わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

カテゴリ:絵本この一冊( 66 )

2.9絵本

『おくりものはナンニモナイ

パトリック・マクドネル著 谷川俊太郎訳 

あすなろ書房 2005年 1296

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

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(読んでもらうには)4歳から

(自分で読むには)6歳から大人まで 

新年早々、セールや福袋の買物で疲れていませんか?絵本でスッキリ致しましょう。

<あらすじ>

犬のムーチは大好きな犬のアールに贈り物をしたくなりました。何をあげれば良いのでしょうか?

アールは食事用のお皿を持っています。ベッドもあります。骨型のガムも持っています。アールは何でも持っているんです。

ムーチは考えました。うんと考えました。「なんでも持っている友達を喜ばせるものってなんだ?」

飼い主のフランクはテレビを見ながら、いつも言います。「見たいものはナンニモナイ」。買い物に行っても「買いたいものはナンニモナイ」。ムーチは思いつきました!「ナンニモナイをあげればいいんだ」

この世界にはいろんなものがいっぱいあるけれど、ナンニモナイはどこにあるのでしょう?

ムーチは買物に出掛けました。売り場には数え切れない程、色々なものがありました。さらに、「セール」「お買い得」に群がる人たち。あっちこっちにある最新式や最新型。でも、ナンニモナイは売っていませんでした。

そこで、ムーチはうちに帰って、いつもの場所で何も探さず、じっとしていました。すると、見つかりました。「ナンニモナイ」が。

ムーチは箱にナンニモナイを詰めました。小さな箱では物足りません。大きな箱に詰め、リボンをかけました。そしてアールにプレゼント。

二人はそのプレゼントのおかげで仲良く窓際に寄り添い、楽しみました。ナンニモナイを。そして雪が降り積もる景色の何もかもを。

ムーチはアールにどんな贈り物をしたのでしょうね。

(浦田ひろみ)


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by mako0491 | 2018-02-10 14:19 | 絵本この一冊

11・10掲載分 絵本

『おたすけやたこおばさん

高林 麻里作 

偕成社 2014年 1296

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対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)4歳から

(自分で読むには)5歳から大人まで 

<あらすじ>

海に住んでいるたこの「たこおばさん」はいつも、海から人間たちを見ていました。人間たちは遊んだり、食事したりして楽しそうです。「たこおばさん」は思います。「仲間に入りたいなぁ。」

「たこおばさん」は一大決心をします。そして、ついに、人間の世界に引越しをしました。ところが、町を歩くと、「ぬめぬめしてる。こっちに来ないで欲しい」などの心ない声が聞こえてきました。

「たこおばさん」は悲しくなります。そしてしばらく町に出ることが出来なくなりました。でも、こんなことでくじける訳にはいきません。人間と友だちになりたいんですもの。

「たこおばさん」は考えに考えました。そして、「たこおばさんのお助けや」のチラシを貼ることにしました。怪訝そうな顔で見られても気にしない。気にしない。

最初に連絡があったのは小さな女の子ルルちゃんです。お友達が出来ない、と今にも泣き出しそう。次の日に会うことにしました。

「たこおばさん」はルルちゃんと公園に行きました。公園に着くと、「たこおばさん」はたくさんの手足を使ってルルちゃんと遊びます。他の子ども達も集まってきました。子ども達は「たこおばさん」の手足にぶら下がったり、滑ったりと大喜び。一緒に遊べばもうお友達です。ルルちゃんも笑顔です。

それを見ていた大人たちが「今日はありがとう」「私も電話番号教えて」…と、笑顔で話しかけてきました。

それから「たこおばさん」の電話は鳴り止みません。「六つ子が泣きやまないの。助けて」「部屋の片付けを手伝ってもらえますか」…。たこおばさんのたくさんの手足が大活躍。私達も何かが強みになるかもしれませんね♪

(浦田 ひろみ)


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by mako0491 | 2017-11-29 13:57 | 絵本この一冊

『クレヨンからのおねがい!

