わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

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ママ友と苦楽を共有

これからの生き方を模索
 
 子どもの同級生の母親たち、いわゆるママ友たちとずっとここ何年も、数ヶ月に一度集まっては一緒にビーズのネックレス作りをしながら、子育ての話を楽しむ内輪の会があります。

 今年、その子どもたちが高校を卒業して、学校行事ではママ友たちともう会うことがなくなってしまいましたが、先日、そのママ友たちとの会が卒業後初めてあり、ビーズ手芸をしながら、それぞれ手離れていった子どもたちの様子など、久しぶりにおしゃべりを楽しむことができました。いつもの会のいつもの風景ですが、子どもが巣立った後でもこうしてママ友たちと子育ての話を共有できることがとても貴重な時間に思えます。

 女性の生き方が多様化している現代、時々「もし結婚していなければどうしていただろう」「もし子どもを産んでいなければ何していただろう」と考えることがあります。
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 私の場合は、ずっと仕事をしているので、仕事一筋で頑張っていたであろう自分の姿が容易に想像できます。それはそれで、今よりいい仕事ができたかもしれないし、自分の自由な時間も多かっただろうと思います。しかし、そっちの人生を選んでいたら確実に、ママ友たちとの出会いもなければ、子育ての苦楽を共有する豊かな時間もなかったことでしょう。

 子育てを経験することで、自分の人生だけでは出会えない人たちとめぐりあうことができたことを改めて感じ、大学進学のために和歌山を巣立っていった娘にもたくさんの贈り物をもらっていたことに感謝しています。

 思い起こせば、あっという間の18年間でした。仕事と家事・育児の両立にずっと奮闘しながら、転がるような日々を送っている最中は永遠に続く日常のように感じていましたが、子どもが巣立つと、それがいかに有限で貴重な日々なのかを思い知ります。その思いを共有できるママ友たちとこれからの生き方をまた模索していきたいと思います。
                        (石井 敦子)
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by mako0491 | 2016-06-24 14:37 | 子育て
きのくに随想 第五話 

 外国語案内などインフラ充実を

 この春発表された全国地価公示の値上がり率NO1は大阪心斎橋で、なんと1年間で+45.1%も値上がりしたという。ちょうど親戚の病気見舞いのあと心斎橋商店街を歩いてみたが、外国人客が多く大変な賑わいであった。

 とりわけ目立ったのはマ…、ツ…、コ…、ダ…などドラッグストアがやたら多いこと。入った店は1階も地下も中国人ほかの旅行者で押すな押すな。クスリ、化粧品、雑貨類を買い物カゴに入れた客でいっぱい。周辺の土地もかつてのマンション用地よりも観光客向けのホテルや飲食店用地の需要が先行しているとの事である。e0171960_14193331.jpg
 
 当和歌山市でも大阪でのホテル予約が取れず、関空経由の外国人客が目立っている。先日、南海和歌山市駅近くのホテルで飲み会をした時もバス1台分の東南アジアからのツアー客でフロントあたりは大変であった。紀南串本や南部のホテルに泊まった時も、香港、台湾などからの団体客がスゴかった。和歌山市内のリサイクルショップに入った時もバイヤーなのかタイなど東南アジアの言葉が飛びかっていた。

 日本を訪れる昨年の観光客数は約2千万人と大幅に増加したといわれるが、それでもフランスが8千万人以上などと聞くとまだまだいけそう。自然、風景も文化、歴史からしても日本の見どころはきわめて豊富だと思う。
 
 和歌山県は全国的に見ても観光客の伸び率が大きいという。アジアからの客が多い紀南の多くの自然に囲まれた温泉地、欧州客に人気の高野山の宗教都市、精神文化などなど…。はじめに京都、奈良や関東などを見てしまった2度目以降の外国人リピーターの受け皿、見どころはいっぱいある。

 県でも現在力を入れているWi-Fi、外国語案内、道の駅、トイレなどのインフラ充実のほか民泊などについての制度面の整備なども併せ、インバウンドの基盤拡大を進める必要があるだろう。
                           (A・N・D・O)
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by mako0491 | 2016-06-24 14:22 | TOPIXS
サンド専門店、和歌山で人気

