わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

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9・4掲載

高い致死率 突然発症し急激に進行
筋肉が壊死し、多臓器不全に

e0171960_1332175.jpg 〝人食いバクテリア〟の感染患者が増えている。正式な病名は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。突然発症し、急激に病状が進行して死に至る。致死率は30%以上。今年の患者数は8月中旬の時点で過去最多だった昨年1年間の数字を上回った。もう一つ「ビブリオ・バルニフィカス感染症」も、主に肝臓病の重症患者を襲う人食いバクテリアとして恐れられている。(高堀 琴世)

・30代以上に多い
 国立感染症研究所によると、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数は統計が始まった1999年から約10年間、多くても100人前後だったが2011年頃から急増し、今年は8月16日現在で既に284人。
 
 感染症を引き起こす主な病原菌はA群溶血性レンサ球菌=写真。特別珍しい細菌ではなく、感染しても無症状のことも多い。発症しても咽頭炎程度で、子どもに多く抗菌薬で治る。だが、劇症型の感染者は幅が広く、特に30代以上の大人に多いのが特徴だ。

・発病3日以内の死亡率高い
 感染研が2014年まで3年間の患者712人を分析したところ年齢の中心は67歳で男性が若干多い。届け出時点での死亡者は全患者の30%近い209人で、76%が発病後3日以内に死亡していた。
 
 劇症型はレンサ球菌が通常存在しない筋肉組織や血液などに侵入することで発症する。初期症状は手足の激しい痛みや腫れ、発熱など。急激に病状が悪化し、数十時間以内に筋肉組織の壊死(えし)や急性腎不全、多臓器不全などを引き起こす。
e0171960_13344123.jpgなま物食べ過ぎには注意→

・健康な人も突然発症

 感染者には主にペニシリン系抗菌薬を投与し、壊死した部分は早急に切除する。ただ、発症の仕組みなどには不明な点も多い。
 
 がんや糖尿病など生活習慣病の患者、ステロイドなど免疫を抑える薬剤の使用者が発症しやすい。持病がない人も突然発病するだけに怖い。

・肝臓病患者を襲う

 もう一つの人食いバクテリア、ビブリオ・バルニフィカス菌はコレラ菌や食中毒を起こす腸炎ビブリオと同じ仲間。主に西日本で毎年、夏場を中心に6~10月頃、感染・発症者が出ている。ある医師は「毎年200人ぐらい感染者が出ているのではないか」と推測する。

 感染経路は汚染魚介類の生食(経口感染)と、手足の傷口と汚染した海水などとの接触(経皮感染)。全体の7割以上を経口感染が占める。

 健常者は感染しても下痢や腹痛程度ですむ。だが肝硬変など重い肝臓病や糖尿病の患者は重症化の恐れがある。男女比では6対1で男性が多い。
 
 患者の多くは発熱や悪寒を伴って発症し、皮膚の水ぶくれや紫斑が急速に広がって壊死していく。経口感染の場合、菌が腸から血液に侵入して全身に回りやすいため、致死率は50~70%に達する。経皮感染の場合は20~30%。

 ・早期の受診、治療を

 同じ人食いバクテリアによる感染症でも、こちらは感染経路や発症の仕組みが分かっている分、予防策も立てやすい。肝疾患の人は夏場、魚介類の生食を極力避けること。食べるときには十分加熱すること。また足に傷がある人は海岸で素足にならないこと。
 
 2つの感染症は症状の進行が極めて早いだけに一刻の猶予もない。早期の受診と治療開始が全てのカギを握る。
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by mako0491 | 2015-09-03 13:50 | アタマ記事
9.4掲載
10月24日から1カ月、地域住民が主役で

 近年、地域を見直すイベントが全国各地で開催され、注目を浴びている。「オンパク」もそのひとつ。

 関西では今年5月、初めて城崎オンパクが開催された。和歌山県では、「みやこひめ御坊日高博覧会」が、10月24日から11月22日までの30日間開催される。

 「オンパク」とは、その地域のあちこちでプログラムと呼ばれる体験交流型のミニセミナーやミニツアーを30~50日の期間開催される博覧会形式のイベント。その地域の人々が主役となり「自分たちのやりたいことをやる」というのが大きな特徴だ。

 この「みやこひめ御博(おんぱく)」は、御坊市と日高郡の民間有志が協力して開催、行政の枠を越えて開催するのは全国でも珍しいケース。

 和歌山最古の醤油蔵を紹介する「御坊再発見!寺内町を知る、歴史を知る、堀河屋も知る!」や、古民家とワーゲンバスがお出迎え「色づく山々に囲まれて“はんわり”スツールづくり」、「印南町真妻わさびと蕎麦打ち体験」、煙樹ヶ浜の夕日を追いかけて「漁船供進丸で行くサンセットクルーズ」、やわらかなわかめの葉を貼り合わせた「はりわかめ」を使った「ワカメ巻き寿司体験と獲れたてアジの干物つくり」など、御坊日高の魅力を存分に楽しめる32プログラム。

