わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

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梅見ごろ、北野天満宮

2014.1.24掲載

 花街の上七軒においでやす


 立春が近いといってもまだ春浅い京都の日帰りコースに、花街の上七軒(かみしちけん)と北野天満宮のセットをお勧めします。
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 北野天満宮は菅原道真を祀った神社。学問の神さまとしても知られ、受験生などの祈願、絵馬の奉納が絶えません。毎月25日に天神さんと呼ばれる市が催されます。

  早咲きの梅は12月中旬頃からつぼみがふくらみ始め、正月明けに冬至梅・照水梅・寒紅梅などが寒さの中、咲き始め、境内一円、馥郁(ふくいく)な香りで包まれます。梅苑は例年2月初旬に公開。2月下旬から3月中旬までが最も美しい時期といいます。 

  特に梅が咲き誇る2月25日は梅花祭があり、上七軒の芸妓さんによる野点も行われます。

 門前町の花街「上七軒」の起源は15世紀中頃、北野天満宮の一部が焼失し、その修造の際に残った用材を使用して七軒のお茶屋を建て、「七軒茶屋」と称したことが起源だとされています。

  寛永年間には七軒茶屋に公許がおり、花街として、西陣の旦那衆の奥座敷として発展。現在、お茶屋10軒、芸妓、舞妓合わせて25人の陣容です。

  この界隈を舞台にした安部龍太郎著『恋七夜』――豊臣秀吉は天下人としての威勢を示さんと北野天満宮にて空前の大茶会を企図する。その参道の上七軒を代表する北野太夫富子は、結師(ゆいし)・源四郎と出逢う。

 『北野太夫』と呼ばれる上七軒最高位の芸妓の悲恋物語が史実と巧みに絡めて進みます。運命の恋は?大茶会に仕組まれた秀吉暗殺の陰謀は?とぐいぐい引っ張られてしまいます。

  お茶屋遊びは無理としても、周辺には割烹風居酒屋、美味しいうどん店などが点在しており、歩くのにも丁度良い通りなので、芸妓さんとも出くわすチャンスも多いと思います。
春には60年以上の伝統を誇る「北野をどり」が見物でき、いつの季節に行っても楽しい界隈です。

   (須藤 宥子)
 
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by mako0491 | 2014-01-31 00:26 | お勧めスポット

かんぶつの魅力伝える

2014.1.24掲載

  スイーツなど子供に喜ばれ  
  3時のかんぶつ屋さん提供


 昨年、ユネスコは「和食 日本人の伝統的な食文化」を、無形文化遺産に登録することを決議した。日本の食文化が国際的な評価を得たということだが、それよりずっと以前から「日本の伝統的な食文化、かんぶつの素晴らしい魅力に気づいてもらいたい」「子どもたちにおいしいおやつを食べてもらいたい」と、活躍している「3時のかんぶつ屋さん」がある。店主の野田智也さんは和歌山初の「かんぶつマエストロ中級」でもある。和歌山市内の会合で話を聞く機会があったので、詳細を紹介する。
                                           (中村 聖代)
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 【乾物卸問屋三代目】
 海南市の乾物商(以下:かんぶつ)野田商店は、創業者である野田勝己氏がかんぶつ問屋に丁稚奉公をした後、昭和24年に海南市日方の地で食品の卸売業を始めたのがルーツ。

 昭和52年「株式会社野田商店」設立。同59年、野田晴久氏が代表取締役社長に就任。平成22年、野田智也さんが、専務取締役に就任した。

  智也さんは大学卒業後サラリーマンになったが、父親の病気をきっかけに家業を継ぐことを決意。しかし、昔ながらのかんぶつ卸売業だけでは先行きにも不安が残った。

 【原点に還る】
 自分が扱うかんぶつとは何なのか?智也さんは徹底的に考えた。 

 日本の伝統食であり、健康食・長寿食ともいわれ、古来より日本の健康や文化に貢献しているかんぶつー時代の流れと共に食習慣が大きく変わり、消費量は減っているが、その存在価値は変わることなく、長い歴史を受け継ぎ、現在でも食されている。

 その良さを、新たな切り口から世の中に広め、「健康と目新しさと日本食文化の伝統」を伝えていこうと決意したのだった。

 【3人で智恵絞って】
 智也さんは平成23年、かんぶつマエストロ中級(別項参照)の資格を取得した。その知識を持つ自分と、パティシエ(別項)のいとこ=女性、それに一児の母である妻の3人で「3時のかんぶつ屋さん」プロジェクトを立ち上げたのだ。

