わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

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 「蜘蛛の巣グラフ」フル活用
グラフのカテゴリーに、各自が投資、生活満足、社会貢献など入れて見る↓
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 よく新聞に、アンケート結果を「蜘蛛の巣グラフ」にまとめて論評している記事があります。6角形か8角形に張った蜘蛛の巣の縦線上に目盛りを採り、そこにプロットした点を線で結びその形を見て、尤もらしい結論を導き出す、あのグラフです。日常生活を振り返り、自分の切実な欲求を五つ取り出し、それに対する不満足度合いを5ランク評定し、そのグラフ上に表示してみると、どんな形がそこに描かれるか。誰に見せるわけでもないが、やってみて無駄ではありません。時にはむしろ大切なことと思います。(久山 稔)

 「現在の生活の現状には何の不満もない。」だから問題点も無ければ心配事もないという人は、このグラフは正6角形か8角形の円形を示すことになるでしょう。そんな人は深山に済む仙人ぐらいかもしれません。仙人でさえも時折、水浴びしている女性の姿に見とれて、自分の乗っている雲の端から落っこちることもあります。

 誰しもそのグラフは歪んだ星形に近い姿をしているでしょう。そのうえ、アミーバ―の様に瞬時にその姿を変え、蠢(うごめ)いているのが常です。千差万別、その姿ごとに危機管理のポイントは異なります。

・低金利への様々な態度


 「金融資産を襲う様々な危機」という面だけから見ても人さまざまです。
 日本国内の金利がマイナスだとさえ言われるこの時期、過去に借りた長期返済契約の住宅ローンを一刻も早く借り変えて、月々の返済金額を少なくしないと大損しているのではないかと疑心暗鬼している人。その一方で、今こそ借金をして一戸建て住宅を建て、定年後の生活安定に備えようとしている人。

 また一方、世はグローバルな世界だ。利回りの良い外国の通貨で預金したり、投資をしたりすることで、一儲けしてやれと企んでいる人。「蜘蛛の巣グラフは様々な姿を浮き彫りにしてくれるでしょう。

 人間以外の生物は、食欲と性欲(種族保存)の二つの欲望を焦点にして描く楕円の中で形を変えながら一生を全うする。人間は「社会の一員でなければ生きられない」という要件がそれに加わりますから、三つの点を焦点とする楕円形らしき形で蠢き、生きることになります。

 それだけに、生理的欲求に始まり、それを充足するとその安定を求めたり、社会に認められたいという熱い思いや、名誉欲に駆られたり、次々と変化していきます。そのたびに問題が生じ危機が発生します。
 日常生活の危機管理なんて、この蠢く複雑な円形を、自分で見つめながら、現在の世界に対処していくことだと思っています。

・悪い知恵もの多い

 
 ところが世の中には悪い知恵者がいます。現在社会は高齢者社会をめがけて突っ走っています。その欲求のパターンを探り、そこから利益を貪り取ろうとする輩です。どんな市場で、どう戦えば勝ち残れるのか市場原理に則り、必死に知恵を絞っている人たちです。悪知恵者呼ばわりは心外でしょうが。

  先に描いた蜘蛛の巣グラフの姿の自分と、それに対応する悪知恵者とのせめぎあいで、どちらが勝つか、日常の危機管理の焦点がそこにあります。

・撒き餌で致命的な危機


 そんな知恵者の中には、とんでもない輩もいます。その最たるものは「詐欺師」いう奴です。その詐欺師たちは、どこで集めたのか、あなたの家庭のもつ欲求の姿を、ビッグデータと呼ばれる情報の集積から探りあてているのです。

 それに基づいてあなたの家庭の郵便受けに多くの広告チラシや、投げ込みパンフレットを放り込んできます。電話や訪問販売もします。脅しも加えてお金を巻き上げる事件記事は種がつきません。
 
 悪い奴らは、正義漢ぶって自分の利益に有利に働く点だけを情報提供し、コンサルタントというカタカナ名称を使って推奨商品を売り込もうとし、それに嵌(は)まる高齢者をどんどん危険な高額商品の購入候補者に引きずり込んでいます。良い知恵者、悪い知恵者の境など判然としません。良く見える知恵者ほど悪者かもしれません。