ドリュー・デイウォルト作 

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オリヴァー・ジェファーズ絵 木坂涼訳 

ほるぷ出版 2014年 1620

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。(読んでもらうには)4歳から

(自分で読むには)5歳から大人まで 

●○あらすじ●○

ある日、ケビンにたくさんの手紙が届きました。全部で12通もあります。

1通目を開いてみると、赤い文字で「やあケビン!」と始まりました。「赤いクレヨンの俺だよ。あのさ」と、なんだか親しげです。「話せばわかると思うけど、クレヨンの中で一番働いていると思うんだ。消防車だろ、いちごにりんご、な?それに…」と日々の働きぶりが長々と綴られています。しまいには「人気者はつらいぜ。」と強がったかと思うと、「だから休ませてほしいんだ。働きすぎだと思うお前の友達赤いクレヨンより。」と本音をちらり。少しキザな赤いクレヨンからのお手紙でした。

2通目はなんだか雰囲気が違います。「ケビン君へ。僕のことを気に入ってくれているのはよーくわかっているつもりです。いつも僕を使ってくれてとても嬉しいんです。」なんだかまえがきが長いです。言いにくい事でもあるのでしょうか。「美しい色が台無しになっちゃうので、お願いですから、丁寧に塗ってください。きれい好きなきみの友だちの紫のクレヨンより。」なるほど、クールな紫らしいお手紙です。

その後も黄色、橙色、灰色、白、黒、緑…と12通も続きます。

緑はお礼、黒は主役になりたいとの希望、ピンクは利用のお願い、等など。それぞれ個性たっぷりに熱い思いを自分の色と文字で訴えます。

12通を読んだケビン。クレヨン達の言いたいことはよく分かりました。

ケビンは考えます。そして、クレヨン達の要望を聞き入れた新しい絵をかきます。

**

私達も普段何気なく行っていることを違う角度から考えてみると、新たな発見があって楽しいかもしれませんね。

(浦田ひろみ)


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by mako0491 | 2017-09-30 13:21 | 絵本この一冊

『まねきねこがっこう』

『まねきねこがっこう』きたあいり作



PHP研究所 2015年 1404円対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)4歳から(自分で読むには)5歳から大人まで 


 ●○あらすじ●○ある街のラーメン屋さんはいつもガラガラ。店長の親父さんは無愛想だし、壁のビラは剥がれているし、天井には蜘蛛の巣があります。店はどんより暗~い感じです。その店先にいるのが招き猫のにゃん吉。にゃん吉は今日も親父さんに怒られています。「今日もお客さんが来なかったぞ。この役立たず」もちろん、にゃん吉は思います。(僕だけのせいにしないで欲しいにゃん……)でも、実はにゃん吉は怠け者。招き猫にもかかわらず、腕をあげるのはしんどいとダラダラしていたのです。

 そんなある日のこと、猫型の紙が飛んできて、にゃん吉のおでこにピタッ。すると、体が勝手に裏山に向います。そこには招き猫の先生と半人前の招き猫達がいました。「一週間、みっちり特訓するから覚悟するように!」みっちりと、講習と実技訓練を受けました。

 次の日、にゃん吉は初めて筋肉痛に。お店には店長と女将さんだけです。「アイタタタ~誰も見ていないし、腕をおろしちゃおう。学校も休むにゃん」ところが、真夜中になると足が勝手に学校の方へ動きます。先生はカンカン。「サボるとは何事じゃ!わしらは幸せを招くのが仕事じゃ。そんなんじゃ、立派な招き猫になれんぞ」にゃん吉は言います。「招き猫より自由に動ける猫に生まれたかったにゃん!立派にならなくてもいいにゃん。」先生は立派な招き猫になれば、本物の猫になれると教えます。本物の猫も話しかけくれました。頑張って損はありません。

 シコ踏み、腕立て、と一週間頑張りました。その後、にゃん吉は一生懸命働きました。店は大繁盛し、親父さんと女将さんにも笑顔が溢れます。「ご苦労さん」と頭もなでてくれるようになりました。にゃん吉は満足に思います。(猫に生まれ変わるのはもっと先でもいいかにゃ~)自信に溢れた表情のにゃん吉に元気をもらえますよ♪(浦田ひろみ)

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by mako0491 | 2017-06-12 17:18 | 絵本この一冊

『くるまあらいます』

4.21掲載

『くるまあらいます』

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BL出版 2005年 1404

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)2歳から

(自分で読むには)4歳から大人まで 

随分過ごしやすくなってきましたね。さぁどこにお出かけいたしましょう♪まずは絵本の中へ外出、外出。

<あらすじ>

今日はお父さんがお休みの日です。お父さんは二人の子どもに言いました。「お昼を食べに行こう」

早速、車に乗って出発です。ところが、出発した途端、大きな泥の水たまりが現れます。もちろん避けきれず、「パシャ!パシャーン!」車は泥まみれになってしまいました。

お父さんはお昼ごはんどころではありません。先に、車を洗いに行くことにしました。窓を締めて、洗車の機械の中に入ります。

子ども達は何が起こるのか興味津々。ワクワク・ドキドキ。

まずは真っ暗な中を通ります。子ども達にとっては、海の中を潜っていくような気分です。車が潜水艦に変身したかのようです。

窓から見えるのはきれいに泡立てられた洗剤とスポンジ。それは子どもにとっては泡だらけの海と緑のサンゴ礁。もしくは海草。洗剤を流す勢いのある水流は海の嵐や大波です。「しっかり捕まって」