 かんぶつは、保存性や食味の向上を目的として、水分を抜き、乾燥させた食品で、代表的な物に、干ししいたけ・かんぴょう・昆布・するめ・煮干しなどがある。1年中いつでも利用できるうえ、天日乾燥させることで旨みや香りが増す。栄養分が凝縮し、少量で効率良く栄養を摂取できるのだ。

 ところが近年、欧米型の食生活が普及し、若年層でも肥満や偏った食生活による生活習慣病が多く見受けられ、かんぶつを知らない子どもすらいる。

 智也さんが、小さな子どもを持つ一人の親として、また、かんぶつを取り扱う商売人として、行き着いたところが「かんぶつを使ったおやつ」だった。 

 子どもたちが大好きな、おやつやスイーツという形にすれば、おいしく、同時に栄養も取れるのではと考えたのだ。

 【3つの思い】
 この「3時のかんぶつ屋さん」には次のような思いがある。
・日本の伝統食材「かんぶつ」の良さを再認識してもらいたい。
・正しい味覚を子どもたちに伝えて、健康を守りたい。
・子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで、家族みんなに「楽しみ」と「健康」を与えたい。

 そう願い、かんぶつを使ったスイーツを日々開発し、店舗での販売をするとともに、かんぶつ普及のための出張授業や講演会を通じて、世代を超えた繋がりをもちたいと考える。

 また、もっと消費量が増え、健康促進することを願い、かんぶつの魅力を伝える発信役になりたいと、今日も行動を続ける。

<かんぶつマエストロ資格制度とは>
  かんぶつの種類は干し椎茸やかんぴょう、昆布から小麦粉、豆類、ドライフルーツまで多岐にわたる。
 日本かんぶつ協会では、かんぶつについての品目ごとの基礎知識、製造工程、調理方法、栄養価など、幅広い知識を持った人材を「かんぶつマエストロ」と名付け、かんぶつの素晴らしさを広めるスペシャリストとして養成し、認定する。

<パティシエとは>
 フランス語で、ケーキ職人や菓子職人のこと。日本でも、ケーキ、パイ、チョコレートなど、さまざまな洋菓子を専門に作る洋菓子職人のことをパティシエと呼び、近年女性の進出が目立っている。
 どんなときでも同じ品質のものを作れるだけの技量が必要。新しい店や菓子を研究する好奇心、オリジナルの洋菓子を編み出す創造力。食品全般の知識や食文化に対する造詣も求められる。
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by mako0491 | 2014-01-30 12:04 | アタマ記事

絵本 てがみが・・・

2014.1・24掲載

『てがみがもしもとどくなら』
 池谷 剛一 

 パロル舎
 2009年 1575円
 http://tinyurl.com/la38tx5

 対象年齢:年齢に応じた読み方があるようです。
(読んでもらうには)3歳から
(自分で読むには)小学生から大人まで 
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<あらすじ>
 広い草原のまんなかに小さな「郵便ポスト」がありました。
 
 そのポストはとても不思議なポスト。そのポストに手紙を投函すると、天国にいる人へ届けてくれるのです。

 少年は大好きなベートーベンさんやベーブルースさんに手紙を書いてみました。そして、おじいちゃんとおばあちゃんにも手紙を書きました。

 ところが、いつまでたっても返事は届きません。少年は思います。手紙は届いているのかな?
ポストを見張っていると、大きなクマのような郵便やさんが現れました。

 少年はこっそり追いかけます。しかし、橋を渡ったとたん、急に真っ暗な森になりました。郵便やさんも見失います。

 少年は暗い森に一人ぼっち。草むらには鋭く光るたくさんの目。怖くて、走り出しました。
 そんな時、ランプを持ったふくろうのおじいさんが現れました。おじいさんはおばあさんが待つ自分の家に招待してくれました。温かいスープもご馳走してくれました。

 少年は二人にいろんな話をしました。パパのこと。ママのこと。大好きな野球のこと。二人は嬉しそうに聞いてくれました。

 次の日、二人は森の出口まで案内してくれました。そして、ずっと手を振って見送ってくれました。
 少年は家に帰り、ママに森のことを話します。ママは笑いながらスープを出します。見たことのあるスープ!!そして、隣には手紙。その手紙には。

