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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

大震災ーこれだけは準備・訓練を

4月29日あたま
地震がおきた
その時、これだけは



 不意の地震に普段(不断)の用意をーー。東日本大地震は千年に一度といわれる規模のものだったが、私たちのすぐ近く、東南海・南海地震、また日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震が間近に迫っているといわれている。日ごろから地震発生時に行動できるように、シュミレーションしておくことが大切だ。地震発生から3日間ほどの行動パターンを覚えておきたい。
                                       大震災ーこれだけは準備・訓練を_e0171960_15502497.jpg(中村聖代)


 緊急地震速報は、震度5以上で発令される(和歌山県では平成20年7月から)。揺れが来るよりも早く知らせる警報。十数秒から数十秒後に発生する。まず落ち着いて自分の身を守ることが最優先。
【家庭では】
〈地震発生!〉
・落ち着いて自分の身を守る―頭を保護し、机の下などにもぐる。最近のガス栓は大半が地震で自動的に切れるようになっているので、まずは身をかばった後でかまわない。  
・火の始末―可能ならコンロの火を消し、ガスの元栓を閉める。
・逃げ道の確保―ドアを開けるなど脱出路を確保し、懐中電灯等の明かりも確保する。
〈1~2分後〉
・火元の確認・初期消火
・家族の安全を確認
・靴をはくーガラスの破片などから足を守る
・出火防止―ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切る。通電火災(電気の供給が再開されたときに、つけっ放しのアイロン等に電気が流れるなどして火災が発生する)を防ぐ
・非常持ち出し品の用意―あらかじめ準備しておく
〈3分後〉
・TVやラジオなどで情報の確認―震度速報はおおむね2分、津波予報はおおむね3分後に発表される。
〈5分以降〉
・隣近所の安全を確認―隣近所に声をかける。高齢者や障がい者などの世帯へは積極的に。
・子供の迎え―保育園、幼稚園や小・中学校に迎えに行く。自宅を離れるときは、行き先のメモを目立つ所に。 
・周囲に危険が迫っている場合―津波・火災・建物倒壊など状況に応じ、速やかに避難。
〈数時間~3日位〉
・自宅や地域の安全が確認できるまで警戒―津波は警報等が解除されるまで警戒、正確な情報を入手すること。
・生活必需品は備蓄で―発生から3日間位は家庭の備蓄でしのぐ。
【仕事・通勤編】
まず落ち着いて自分の身を守ることが最優先。車を運転中なら、ハザードランプを付け、ゆるやかに速度を落とす。車を離れて避難するときには、救急の支障とならないよう、キーをかけたままに。
〈地震発生!〉
・鞄や上着で頭を守る
―屋外では転落物などに気を付けビルやブロック塀から離れる(丈夫なビルのそばであればビルの中に)
〈3分後〉
・ラジオやインターネットなどで情報を確認―出所不明な情報は信用しない。
・周囲の様子を確認
・余震に注意
〈10分後以降〉
・家族の安否の確認―連絡方法は事前に決めておく。
・消火・救出活動―隣近所で協力して消火や救出を。自分たちで手に負えない場合は消防署、警察署へ通報する
〈数時間後〉
・マニュアルや情報の確認―社内マニュアルを確認、自分のやるべきことを行う。
・帰宅準備―電車やバスが途絶した場合の経路を事前に考えておく。翌日帰宅も視野に。
【海辺にいたら】
津波からの避難は一刻を争う。海のそばで大きな揺れを感じたら、テレビやラジオの情報に注意しながら、津波警報や避難勧告が出る前でも、自らの判断で近くの高台や頑丈なビルや施設の上に避難する。津波の前に、海水が大きく引いていく引波現象が起こる場合がある。間違っても海の様子を見に行くような行動はとらない。
【学校やまちで】
 災害により、それぞれの地域でどんな危険があるのかを示したのが「防災マップ」や「ハザードマップ(災害予想図)」。和歌山県・市でも配布されている。
自分たちの住んでいるまちや通学路を歩いて危険な場所や防災に役立つ場所をチェックし、自分たち自身の「防災マップ」を作ることも重要。
【防災まちづくりの重要性】
災害への備えには、自助、共助、公助の適切な連携・組み合わせが必要となる。阪神・淡路大震災では、要救助者3万5千人の内、約8割が家族や近隣者により救出されたと言われる。
NPO等の防災まちづくり活動が拡がりを見せ、防災を主目的として始まったものではない活動が、あるきっかけで防災への関心を高めた例も多い。こうした防災まちづくりを進めることが重要だ。
by mako0491 | 2011-05-25 15:50 | アタマ記事