森下さん、義母と強いキズナ

 
 和歌山市内にあるサンドウィッチ専門店「サントピア」のオーナー森下佳子(もりしたよしこ)さんは15日から21日まで東京の三越百貨店の催事場でオリジナルサンドを作り、販売した。そこでも孤軍奮闘、厳しい経験をしたが、今回は彼女の壮絶な半生をなぞってみたい。
  (中村 聖代)

【三度の飯にサンド】
 佳子さんは幼いころから大のパン好き。ご飯の代わりにいつもパンー食パンにおかずを挟んで食べていた。
 大阪の短大を卒業後ОLをしていたが、父親からお店をしないかと言われた。学生時代喫茶店でアルバイトをしていたこともあり、二つ返事でオーケーした。

【1年の修行】
 専門店を開くに当たりさっそく大阪の専門店に就職、同時に喫茶専門学校にも1年間通った。和歌山からの通勤を断られた佳子さん、大阪の住所だけ借りて北区の店舗に再挑戦し就職。和歌山から始発電車に乗ることも度々あった。キッチンではなくホールの仕事なので、自ら学んだ。

【順風満帆に思えたが・・】
 昭和55年、25歳の時にサンドウィッチ専門店「サントピア」をオープンさせた。和歌山県には当時まだサンドウィッチ専門店はなく、評判を呼び繁盛した。3年目に結婚、32歳になって一男にも恵まれた。
 
 サンドウィッチは原価がかかり利益率が悪いため自転車操業だが順調だった。サラリーマンの夫とは、使う側、使われる側の立場でお互い勉強しあい、仲良く刺激しあった。

 ところが、夫が42歳の時、がんを患った。同時期に父親が脳梗塞で倒れ、また中学生になった息子が柔道部に入って怪我をし入院、三か所の病院を廻ることになった。その時、 (バブル崩壊のため)父親には多額の負債があり、店を売却してもとても追いつかないことを知った。

【死に物狂いで働いて】
 銀行の借金を肩代わりしてくれた人に一年間様子をみてくれるよう土下座して頼んだ。 そしてそれからはパンの耳をエプロンのポケットに入れて働き、毎月出来うる限りの金額を返済していった。一年後、「男でもここまで返せない。こe0171960_14113361.jpgれからは何年かかってもいいから無理をせずに返しなさい」、という言葉をもらったのだった。

【夫を見送る】
 46歳の誕生日前日に夫は逝った。意識障害になっても震える手で「どうもありがとさん」と書いてくれたメモは今も持っている。

 夫を亡くした直後、南隣の土地を買わないかと言われた。とてもそんな気になれなかったが、物件の登記日が夫の生年月日と全く同じだった。夫からのメッセージに思えた佳子さんは、夫の生命保険金を全て物件の購入にあてた―まだ高校生の息子・入院中の父・途方にくれる母・田舎で一人暮らす義母。彼らがみな佳子さんの肩にかかっていたにもかかわらず。

【両親を見送る】
 大きくしたお店でさらに技術を勉強し、必死で働き、ついに借金を完済した。土下座の日から5年が経っていた。意識のない耳元で報告したその数日後、父は逝った。後を追うように母親もがんで亡くなったが、最後まで大好きだった自宅で過ごせた。佳子さんの思いと医療チームのサポートがあったからだ。

【現在の佳子さん】
 「愛する者を共有し、共に面倒を見、病気と闘った戦士同志」と佳子さんは義母のことをそう呼ぶ。3人の子どもに先立たれた義母の苦しみを誰よりも痛む佳子さんは一緒に住みたいと思っているが、義母は今近くの施設で暮らす。二人は誰よりも信頼しあっている。
「子どもの世話、夫の病気、両親の介護など女性が持つ心配ごとをクリアした今、思い切り仕事ができます」。
 
 紀州の梅と竜神の肉厚椎茸を使った梅バーガーを各地で紹介している。最後に佳子さんは、「いつ店を閉めるべきか考えていましたが、育ちつつあるスタッフや後を継いでくれるという息子の嫁のためにも、これからもうひとつステップアップするまで働きます」。と語った。
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by mako0491 | 2016-06-24 14:13 | アタマ記事
 