 きっと誰もが誰かに温かく見守られているのですね♪

                                      (浦田 ひろみ)
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by mako0491 | 2014-01-30 11:45 | 絵本この一冊

本の素晴らしさ

 2014.1.24掲載

感銘受けた本、人に勧める

 私と本との出会いは、幼児期の読み聞かせですが、こんなに本が好きになるとは…と驚く。
 田舎の公立小学校ではあったが、卒業生が立身出世し小学校に本を1万冊以上寄贈し、そのご子息も意思を継いでいた。おそらく、本の数と種類と新しさは私学を含めても全国トップクラスであろう。

 しかし、毎年行われる卒業生の冠コンクールの苦い思い出があり、読書から逃げた。時は経ち、学生時代に恩師から毎日1冊の課題が出てもうまく乗り切って、そこまでが読まずに逃げた。
 
 全国トップクラスの環境からうん十年経ち、自分自身でも驚く量になった。読んだ内容や話に感動や感銘を受けたら、それを人にも伝えたくなった。

 はい、ここでお節介虫がギア全開。ああ、十年前読んでいたら、人生の選択が変わっていたな…と思うような生きていく教訓が書いてあれば、丁度その人生の選択をこれからするであろう世代に押しつけるように貸す。貸してほしいと請われてなくとも。

 おそらく若手は大迷惑。しかーし、日頃の私の言動から渋々読む羽目になる。
 
 また、気心知れた人生の大先輩(職場のお偉方で普通ならお話できないくらいの大幹部)にもお勧めする。大概、時間にも心にも余裕のあるため、「読んでみたい」と返事があり持っていくことになる。

 ま、持っていったら持っていったで、大幹部のお付きの皆様は「あれは誰や、どこの誰や」的な感じで私を見る。お陰様で名前だけは売れていく。
 
 本を通して、勝手にその人には最適!と思うおすすめをして、自己満足に浸っている今日この頃。
私の周りは律義かつ真面目な人が多いため、本の感想を添えて返してくれる。この感想こそが、相手の好みや考えを知ることができる貴重な機会となる。
 
 やっぱり本って素晴らしい!

                                      (田中 麻衣子)
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by mako0491 | 2014-01-30 11:31 | 女の視点

絵本

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『アヒルだってば!ウサギでしょ!』

 
エイミー・クローズ・ローゼンタール / トム・リヒテンヘルド 作
今江祥智 訳 

サンマーク出版  2010年 1470円




 子どもが生まれてから絵本を読むという楽しみが一つ増えました。

 その子ども達も末っ子が16歳と親のよみ聴かせを楽しむ年頃ではすでにありませんが、10年ほど前から幼稚園や小学校でよみ聴かせをさせていただくご縁に恵まれました。

 よみ聴かせをさせて頂いていると、私が思ってもいない所で子ども達が盛り上がり、驚くことがあります。読み手の方が「ああ、そういう感じ方もあるんだ」と気づかせてもらえます。嬉しい瞬間のひとつです。

 表紙の絵。何に見えますか?
 アヒルですか?ウサギですか?それとも他のものに見えますか?
 同じ空間にいて、同じものを見ていても私が見ているものと、あなたが見ているものは違うのかもしれません。生きてきた年数や経験、様々な要素が絡み合って、みんなそれぞれの見え方があると思うのです。
 

 このお話では、
「くちばしがあるから、アヒルだ!」
「それはウサギの耳でしょ」
とお互いに自分の見え方を主張し合います。
 
 そうこうするうちに、「ウサギだったかも」「いやいやアヒルだったかも」とお互いに歩み寄ります。
 そうも見えるね、そういう見方もあったんだって気づかせて貰える瞬間です。

 
 また、このお話の面白いのは、お互いに歩み寄った所で「めでたしめでたし」とは終わらない所です。
新たな物体が出てきて「アリクイだ!」「いや、ブラキオザウルスだ!」と始まるのです。

 
 人間関係ってこういうことなのだろうなと思います。
 一つ歩み寄れたからと、相手の全部を解ったつもりになってはいけない。人は皆、幾つになっても成長していくものだと思うし、感情も持ち合わせています。

  自分の見え方だけでなく、相手の見え方からも学ばせていただこうとする姿勢が大切だと絵本が、また聴いてくれている子ども達が気づかせてくれているように思うのです。

 そんな大切な事に気づかせてくれる絵本と出逢わせてくれた子ども達に感謝しつつ、絵本のある暮らしに幸せを感じている私です。

                             (渡辺 敏子)
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by mako0491 | 2014-01-10 13:38 | 絵本この一冊

教える喜びと難しさ


 目指せ、最強の教育係!


