事ツアー。これで採算が合うのかしら?
【香港でベテランのガイド】
香港での日中のガイドは、現地人男性。経験21年のベテランだ。バスが中心だが、路面電車や公共バス、船・ケーブルカーに20人以上のツアー客を乗降させて案内する手際の良さ。
映画「慕情」で有名な香港の丘(ヴィクトリア・ピーク)から見た風景は、現在とは全く違ったものだったろう。
夜のツアーはまた別の現地人女性ガイド。
【海外旅行で安心】
「現地でガイドが案内する」と言われれば、色々不安がつきまとう。今回実際に経験してみて、その合理性に感服した。
空港からホテル、食事・観光までそれぞれ対応するガイドがいる。待ち合わせ場所と時間さえしっかり守れば、快適な旅ができると分かった。
【観光立県和歌山】
面積は約28平方キロと東京・世田谷区の約半分ほどのマカオ、ここに約50万人の人が暮らし、不思議な魅力をたたえている。
毎晩午後8時から13分間のイベント「シンフォニー・オブ・ライツ Symphony of Lights」 はギネスブックにも載っている世界最大の光と音のショーで、香港政府観光局が開催している。
共通するのは「ようこそ」と政府をあげて歓迎する風潮とトラムや路線バスが発達し、町を散策しやすくしている点だ。
観光立県をめざす和歌山県もおおいに参考にしてほしい。
by mako0491
| 2013-01-18 15:39
| アタマ記事