わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

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視点・論点2月1日付け

2月1日掲載

パッチ進化のレギンス愛用

 
 昔も冬は寒かったと思うが、こんなに寒かったのだろうか?
 年々、年を重ねる度に寒さが身に沁みるようになってきた。そしてついに、死語になりつつある「パッチ」が手放せなくなってしまった。

 「パッチ」で思い出すのは一人暮らしを始めた大学時代。私の冬の軽装さに母は出会う度に、「体を冷やさないように」と口を酸っぱく言った。そして、下宿先に肌色のもこもこしているパッチを送ってきたものだった。

 今思えばかなりいいものだったに違いないのだが、当時は理解できず、たんすに直行。実家に戻るまで、たんすの肥やしになっていた。当時はかなり恥ずかしかったのだ。

 しかし、それが今や手放せない。数年前からはパッチから進化したレギンスを愛用している。長さも柄も厚さも多様で、用途に合わせて使い分けができる優れものだ。

 そしてついにこの冬、母と同じように娘のパッチを購入した。小学校の教室がまるで校庭のように寒いからだ。理由は暖房器具がない上に、インフルエンザなどの対策として、窓を数箇所全開にしているから。

 参観では先生に気を使いながらも、親はコートを着たままでいる。子どもは風の子というが、暖かい格好をさせたくなった。

 同じ様な親の思いからか、子ども用のレギンスの種類は豊富にあり、購入には困らなかった。娘は嫌がる事もなく、反対にかわいいとご機嫌。暑くなれば捲くればいい、と気に入っていた。
 
 昔は住宅も今より気密性も良くなく、隙間風もあったはず。どのように過ごしていたのだろうか。
子どもで分からなかっただけで、母は密かに様々な工夫をしてくれていたんだろう。今更ながら感謝しつつ、雪が降るのを心待ちにしている娘たちが寒い冬を存分に楽しめるよう、これからも知恵を絞っていきたい。
                                   (浦田 ひろみ)
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by mako0491 | 2013-02-05 13:58 | 女の視点

名品発掘2月1日付け

「秋津温泉でメロドラマ楽しむ」
 吉田喜重監督の実存的メロドラマ


映画や芝居、オペラなどそれほど有名でないが味のある名品を発掘、その背景や現代的意義について考えてみよう(随時掲載します)。

大島渚監督が亡くなった。当時の松竹新進監督たちは和製ヌーベルバークともいわれ、一世を風靡した。
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その一人吉田喜重監督の作品に「秋津温泉」=写真=がある。新子役の岡田茉莉子と、周作役の長門裕之との絡みが生々しく迫ってくる。

昭和20年、東京の学生だった周作は、岡山県山中の秋津温泉に流れ着いた。そこで、秋津荘の一人娘、新子と出会う。病に体を蝕まれていた周作は生きる希望を失っていたが、彼女の快活さに打たれ、生きる力を取り戻す。

しかし、何年か経って、再び秋津荘を訪れた彼はすっかり自堕落な男になっていた。
新子に「一緒に死んでくれ!」と訴える。周作の愛を確かめた新子は、彼の願いを受け入れ、一緒に川原に向かったのだがーー。

まずこの作品、メロドラマの楽しさを味わさせてくれる。美しい岡田茉莉子は見飽きない。ワンカットごと表情が豊かに変わり、女の性(さが)の切なさを見事に演じる。

メロドラマは、普通言われるような荒唐無稽な感傷的見せ物ではないという説がある。イギリス人学者、ピーター・ブルックスの『メロドラマ的想像力』(1976年)という小説論では、バルザックやディケンズなど19世紀の小説をメロドラマ的な想像力として見直そうというもの。まさにこの映画などその類に入れられよう。

その他の作品「ろくでなし」「告白的女優論」「嵐が丘」などもお勧めだ。

吉田は同じ松竹ヌーベルバークと並び称された大島とは映画に対する考え方において相容れなかったようだ。お互いの作品をほとんど見ようとしなかった、と追悼文に書いている。

ただ「メロドラマ的想像力」という点では、吉田が軟派のメロドラマなら、大島は硬派のメロドラマを体現していたのでないだろうか。
           (淡 美輪)
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by mako0491 | 2013-02-05 13:48 | 名品発掘

ファスティング<上>


ファスティングで美しく〈上〉

 私がヨガ療法の勉強で留学していたインドでは、健康プログラムの一環としてファスティング(断食)が行われ、最近は日本でも浸透してきています。

 ファスティングは、食事をしないことで「消化吸収する」という人間にとっての最大のエネルギー活動を休止し、身体内の解毒を促すのが目的で、ダイエットが目的ではありません。
 
 断食と聞くとなんだかハードなイメージですが、今回は、安全で手軽にできる3日間のプログラムをご紹介しましょう。

 1日目は果物のみ食べることが出来ます。量の制限はありません。但しバナナ・ぶどうなど糖分の多い果物は避けます。
 
 2日目はレモンを絞って水で薄めた飲料のみを摂取します。量の制限はありません。
3日目はスープとジュースを飲むことが出来ます。量の制限はありません。生野菜や果物を使った刺激の少ないものをお勧めします。炭酸飲料などの入ったジュースは避けてください。インドでは食卓に生野菜や果物が並ぶのが普通で、もともと添加物が入った飲料は少ないのです。

 このプログラムでは、固形物を摂取しないのは1日だけなのですが、私の場合やはり1日目の夜から2日目の午後位まではお腹が空いていました。しかし不思議なことにそれ以降はあまりお腹が空いたという感覚がなくなり、逆に活力が出てきました。ファスティング中の3日間、ヨガ教室や遠方への出張など、かなりハードスケジュールでしたが、お腹がすいて元気がなくなるどころか、いつもより疲れることなく頭もすっきりし、精神面でも落ち着いた感じでした。