 ミッド30(アラサーはややアンダーでもジャスト3でもなく…)職場では、若手でもベテランでもないけれど、周りの雰囲気と人の心を読む、ぐったりな毎日。

  数年前、「新人」教育係になりました。受け持った「新人」は優秀で飲み込みも早く、研修を大幅に繰り上げて、お客様カウンターで受付のデビュー日を迎え、姉心でドキドキしながら、窓口近くの柱の陰から見守りました。

 お客様から「後ろにいるの先輩?大変だね~頑張って!」と言われ、「はい!」ときらっきらの瞳で答えた「新人」。何が「はい」や、なんも大変なことも怖いことしてへんし、全部聞こえてるで~と心で叫んだのでした。

 
 ゆとり教育世代の「新人」は、一緒に仕事をすると「使えない」と感じています。限られた人員で仕事をこなしているこのご時世、「新人」達に、その瞬間、その場面で「次はこうするともっといい」や「それではだめだ」と教える余裕はありません。

 管理職も自分の仕事で手いっぱい。教える教わる環境がないのです。しかし「新人」は、何だか達観し、ナメ、「生きていくずる賢さ」を持ち、うまく立ち回るのです。精神論、姿勢を重んじる私は許せない集団です。

 右も左もわからない状況で私が和歌山で、教わったこと鍛えられたことを時代錯誤でも伝えたい。私は、素直で努力する若手(私より年齢の若い人達)には、気になったことはその時、その場ではっきり伝えます。もちろん次につながるように、言葉には愛情をいっぱい詰め込んで。私が育ててもらったように。

 
 今職場で必要なのは、最強の「教育係」なのではないでしょうか。立ち回りのうまい管理職は結局使えないのに…とぼやく報われない、私。ミッド30は皆こんな感じじゃないかしら。
                                               (田中 麻衣子)
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by mako0491 | 2014-01-10 13:28 | ワクワクWоRK

シャンソンの楽しみ


  「3分のドラマ」演じ歌い、生命吹き込む

 シャンソンがフランスに生まれて130年余、そして、日本で歌われるようになってから80年余の年月がたちました。

 最近、シャンソンに凝っています。でも何か、国内では盛り上がりにかかけているようです。

 一昔前、サラリーマンたちは、仕事帰りにお酒を飲んで、シャンソンやカンツォーネ、タンゴやラテンなど生の音楽を聴いて楽しむ時代がありました。

 「しかし、カラオケが出来てからというもの、客は、自分が歌わないと気がすまない」というわけです。メジャーの歌手が相次いで、この世を去り、スターがいない状況もそれに輪をかけているのかもしれません。

 シャンソンは「短編のドラマである」と言われるように、歌詞が物語性を持っているものが多いのが特徴です。

  曲の多くはクゥプレ(Couplet)と呼ばれるストーリーの部分と、ルフラン(Refrain)と呼ばれる繰り返しの部分からなっています。日本の小唄に似ているともいえます。3分程度で粋な話が語られて、ギター代わりに三味線のおしゃれな演奏が付くなどです。

  
 音楽評論家・作詞家の永田文夫氏がこんなことを言っています。
 「シャンソンを初めて歌って成功させることを、フランス語で『クレシオン(Creation・創唱』と呼びますが、シャンソンではこの創唱が重んじられて来ました。なぜなら、歌い手は自分の個性を活かし、シャンソンを演じ、そして歌うことで、作曲者とともに歌に生命を吹き込む人と見なされているからです」

 本格的なシャンソニエといった場ではありませんが、和歌山市内の小さなたまり場で「人生だの、愛だの」と、ちょっぴりキザなドラマ仕立てにしたシャンソンを歌っていくのが今年の夢ですがーー。
  さて聞き手は集まってくれるかな。
                                     (水上 眞琴)
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by mako0491 | 2014-01-10 13:22 | 女の視点


 女性特有の感覚でユニーク商品

 楽しみながら小学生らに環境教育



 「МADE IN WAKAYAMA JAPAN」の商品をもっと作り出したいと思っている会社がある。そして、それはペットボトルを100%再生利用した商品なのだ。私たちが捨てるゴミを資源として、リサイクルする株式会社松田商店(本社和歌山市西河岸町)。代表取締役松田美代子さんと、三女で専務取締役の松田多永さんに会って詳細を尋ねた。
                            (中村 聖代)