 当然の事ながら彼等は需要者という釣り場で、魅力ある「撒き餌」を打ちます。ちょっとした出来心で口を付けると、そのとたん喉(のど)の奥に釣り針が深く食い込み、致命的な危機に陥る結果を招くことも珍しい事ではありません。
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・自分で守る、そして周囲の知恵ものと相談
「旨(うま)い話」はたいてい「撒き餌」だと思ってその匂いをよく確かめること。
「腐臭」を少しでも感じたらそこに近づかない。「君子、危うきに近寄らず」です。
   現在の欲求の「蜘蛛の巣グラフ」を半眼でながめながら、身の安全は自分で守りましょう。 自分の独りよがりで決断しないで、周囲の知恵者に相談しましょう。

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by mako0491 | 2016-08-27 20:02 | アタマ記事
まず安全確保優先しよう

英子:ポケモンGOが流行っているけど、今何が起きているかをきちんと伝えることが大切と思うの。

未美:ポケット・モンスターを採集しているのよね?たしか起動すると自分の周辺の地図が表示され、歩いているとひょこっとポケモンが出てくるので、それを捕獲して集める。

英子:そうよ。現実の場所とリンクして生息地域が決まっているので、レアなポケモンがいる場所だとたくさんのプレーヤーが集まる。カブトムシガよく採れる場所みたいなことと同じよ。

未美:現実に面白いことがたくさんあるのに、バーチャルなものを追いかけるなんて・・

英子:ポケモンGOに表示される地図には、ポケストップという場所ー何か目印のようなものが指定されていて、近くに行くとゲームのアイテムがもらえるのよ。ポケストップは現実の世界のモニュメントや建物であったり、歴史的に重要な建物だったりして、その写真や名前や説明がついているの。自分の目で発見できれば一番なんだけど。ゲームの世界も現実の世界も楽しめる遊びなのよ。

未美:歩きスマホは危ないと思うわ。e0171960_19575814.jpg

英子:ポケモンが現れるとスマホが振動して教えてくれるので地図をずっと見ている必要はないの。歩きながら探すのであれば、ポケモンを起動した状態で手に持っていればすぐにわかるの。またポケモンを見つけたからといってあわてる必要もないわ。例えば車道にポケモンがいたとしても車道に近寄らないでね。安全な場所に移動してから捕まえるモードにすればいいし、仮に車道に近いところで捕まえモードにしてしまったとしても、自分が移動すればポケモンも移動してくれるのよ。

未美:何よりも優先すべきは、自分と周りの人の安全確保よね。
  (中村 聖代)
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by mako0491 | 2016-08-27 19:59 | ちまたで近ごろ流行るもの

前立腺がん生検の顛末記

腫瘍マーカー陰性だったが・・・
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 男の沽券にかかわる話?いえいえ股間にかかわる話です。男性も50代半ばを過ぎてくると、検査をしたほうがいいよって言われるのが前立腺がんの検査です。

 今年の初め、私も人間ドックに行ったとき初めて、前立腺の腫瘍マーカーをオプションで付けました。その結果が、組織をとって検査をする生検への誘いでした。他人事だと思っていた私にとっては強いショックを受けました。

 担当医から、生検は早い方がいいです。いつしますか?私には受けるか受けないかの選択の余地が全くなかったのです。

 ネットで調べたら、生検のことは詳細にわかると思ったのですが、小心者の私は調べる勇気もなく悶々としながら、入院の日を迎えました。生検の前日に入院して、体調を整えてという感じでした。男性の看護師さんだったので男同士で聞きやすいこともあって生検の内容をいっぱい聞きました。

 処置室を見ておきましょうと言われて、案内してもらった部屋を見て、「これは、妊婦さんが出産の時に座る台…」両足を大股で広げて、股間が丸見え…ううう、恥ずかしい…隣にいる男性の看護師さんに「明日は付き添ってくれるのですよね?「明日は間違いなく女性の看護師さんです。」

 「ううう…沽券にかかわる、いえいえ股間にかかわるではないですか…」「大事な検査ですから頑張りましょう」とあっさりとかわされました。

 生検の直前にお尻に大きな穴の開いたパンツに履き替えて、尾骶骨あたりに麻酔の注射を打たれて、あの台に座りました。股を広げるのは身体がとっても硬い私には苦痛でした。前立腺あたりの細胞を10か所取って、その結果は全て陰性でした。

 良かったと思ってにこやかな表情を先生に向けた瞬間、「たまたま悪性でないところを取ったかもしれません。腫瘍マーカーの検査は毎年1回はしてください。より高い数値になっていましたら、また生検しましょう。」と言ってニコッとしました。また生検…身体を守るために男の沽券にかかわる話?いえいいえ股間に関わる話はこれからも続いて行きそうです。
                          (森下 和紀)
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by mako0491 | 2016-08-27 19:04 | 健康ナビ