 人によっては頭痛や倦怠感または皮膚の問題などが起こってくる場合があります。ファスティングにより、身体の細胞内にある毒素が肝臓や腎臓に集まり、解毒されるのですが、その際に一時的に負担がかかり好転反応として様々な症状が出てくるようです。長年の食品添加物摂取や不健康な飲食生活により毒素がたまっている人ほど好転反応は激しく出るようです。

 次回はもう少し詳しくファスティングの効能などをお話していきます。

YOGA SHANTI
(ヨガシャンティ)主宰 神谷 弥生
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by mako0491 | 2013-02-03 19:05 | オンナ磨き事情
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 癒しの空間創り出す


 伊良波範子さん(いらなみ・のりこ)さん。いつも和服でしっとりとした風情の彼女は、和歌山市の出身で精神科医である。ジャズボーカリストとしても活躍する。「熊野古道を癒しのメッカに」と考えているマルチ人間である。
                          (中村 聖代)


 2月2日。大阪心斎橋「RUGTIME」において、「Healing Jazz公演」がある。ピアニストは、作曲家・大学教授としても活躍のフィリップ ストレンジ氏。ベーシストは魚谷のぶまさ氏。ドラマーは斎藤洋平氏。いずれも関西JAZZ界屈指のプレーヤーである。伊良波範子さんがボーカルを担う。

【結婚後に医師免許】
 範子さんは桐蔭高校卒業後、帰国子女が多く通う神戸女学院英文科に入学。元来内向的で人見知りの性格だったが、ロックバンドのヴォーカルとして活動するようになる。
 
 大学卒業後は縁あって、和歌山放送や、和歌山県立医大脳外科の研究室でアルバイトをするうちに結婚。夫は高校の同期で麻酔科の医師。
 
 結婚後も英語を活かした仕事に就きたいと、難関な通訳案内業免許を取得したが、2人目の子ども妊娠し、仕事に就けなかった。そのときの勉強で学生時代と違う本当の楽しさを知った。身体と心の状態はシンクロする。そのメカニズムに興味を持ち精神科の医師を目指す。男女一人ずつの子育てをしながら、独学で受験勉強。下の子どもが幼稚園入学と同時に和歌山県立医大の学生になった。平成3年のことである。

【ジャズも医療も同じ】
 範子さんは、現在大阪府下の病院で精神科医として勤務している。「薬物療法」が主であるが、「認知療法」と出会ってからは、そのエッセンス的な要素を取り入れて治療に当たることもある(別枠参照)。患者が変わったと思える時が一番充実するという。
 
 範子さんは、平成15年ごろ心身共に疲れた時期があり、仕事も辞めたが、高校のPTAの催しでコーラスをすることになり音楽で癒された。そこから音楽活動と医師活動を再開。三味線や長唄などの邦楽にも携わるうちジャズにいきついた。彼女の中では、精神治療もジャズも同じ―そこにいる人が笑顔になり、慰められ、元気になる―ただアプローチの仕方が違うということだ。

【忍者とも見られた】
 普段も着物姿だという範子さんは、「昔の日本人は、皆着物を着用していましたよね。だからそれが自然なのです」と語る。

 締め付けがないし、これほど楽な衣服はないという。「温かいものに包まれている感じ。緊張感の中のリラックス」だとか―着物を着用する経験のまれな筆者にとっては驚きだ。なんと、熊野古道の山道も「ひょいひょい」と着物に草履で登る。「もちろんかかとをゴムで結わえ固定します」と言うが、見ていた人から「忍者?」の声もあがったとか。

【藤城清治さんを和歌山へ】
 ところで、範子さんたちは影絵作家の藤城清治さんを和歌山県、ことに熊野古道に招きその感性で作品を残してもらいたいと働きかけている。   

 藤城清治さんは大正13年生まれ。現在も現役で制作を続けている。山梨県の昇仙峡影絵の森美術館は1992年に世界一の影絵美術館として誕生し、毎年30万人以上の来館者がある。また昨年11月には原発事故のあった福島県大熊町へ、放射線防護服を身に着けつつデッサンに出かけた。藤波さんの和歌山県入りは、まだ実現していないが、一日も早い来和を期待している。

【癒しの聖地熊野古道】
 範子さんは熊野古道に特別の思い入れがある。単なる観光スポットに終わらせたくないと。
古く神話時代から神々が鎮まる特別な地域であり、仏教においても山岳修行の舞台でもある。また、はるか京都から上皇・天皇たち始め人々が時間をかけてやってきた場所でもある。
 
 範子さんは、この熊野古道を、本来あるべき姿である「癒しのメッカ」にしたいと考えている。精神的・肉体的に疲弊した現代人が、そこに行けばリラックスし、活力を得る―音楽療法や創作活動、認知療法など、それぞれに見合ったプログラムで―そんなプロジェクトが、自分が生きているうちでなくても、そうした道筋ができればと思い描いている。

 「熊野古道の自然は、人間の及ばない大きな癒しの力を持っているのです。それを感じてもらいたい」と範子さんは語る。

<認知療法とは>
 現実に即して物事をしなやかに捉えることを目指す。鬱は現実を正しく認知する力を奪い、そこから見える世界はフィルターがかかったように暗い。認知療法は、認知の歪みを正して、より客観的で妥当なものにしていく。
 1950年代に米国で鬱の患者のためにつくられたプログラムで、薬物療法に匹敵する効果があることや、再発予防効果に優れていることなどを実証。不安障害、統合失調症など多くの精神疾患にも活用され、現在は精神疾患治療の大きな柱の一つとなっている。
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by mako0491 | 2013-02-03 18:58 | アタマ記事