 勤務先の事務所の〝天下〟とる

 丙申年。新年早々に還暦を迎えた。生きることを謙虚に考え、もう少し成長してみたい。自分の時間を大切にしようーーと思った矢先に、観光ガイドの会から事務作業を手伝ってほしいと連絡が入った。

 過去に観光業、接客業に関わっていたかららしい。内容は継続ではなく、新規の事務作業ばかりである。当然引き継ぎはない。即戦力。しかも三人のローテーションだが、一人勤務である。かなりハードルは高い。引き受け手がいないと。そりゃそうだろう。給料と仕事内容が合ってないよ。週二日くらいならと引き受けてみた。

 危険と思われることは、片足から。こちらも様子見だ。まず、センター長から最初に与えられた仕事が事務所を片付けるということだった。掃除だ。週二日勤務だから期待もされていないのだろう。接客できる空間。ガイドさんが寛げる空間を作ってほしいということだった。

 思わず「片付けていいんですか?」と言ってしまった。なぜなら、仕事を把握するのは掃除するのが一番だからだ。先輩から手取り足取りより、自身で整理整頓した方がずっと早く仕事を覚えられる。

 ルンルンで(死語)バッサバッサと不用品を片付け、必要なものはファイリングして、パソコンの中身も不要なデータはUSBに保存して整理整頓した。掃除した内容は連絡ノートに記入し、共有できるようにした。つもり?

 かくして、事務所は私の天下となった。これを読まれた社長さん!新人に片付けさせてはいけません。軒先を貸して母家を取られる。ことが起こる場合も。
                  (玉置ひとみ)
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by mako0491 | 2016-06-24 13:48 | 女の視点

和歌山県民の本質は

率直な物言い、ざっくばらん

情が厚く、とことんやる


 「和歌山県民の本質」をユーモアたっぷりに分析する。今まで3回連載してきた「きのくに随想」の筆者(A・N・D・O氏)に、和歌山県人の姿を様々なケースを示しながら、縦横に語ってもらった。

「松下幸之助君生誕の地」の石碑、この碑の字は同郷ということで、湯川秀樹博士によって書かれた→e0171960_15473069.jpg

・役員に「元気か」
 何年か前、東京から地元企業の役員でやってきた知人が…『いや、参りました。会社の職員が妙になれなれしいというか、ざっくばらんというか、役員に向かって「おい、元気か」とか「教えちゃる」と言うので面食らったけど、これは面白い土地柄だ』とーー。

 前任地の山形など他の地方では商工会議所の会頭など20代以上続いた家柄とか保守的なところが多いが、和歌山では新しい企業家が財界などのトップに多く見られる。「これは考え様によっては素晴らしいことなのかも…」と言っていました。

 私も西有田海岸の逢井か、矢櫃でしたか、の釣り旅館で仕事関係の忘年会を行いました。魚料理もよかったのですが、コンパニオンのおばちゃん(漁師の奥さん方のアルバイト)まあ賑やかで、明るくて、口の悪くて…面白いこと。皆笑い転げてしまいました。

 先生方や偉い人も全然関係なし、見た目で言いたい放題、酒のおかげもあったかもしれませんが敬語ゼロの世界を楽しみました。

・「あがらメシ食おら」
 もって回った言い方ではなく直線的な言葉づかいというか。 “おいやん、にーやん、どうよ、てきやーつれもていこらよ”“あかないしょ”…。もちろん和歌山市でも上品そうなキレイなお姉さん方が「そうじょ、あがらメシ食おら」と話しているのを聞いてビックリしたことがあります。

 でも、新宮は全然言葉が違いますね。だいぶ前に仕事で新宮へ出張した帰り、夕方特急待ちの時間潰しに駅前の居酒屋みたいなところに入ったんですが、「お母さん、ビール頼まよ」…で、「お客さん、どちらからいらしたんですか」…耳を疑いましたね。昔から新宮と江戸は海の道で直結していましたから。
 
 人、地域によっては違うと思うのですが、紀州…とっつきは悪いが中へ入ってしまえば何ということはない、地がそのままでていて可愛らしい…まあ一言でいえば京都人とはまるで正反対といった感じですか。

・京都人には負ける
 ところで、京都の人と紀州の人と口ゲンカしたらどちらが強いと思いますか?私も京都に親戚が多く子供の頃からよく行っていましたが、性格が高度な(?)京都の人の方がうわてだと思いますね…。「あんたはんがそない思わはるんやったら、それでよろしいのと違いますか…」・