宮古島のお酒の文化体験

「御通り」ーー口上述べて泡盛まわし飲み

 沖縄本島から南西に約300キロメートルに位置する宮古島を訪れた。調査研究の一環だったが、大学2年生の女子学生を2人連れて行くことになり、学生たちと現地集合することにした。

 私が仕事の関係で1日遅れて宮古島に飛んだ日はあいにくの天気で飛行機も積乱雲が消えるまでしばらく上空で待機しての到着となった。先に宮古島に入った学生たちは見知らぬ土地で心細くなかっただろうかと心配していたが、それはどうやら杞憂だった。
 
 悪天候で予定していたシュノーケリングができなくなった学生たちは、地元の方のご好意で自宅に招いてもらいバーベキューをご馳走になったようだ。

 自分にもそんな若い頃があったように思うが、改めて学生たちの若さを感じながら、宮古島のいろんな機関を訪れた。すると、どこを訪れても宮古島の方々はとても温かく、おおらかな笑顔と気さくな人柄で私たちを受け入れ、島の人々の暮らしを語ってくれるのであった。
 
 最も興味深かったのが「御通り(おとーり)」という宮古島のお酒の文化である。宴の参加者で「御通り回します」と言い出した人が「親」になり、親は立ち上がり「口上」を述べる。口上は宴会の主旨や私たちのような外から来た者を歓迎する気持ちなどを面白おかしく語られるのである。

 そして、杯に泡盛を注ぎ、隣の人に回す。注がれた人はそれを飲み干し、杯を親に返すと、その次の隣の人に注がれる。そうして一巡すると杯は親に戻り、親は返杯を受け、感謝を込めて締めの挨拶をする。

 驚くことに、この一連の儀式がこの一巡で終わらない。また別の人が親になり同じ流れで御通りが回る。宴の参加者は、皆一度は親にならなければいけないらしく、お酒の量もさることながら、口上を用意することも大変なことである。しかし、口上に耳を傾けられることで皆何かを語り、またその語りを静かに聴くことで人と人の距離が縮まるのである。

 「御通り」文化にもまた、どんな人も受け入れようとする宮古の人の温かさを感じるのであった。
          (石井 敦子)
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by mako0491 | 2016-08-27 17:33 | 女の視点
相手を思いやる姿勢養う

社会的・法的責任を自覚

 
 夏休み本番。きっとお出かけのご予定や子供たちの夏休みの計画や宿題でインターネットを使う機会も多くなると思います。イベント情報や旅行の情報などにもインターネットやスマートフォンは大活躍ですね。今回は、インターネットやスマートフォンのマナーについてお伝えしたいと思います。
(ステップワンキャリアスクール 石川 礼子)
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 まず、声を大にして言いたいのが、インターネットの中も一つの社会であるということを忘れないことです。

 顔が見えない、名前がわからないから、何をしても許される、そんなはずはありません。その画面の向こうには、必ず「人・相手」がいます。この情報を見ている人が不快に思ったりするもかもしれません。ちょっとした意見のすれ違いからいわゆる「炎上」することもあります。周りから見ていても大変不快ですし、中には恐怖すら感じるものもあります。

 また、4月の熊本地震の際、ライオンが動物園から脱走したなんていう心無い嘘を書き込み、動物園の業務を妨害したと20歳の男性が逮捕されました。全国で初のケースですが、これからは悪質なものは罪に問われることにもなるでしょう。

・信憑性把握を
 インターネットではこのような情報を発信・公開してはいけません。
・差別的な情報
・公序良俗に反する情報
・虚偽の情報
・他人の名誉・信用を傷つける恐れがある情報
・他人のプライバシーを侵害する恐れがある情報
・性的な画像や文書

 情報の発信や受信には、それによって生じるリスクや社会的責任、法的責任を負うことを常に意識しましょう。情報の信ぴょう性なども、自分でしっかりと把握しなければなりません。

 そして、インターネットに一度出してしまった情報は、全て消去することはおそらくできません。個人情報などは、自分のものも大事ですが、他人のものも同じように大切に扱いましょう。

・肖像権意識を
 旅行先やイベントで写真を撮ることも多くなりますね。その写真には撮影した人の著作権、また、映っている人の肖像権が存在します。

 TwitterやFacebookなどのSNS、ブログなどに無断で使うのは厳禁です。勝手に自分の映っている写真がインターネット上に公開されていたら、いい気分はしませんよね。必ず映っている方に許可をとるか誰かわからないように写真を加工することも必要です。