静かになると、窓ガラスにはきれいな水滴でいっぱいです。光が反射してとてもキレイ。と、思ったら「ブォーッ!」海底の火山が噴火したのか、熱い熱風が車にかかります。「大変。やられたらどうしよう。」

でも、大丈夫です。明るい光が見えてきました。無事に海から出られそうです。車もご覧のとおりピッカピカ。

大人にとっては些細な日常でも、子ども達にとっては楽しい大冒険の時間。空想の時間です。私達大人も、たまには空想遊びをするのも楽しそうです.

(笠井 ひろみ)


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by mako0491 | 2017-04-25 11:39 | 絵本この一冊

『旅するベッド』

絵本 2.24

『旅するベッド』

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ジョン・バーニンガム 作 長田弘訳 

ほるぷ出版 2003年 1728

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)4歳から

(自分で読むには)5歳から大人まで 

<あらすじ>

少年のジョージはベッドが小さくなりました。そこで、ジョージはパパとベッドを買いに出かけました。

買い物の途中に1軒の古物屋さんがありました。そのお店には古いベッドがありました。お店の人は言います。「このベッドを運んできた女の人が言ってましたよ。このベッドは不思議なベッドなんだって。どこへでも自由に旅のできるベッドなんだって。」

パパとジョージはそのベッドを買いました。二人で一緒に隅から隅まできれいに洗いました。そして発見します。旅ができるお祈りの文句と魔法の言葉を!しかし、文字はぼんやりとしています。パパは言います。「Mで始まりYで終わる言葉なんだが」

ジョージのママはなぜ新しいベッドを買ってこなかったのか、と言います。ジョージは反論します。「すごいベッドなんだよ。」その夜、ジョージは早々とベッドに潜り込み、様々な魔法の文句を唱えます。が、何も起こりません。

しかし、次の日、魔法の言葉を言い当てました。ジョージはベッドに潜り込んだまま街の上を旅していました。そして野原に到着。ジョージはベッドに集まってきた妖精たちにお話を読んであげました。別の夜には空飛ぶ魔女たちと遭遇。競争します。さらに別の日には、海でイルカと泳ぎました。さらに、へばった鳥たちをベッドに乗せてあげたりもしました。

作者は言います。「自分だけの魔法の言葉を見つけるんだ。そうすれば君もベッドに潜り込んだまま、遠くまで旅することができるよ」と。

節分も過ぎ、暦ではもう春です。冬のお布団も幸せですが、春も「春眠暁を覚えず」です。ゆっくり眠っても眠らなくても、いい夢をみたいですね。

(浦田ひろみ)


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by mako0491 | 2017-03-02 19:07 | 絵本この一冊


『おかあしゃん。はぁい。』

くすのきしげのり作 岡田千晶絵

佼成出版社 2015年 1404

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)2歳から

(自分で読むには)3歳から大人まで 

もうすぐ今年も終わりですね。今年も良いことも悪いこともあったと思います。最後ぐらい温かで穏やかな気持ちで過ごしたいですね。


<あらすじ>

  小さなひとりの女の子が左手に大好きな犬のぬいぐるみを抱っこして、起きてきました。 女の子は3歳ぐらい。もうひとりで歩くことができますし、おしゃべりもできます。  


 女の子はパジャマから服を着替え、ボタンを止めながら言います。「おかあしゃん。」母親は答えます。「はぁい。」


 怖いトイレも犬のぬいぐるみと一緒ならひとりで行けます。女の子は呼びます。「おかあしゃん。」ひとりでトイレができたらトイレのカレンダーにシールを張ることができます。母親はシールを持ってきて、答えます。「はぁい。」


 通園中に大きな犬に出会いました。女の子は言います。「おかあしゃん。」大丈夫。母親は答えます。「はぁい。」「おかあしゃん。」と「はぁい。」は一日中、何度も何度も繰り返されます。