 またこれは紀南のある町での話ですが、町の都市計画の担当の課で「都市計画図を見せてくれ」「見せられやん」「それは住民一般に見せて各種の規制や道路予定地の建築制限を知る為の図面では…」と言うと「チョット待っちゃって!」…奥の方で課長らしき上司と私の方を見て品定めしながらヒソヒソ…。 答えは「特別に見せちゃら」…笑ってしまいました。町の名前は名誉のためにマル秘にしておきますが…。

 紀州人というと明るく、前向き、力強い、情が厚い、とことんやる、どっちゅうことあるかよ!…たまにこれが行き過ぎる人がおりまして周りの人が手を焼く、いますでしょ?そんな人。まあ誤差の範囲内ということで。100点満点で良いだけのことなど世の中にまずありませんから。

・「美しやしてのし」
 一般的に北国の人は地味で勤勉、保守的で人柄もおとなしい。産物も米や漬物とかお菓子とか保存がきくもの、蓄積できるものが多い。紀州に比べて寒い時期も長いし、倉の中に物やお金を貯めこんだ有力者に逆らうと飢え死に、凍え死にの危険性もある。従順、勤勉にもなろうというものです。
 
 一方、紀州は魚が大漁の時、みかんの収穫期、体力や技術などのあるものが活躍する。保存のきき難い海山の産物でパーっと消費せざるを得ない。寒さで死ぬことはまぁない。肩の凝る敬語などいりませんよね、どうでしょうか?

 しかし、私の好きな小説「紀ノ川」、「助左衛門四代記」の有吉佐和子さんの紀州ことばは“美しやしてのし…”彼女の記念館、和歌山市にありましたっけ?

 いずれにせよ、抜群に旨い魚、フルーツなど自然、歴史に満ちた紀州の地の魅力、他府県の人にぜひ解ってもらいたいですね。
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by mako0491 | 2016-06-12 15:48 | アタマ記事

若者の働く意識事情

自分の興味・関心のある事柄を仕事に
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 中学生・高校生と若手の社会人が仕事や働くことをテーマに意見交換をする活動の企画会議をしていた時です。どのようなことを学生に伝えたいか話をするために、様々な若い社会人に集まっていただき、まずは自分たちがどのような意識で働いているかを聞かせてもらいました。

 その一部の紹介を通じて、若者は働くことをどのように捉えているのかを伝えたいと思います。次の意見は
それぞれ30代前半の経営者および研究員の方のものです。
 
 一人は『本気で好きな事、楽しいと思えることを仕事にしていく。同業者から一歩抜きん出るには仕事自体に創意工夫の源となる興味を持つことが必要じゃないか。』と話し、また別の方は『仕事はプライベートを充実させるためのもの。好きな事や楽しい事を仕事外でするために働いているので、仕事そのものに楽しさは求めていない。』と答えます。

 お二人とも仕事は順調にこなされている様子の方々です。このような一見して異なる考えを持っている方々が意見を伝え合う中で、ある一つの気づきを得るに至ります。それが「違うことを言っているようでも、おそらく同じことを言っていると思う。でも今はその共通の言葉が見つかっていないだけ。」という見解です。

 これについては学生に何を伝えたいかを検討している際に、共通の言葉が見つかったような気がします。それは「仕事を選ぶ際には興味・関心があるものの周辺にも視野を広げることが自身の仕事選びに役立った」という意見です。

 例えば自動車整備の仕事をしたいと考える人がいるとします。その仕事だけではなく周辺の「自動車部品の製造」や「他の機械の整備」などにも目を向けることが自分の可能性を広げることになると会議参加者の中で一致しました。

 仕事そのものを楽しいものにしたいと思うかどうかは人により違いますが、自分の興味・関心のある事柄を仕事にしていきたいしそうするべきだという想いは今の若者に共通している考えなのでしょう。
                                     (澤田 淳)
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by mako0491 | 2016-06-12 15:18 | ヒト交差点
『けしゴムのゴムタとゴムゾー』

かとうまふみ作 


BL出版 2013年 1404円
http://tinyurl.com/h5pmh49

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。
(読んでもらうには)5歳から
(自分で読むには)小学生から大人まで e0171960_1573483.jpg