 また、その写真から、自分や相手の居場所がわかってしまうことにも注意しましょう。スマートフォンのGPS機能は、オフにして撮影すること、それだけでなく、撮影している写真のなかにも様々な情報が入ったものも映り込んでいることがあります。よくチェックをしてから使用しましょう。軽い気持ちで行ったことが後から大きなトラブルに発展することもあります。

・著作権の問題も

 著作権は、イラストや写真、歌詞やエッセイなどすべての創作物に存在します。ブログなどでよく見かけるのですが、きれいな写真だからといって、素敵な歌詞だからといって、無断で使用すると著作権法違反になります。引用する場合はその引用元の記載が必要であり、利用規約などがある場合はそれをしっかり読んでください。ない場合は著作権者から必ず許可をとることが必要です。

 そして、スマートフォン。スマートフォンで情報を検索したり、ゲームをしたり、それもインターネットを利用しています。同様にマナーやルールをしっかり守って使用しましょう。

 特に、最近話題のGPSを使ったゲーム、PokemonGO。親子で楽しんだり、楽しくゲームをしているのを見ると、ほほえましくなりますが、一方で歩きスマホや入ってはいけない場所に無断で入ったりとマナー違反もあちこちで見受けられます。せっかくの最新技術を駆使したゲームなのに、使用できなくなったり、規制されたりするとがっかりです。

 実は、PokemonGOは歩きスマホをしなくてもいいようになっています。歩きスマホは本当に危険です。事故の原因にもなりますので、絶対におやめください!

・現実の景色の楽しさ

 スマートフォンが普及して手軽にインターネットの世界につながることができるようになりました。何かをしながらといったこともよくあるケースですが、やはり節度を持った使い方が必要です。目の前の相手よりもスマートフォンに夢中でトラブルになったり、リアルなコミュニケーションがスマートフォンによって台無しなったりすることも少なくありません。

 コンピュータやスマートフォンの画面にばかり依存するのは、目の前の相手に失礼です。そして、いろんな景色をこの目で見たり感じたりするほうがよっぽど楽しいはずです。

 メールやLINEのやり取りも便利な反面、様々な弊害も出ています。言葉の行き違いでトラブルになったり、返信が遅い、既読がつかないと不安になったり、コンピュータやスマートフォンを使うのは人間です。機械に使われているわけではありません。

 今、自分の相手はどこにあるのか、何が一番大事なのか、それを意識して、そのうえでインターネットやスマートフォンをうまく活用してください。リアルな世界と同様に、いやそれ以上に相手のことを思いやり行動することが大切です。

 最後に、インターネットを取り巻くトラブルも数多くなっています。なにかトラブルに巻き込まれたりした場合は、警察や関係機関に必ずご相談ください。インターネットやスマートフォン、上手に活用して、楽しい夏をお過ごし下さい。
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by mako0491 | 2016-08-09 22:15 | アタマ記事
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 今年も夏休みが始まりました。子どもたちにとっては心待ちにした夏休みですが、親にとってはちょっとした悩みの種という人も多いのではないでしょうか。

 一日中、子どもが家にいるとなると、食事の世話も普段とは違いますし、家事も自分だけのペースで進めることができなくなります。私もそうですが、働く母親にとって夏休みは大変です。

 娘が小学生の頃は夏休みの期間を学童保育や近所の方に預かってもらったりと、どうやり過ごすか、毎年の課題でした。小学校に入った年は、暦どおりに夏休みも通園させてくれた保育園時代がやたらと恋しくなったものです。
 
 子どもが保育園の頃は、生活の全てが親の都合に引っ張られます。登園の支度も親の出勤から逆算して決まる「待てる限界」があって、その親の都合で急がせなくてはいけなくなります。

 親もついつい子どものペースを考えずに、自分の都合を優先しがちですが、子どもがだんだんと成長するにつれ、無視することのできない子どもの都合が出てくるのです。それを決定的に感じたのは中学生になった夏休みでした。

 小学校までは、例年、親の仕事のスケジュール調整だけで済んでいた夏恒例の家族旅行でしたが、中学校に入り、部活をするようになってからというもの、夏休みも休日練習があるとかで、家族旅行のために部活を休もうとは当然のことながらしてくれません。

 仕方なく、家族旅行は諦めることになり、娘が林間学校に出かけている間に夫婦二人で旅行したのですが、子どもが生まれて以来の夫婦水入らずは、思いのほか、何か足りないような気まずさがありました。