 この地域では日常的な営みだが、近くにいても意外に知らなかったり、改めて体験すると非常に新鮮で面白い。パートナーと呼ばれるプログラム提供者の人柄に触れたり、他の参加者との交流も大きな魅力。これを機会に御坊日高を訪れてみてはいかが?
                                               (平野 未花)
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by mako0491 | 2015-09-03 12:35 | 女の視点
9.4掲載

『パパが宇宙をみせてくれた』

ウルフ・スタルク著 エヴァ・エリクソン絵 ひしきあきらこ訳 


BL出版 2000年 1296円
http://tinyurl.com/qga8jp9

・対象年齢:年齢に応じて読むことができます。(読んでもらうには)4歳から
(自分で読むには)5歳から大人まで e0171960_11575083.jpg

<あらすじ>
 ある日の夕方、パパが突然僕に言った。「今から宇宙を見せに連れていってあげよう」

 僕たちは帽子をかぶり、靴下を二枚履いて出かけた。

 パパは口から白い煙を吐き出しながら、僕と手をつなぎ、大またで歩いていく。「宇宙って遠い?なんなの?」僕の質問に「この世界ぜんぶさ」と手を広げるパパ。

 よく分からないけど、僕は歩き続けた。途中で非常食を買い、公園・金物やさん・魚屋さんの前を通った。

 しばらく行くと水路があった。パパはぼくを抱き上げ、えいっと飛び越えた。街灯がなくなっていく。「もうすぐだよ」

 パパは草の上をゆっくり歩いていく。そして、低い丘に登ると、足をとめた。「ここなの?」僕が聞くと、パパはうなずいた。

 僕はがっかりした。ここなら来たことがある。近所の人が犬と散歩している原っぱだ。
 「さあ、非常食を食べよう」そして、聞いた「みえるかい?」

 僕は暗い原っぱに目を凝らし、カタツムリ・風にゆれる草を発見した。これが宇宙なんだ。とてもきれいだ。と、思っていたらパパは言った。「上だよ。」

 空いっぱいに星がまたたいている。パパはひとつひとつ星を指差し、説明する。「気持ちが落ち着いてくるだろう?」

 パパは僕がちょっとでも遠い星に近づけるように抱き上げた。と、その時、パパが押し黙った。犬のウンチを踏んづけたのだ。

 「一生忘れられない美しい物を見せておきたかったんだが・・・」帰り道、パパはずっと元気がなかった。でも僕は楽しかった。一生忘れないよ。
                              (浦田ひろみ)
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by mako0491 | 2015-09-03 12:05 | 絵本この一冊
9月4日掲載

「ガンが病気じゃなくなったとき」の著者
e0171960_1134192.jpg  岩崎順子さんは「いのちの講演家」。夫を自宅で看取り、その体験を綴った「ガンが病気じゃなくなったとき」(青海社)の著者でもあります。海南市在住。
 
 全国各地で「いのち・人権・心・子ども・親子高齢者・生と死・グリーフケア・心の病気・戦争」等々色々なテーマで780回以上の講演をしています。また、「大きないのちのめぐりの中で」というブログを開いています。
 
 岩崎さんのお話「いのちの繋がり、心のこと」を聞く機会があったのは、もう2カ月近く前のことなのに、すぐに原稿にできなかった訳がありました。 それは筆者自身が母親との別れを経験したからです。

  多くの人に支えられ幸せな最期を迎えられた母。その方々への感謝の念でいっぱいです。それはとりもなおさず、母親自身の生きざまがそうさせたのではと思えてなりません。

  岩崎さんは言っています。(以下引用)
 誰ことがもが、病気より健康を願います。でも、病気や死に出逢ったからこそ、「いのち、生きること」「人との出会い」に向き合えるチャンスをもらえたように思います。

  ガンが贈り物だと思える日も、思えない日もありました。すべては、ありのままに・・・。
  弱いからこそ、人の温かさに気がつく。小さいからこそ、優しくなれる。人の心の温かさ感じることが出来るための 弱さや小ささを与えてもらったことに、気付かせてもらえたのは、病気がきっかけでした。

○その人が、その人らしく生きること
○人は、誰かの存在を通して自分の内側を観ることができる
○当たり前と思っている事の中に、大切なことがある

ブログURL
http://poku0216.blog.fc2.com/
『人のご縁や自然の中で生かされていることを ちょっと心を緩めて書かせてもらいますね』
                                               (中村 聖代)
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by mako0491 | 2015-09-03 11:45 | ヒト交差点