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社長の美代子さん㊧と専務の多永さん
 

 【夫に代わり社長に】  
 松田商店は昭和22年に古物商・金属屑商として創立。昭和58年に和歌山市から委託を受け、資源ごみ(空缶・空瓶)のリサイクルを開始。平成2年11月に株式会社松田商店を設立、社長は松田洪毅さん。平成3年には産業廃棄物処分許可を取得、ドイツのシステムを参考にした新社屋・工場が平成10年にできる。  
 
 
 現社長の美代子さんは昭和46年に結婚し、夫の仕事を手伝っていたが、子育てが中心の生活だった。ところが平成11年、体調を壊した洪毅さんに代わり社長になった。この業界は多くの研修や講習を受けねばならない。入院中の夫がそれをすることがかなわなくなったためだ。

 「50歳近くなってからの勉強は大変でしたが、夢中でがんばりました」と美代子さん。

 【何かが降りてきてきて家業を】
 4人姉妹の三女である多永さんは、高校3年から1年間、さらに京都の大学で4年間、ドイツ語を専攻した。父が環境先進国であるドイツ研修に行く際に、同行したりしたが、家業を継ぐという意識は全くなかった。
 
 
 OL生活を3年した後、ドイツに留学。帰国後ドイツ語を生かせる仕事をと考え、就職先がほぼ決まりかけていたときに、「家業が忙しくなったので誰か手伝って後を継いでくれないか?」と4人の娘たちに打診があった。   

 今まで意識していなかった家業だが、「面白いのでは?」と考えるようになった多永さん。それぞれ自分の仕事が面白くなってきた長女や次女に代わって自分が継ごうと決心したのだった。

 【環境、絵本などで学ぶ】
 環境教育の一環として、近隣の小学校から「工場を見学させて」と、十数年前から実践してきた。回を重ねるうちに次第にその数が増えてきた。
 
 新社屋を作る際に、もっと多くの子どもたちに対応できるよう、そして楽しく学べるように、とアトラクション形式のものを作った。

  「USJの年間パスを買って、何度も見学に行き、参考にしました」と美代子さん。当初の案内役は多永さんだ。現在では、社員の女性3人が演劇指導を受けて引継いでいる。
 このときに渡すのがマグカップと「くるくる☆クルリンちゃん」という絵本=写真。

 利用価値の高いペットボトルは、リサイクルに使われることが多い。松田商店では、100パーセント材料にした商品をいくつも開発し、製造・販売している。

 
 最初に作ったのは洗面器。海南市は漆器の町。木製にこだわらず、プラスチック成型の技術が盛んなのも紀州漆器の特色。その技術も参考にした。

 イメージキャラクターの「クルリンちゃん」の名付け親は多永さん、どのエコ商品にもこのマークが付く。
「一家に必ず一つはある洗面器、和歌山県の全ての家庭で使ってほしいと願い開発しました『МADE IN WAKAYAMA JAPAN』の商品です」。
 
 そのほかにも、マグカップやプランター・ゴミ箱などのエコ商品を開発。女性視点の細かい配慮がされている。汚れにくく丈夫で耐久性があり、いずれも人気商品だ。

 【和大と協働で】
 環境絵本「リサイクルおてつだいロボット くるくる☆クルリンちゃん」は、和歌山大学システム工学部と産学協同事業の一環で生まれた=2004年12月19日 初版、有限会社アガサス発行。著者:和歌山大学システム工学部デザイン情報学科 原田研究室の3年生5人(3年5組)。
 
 
 子供たちはもちろん大人も一緒に楽しみながらリサイクルについて学べる。また、双六の付録付きで、遊びながらリサイクルの流れが身につく。

 【女性多いのが特色】
 「経営者は圧倒的に男性が多い業界ですが、それだけに覚えてもらいやすく、人あたりも柔らかです」。
 
 30人程いる従業員のうち20名が女性で、女性ならではの特色を生かした仕事をしている。例えば、分別をする細かい手作業は全員が地元地域の女性たちだ。

  あえてオープンにした工場は、資源ごみリサイクル業だけでなく、産業廃棄物処理事業や鉄スクラップ事業にも信頼される結果となっている。
 
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by mako0491 | 2014-01-10 13:10 | アタマ記事