 娘が巣立った今、家族旅行というのは、決して子どものためだけの夏の思い出ではなく、私たち親にとっても貴重な子育ての思い出であり、子どもと一緒に過ごした歴史なのだと改めて感じています。
                            (石井 敦子)
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by mako0491 | 2016-08-09 21:39 | 子育て
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『こぐまと二ひきのまもの』
西川おさむ作

童心社  
2004年 1404円
http://tinyurl.com/za2qcxv
対象年齢:年齢に応じて読むことができます。
(読んでもらうには)5歳から
(自分で読むには)小学生から大人まで 

<あらすじ>
 人間が決して近寄らない沼の近くに若い魔物(ベロンとゴッシ)が住んでいました。二匹はひょうきんで愛嬌があったので、お頭にかわいがれていました。でも、優しいところがあり、心配されていました。

  旅に出る二匹にお頭は言いました。「決して魔物以外に情けをかけるんじゃないぞ。悪行を積み重ねると、成長するが、情けをかけると、体は衰え滅びるからな」。

 二匹は愉快に旅を始めました。そして初めて人間に出会いました。お頭には「人間などはすぐに殺せ」と言われていましたが、二匹はそんな気になれません。黙って見ていると、人間は銃を発砲。ベロンは痛さのあまり、我を忘れます。気がつくと、倒れた親の側で赤ん坊が泣いていました。

 二人は悲しみます。赤ん坊にヤギの乳を飲ませながら旅を続けることにしました。

 数日後、熊狩りに遭遇。母熊が銃で打たれています。「ひどいことをしやがる…」。子熊が母熊に向かって飛び出したのを見て、二匹は我慢できず、飛び出しました。ところが、抱いていた赤ん坊に銃が当りました。

 二匹に悲しみが襲います。「ぐうぉーっ」舌に棘が生え、二匹は魔物に成長しました。人間など、ひと捻り。

 二匹はその夜、子熊を抱いて眠りました。傷口を舐めてやりました。「親に抱かれている夢を見てるかもしれないねぇ」

 その後、二匹は森にとどまり、子熊と熊を守るために、何日も戦いました。子熊は日に日に逞しくなりました。でも、情けをかけた二匹はすっかり衰えました。

 「立派な魔物にゃなれなかったけど、後悔なんぞしてねぇ」「強く生きるんだぞ」二匹は子熊を抱きながら、ちりになり、闇に飛んでいきました。
                 (浦田 ひろみ)
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by mako0491 | 2016-08-09 21:08 | 絵本この一冊
 応援歌はロックからボレロまで多彩

 いよいよ夏の全国高校野球選手権が開幕。灼熱の太陽の下、白球を一生懸命に追う選手たちの姿に毎年、感動しています。今年の和歌山大会も好試合が多くて、テレビ中継にくぎづけでした。和歌山大会を制し、甲子園でプレーする市立和歌山高の活躍を期待しましょう。

 高校野球を見るとき、全力でプレーする選手たちにも注目ですが、アルプスで懸命にエールを送る応援団にも注目しています。特に吹奏楽部・ブラスバンド部が奏でる応援歌は見ているこちらにも応援してくれているかのようで元気をくれます。

 近畿の高校の応援歌は結構カッコよくて、全国でも有名なものが多いですね。智弁和歌山の応援歌はファンも多く、なかでも有名なのが「ジョックロック」という曲。チームが負けているとき、この曲を演奏すると必ず逆転するとにわかに言われています。よって別名「魔の曲」とも。甲子園出場の奈良 智弁学園も姉妹校ですから、ジョックロックを演奏します。甲子園での演奏が楽しみですね。

 他にも、奈良 天理の「ワッショイ」や、京都 龍谷大平安の「怪しいボレロ」、大阪桐蔭のブラバン演奏も有名です。今年で休部となってしまったPL学園も迫力ある応援で、甲子園を盛り上げました。また見れる日が来るのを願うばかりです。
 
 近畿の応援歌だけでなく、全国的によく使われる定番曲も各校ごとにアレンジをきかせていて、聞く人を楽しませます。アニメ「タッチ」の主題歌や、ピンクレディーの「サウスポー」はまさに野球の曲。Xジャパンの「紅」は大会の「真紅の大優勝旗」から使われているそう。最近の曲では、朝ドラ「あまちゃん」のテーマも聞こえてきます。

 いよいよ始まる甲子園での戦い。今夏は試合だけでなく、それぞれの高校が奏でる応援歌にも耳を向けてみてはいかがでしょう。
                 (宇都古 舞)
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by mako0491 | 2016-08-09 20:58 | 女の視点