<あらすじ>
 文房具たちが並ぶ机の上。この世界では、「ペン立て」や「鉛筆」、「消しゴム」等の文房具達がお話します。私達も小さくなって、覗いてみましょう。

 「鉛筆さん」達が画用紙に絵を書いて遊んでいます。少し間違えたようです。「鉛筆さん」達はもちろん「消しゴム君」を呼びます。「ゴムタ君。ちょっと来てー」。

 「ゴムタ」はいつもニコニコ。丸坊主頭の気のいい消しゴムです。頼まれたら、「僕、消すの大好き。気持ちが良いんだよ」とすぐに消してくれます。

 そんなある日、新しい消しゴムがやって来ました。名前は「ゴムゾー」。真っ白くて綺麗な頭のイケメンです。「どうだい、この鋭い角。どんな小さな間違いでもイチコロだぜ」。

 「ゴムタ」は仲間が増えて大喜び。ところが、「ゴムゾー」は消して欲しいと、依頼されても「そんなつまらないところを消すのは嫌だね。オレ様にふさわしくない」と断ります。

 でも、「ゴムタ」が楽しそうに消す姿を見て、心が揺れます。「頭が汚れても、消してみようかな」。

 その時、芯が折れた小さな鉛筆が泣き出しました。芯が折れたせいで大きな声が出ず、「ゴムタ君」を呼べなかったのです。それを近くで見ていた「ゴムゾー」は「泣くな~俺が消してやるから!!」

 「ゴムゾー」は必死で消します。すると、「ぽろりん」。自慢の頭の角が取れ、汚れてしまいました。でも、気分は最高。「すっげー、気持ちいいんだな!!」

 それからは「ゴムタ」と競うように消す「ゴムゾー」。頭が丸くなっているけれど、かっこいいですよ♪
                                   (浦田ひろみ)
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by mako0491 | 2016-06-12 15:10 | 絵本この一冊
刑事もの・サスペンスなんでもござれ

 テレビを初めて見たとき、すでにカラーでしたが、リモコンはなくダイヤルを回すテレビ箱でした。テレビは家に一台だったこともあり、午後9時以降は見ることはできないものでした。

 月9を観ることができたときの感動は大きかったあのころ…土曜ワイド劇場も水曜ミステリー9も地上波初放送の映画も観ています。

 私が観たいというからか、わが子は刑事もの、サスペンスの放送内容、日時を予告やCMで見てよく知っています。お陰で、片平なぎささん、神田正輝さんのコンビも渡瀬恒彦さんも小林稔侍さんも逃さずみています。

 ひらがなも読めなかったわが子、当時片平さんと神田さんを見て「ママ~赤い霊柩車始まるよ~」と赤い霊柩車と書かれた画面を見て教えてくれていました。

 赤い霊柩車も鑑識も科捜研もお宮さんも地検の女もみな京都が舞台。ドラマを見ていて、感じる違和感。それは、京都が舞台なのに、主役が皆標準語を話します。

 地検は東京から単身赴任ですが…ならではの脇役の皆様がしっかり京都言葉や関西弁で救われるのですが、聞き込み相手だけ、町の雰囲気だけ京都感がある、のです。すこぶる違和感があります。ドラマ愛好家。大村崑さんや山村紅葉さんが出てくるとホッとするのは私だけではないはず。

 そして、愛好家の懸念は、十津川警部も窓辺太郎もそろそろ還暦を迎えてしまわないかです。十津川さんはテレビ局によって違いますが、亀さんは旅立たれた方もありますし…窓辺さんに特命を与える、警察もので署長だったあの方は前回で勇退されたそうですし、寂しくなってきました。

 タクシードライバーである民間人の家で会議をしているあの後輩もそろそろ五十路でしょうし。ふた昔前から変わらぬ主要キャストは安心しますが、みんな元気で続けて~と最近は願って次作を待つのも事実。

 あっ、地名ものもなくならないで。法医学教室は横浜が舞台。全国には様々な思いをもって見守っている愛好家がいるはず。ああ、ドラマ。されど、ドラマ。

 (田中 麻衣子)
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by mako0491 | 2016-06-12 15:04 | 女の視点