園でお別れするときも、お昼寝をするときも、一緒に買物をするときも、晩御飯を食べるときも…。もちろん、一日の終りに一緒に寝るときも。


 記憶が薄れた小さい頃の私たちも何度も呼んでいたのでしょう。そして返事をもらっていたのでしょう。女の子と親は本当に穏やかで幸せそうな表情です。絵は優しいタッチで見ているだけでも心が温かくなります。絵本から優しい声の「おかあしゃん。」「はぁい。」が聞こえてきそうです。


『どうか、いつの時代のどの国にも幸せに満ちた「おかあしゃん」「はぁい」がたくさんありますように』(あとがきより)


                            (浦田 ひろみ)

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by mako0491 | 2016-12-15 17:48 | 絵本この一冊

真珠まりこ作 

ほるぷ出版 2008年 1404

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)5歳から

(自分で読むには)小学生から大人まで 

肌寒い季節に温かい飲み物を飲むと、ほっこり幸せな気持ちになりますよね。これからの季節にぴったりな温かみのある絵本です。


<あらすじ>

主人公は大きな雪だるまの男の子「チョコだるま」。体は白いホワイトチョコレート。かぶっている帽子はほんのり苦いブラックチョコレート。ボタンはマーブルチョコレート。

 「チョコだるま」が店頭に立つお店はチョコレートドリンクがおいしいと評判のお店です。


 お店には毎日、様々なお客さんが訪れます。枯らしが吹く寒い日には、手をつないだ恋人達。雪がしんしん降る日には、お母さんと子ども。嵐の日には、おばあさんとの思い出の味を求めておじいさんが訪れました。 


 晴れの日には子ども達が外からお店の中を覗きこみます。「チョコだるま」はそんな毎日が大好きです。しかし、突然、お金持ちが「チョコだるま」を買いたいとやってきました。プレゼントにするようです。「チョコだるま」はリボンをかけた箱に入れられました。


 暗い箱の中、「もう、お客さんの話を聞けないの?」「もう、子ども達が遊ぶ姿を見られないの?」。「チョコだるま」は悲しくて涙が出てきました。


 「チョコだるま」の顔は涙でチョコレートが溶けてぐちゃぐちゃです。お金持ちは怒って返品しました。売ってしまったと後悔していたマルタさんは再会を喜びます。汚れた顔を作り直してもらった「チョコだるま」にお客さん達の笑顔が広がります。


登場人物の暖かさや柔らかな絵に癒やされ、なんだか絵本からホットチョコレートの香りが漂ってくるようです。暖かい部屋で温かい飲み物を飲みながら、絵本を読んでみませんか。

                         (笠井 ひろみ)
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by mako0491 | 2016-12-03 00:44 | 絵本この一冊
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『ミミちゃんのねんねタオル』

アンバースチュアート文 レインマーロウ絵 ささやまゆうこ訳


徳間書店 2007年 1620

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。(読んでもらうには)3歳から

(自分で読むには)5歳から大人まで 

 誰でも昔は小さな子ども。小さい頃、とても大切にしていたものを思い出してみませんか?

あらすじ

 主人公のミミちゃんはうさぎの女の子です。ミミちゃんは随分大きくなりました。

 だってね、お池のまわりをぴょんぴょんぴょーんって休まず回れるようになりました。さらに、1人でたんぽぽ摘みにも行けます。もう大きいから、なんだって出来るんです。

 でもね……

ねんねタオルを持ち歩くのだけはやめられません。パパとママは「たまには置いてもいってもいいんじゃない?」と言います。お兄ちゃんも言います。「赤ちゃんみたいだよ」。

 ミミちゃんはねんねタオルを取り上げられたらどうしよう、と不安になりました。「隠しておかなくっちゃ」。

 ミミちゃんはお外に出て、隠し場所を探しました。お池のほとり、木のみき、土の中。ミミちゃんは奥の方に隠すと、一安心。一日中、ウキウキと過ごしました。

 でも、寝る時間になると、心細くなりました。今までいつだって、ねんねタオルを抱っこしていたんですから。ミミちゃんは眠れない、とタオルを取りに行きました。

 夕暮れ時は昼間とは全然違います。どこに隠したのか、わからなくなりました。みんなに優しくしてもらっても、辛くてよく眠れません。

 でも、ねんねタオルを探すうちに、てんとう虫やクローバーを見つけました。お友達とも遊び、徐々にねんねタオルを思い出さなくなりました。

 そして春、ミミちゃんはちっちゃな狐の赤ちゃんを見つけました。赤ちゃんの横には見覚えのあるタオル。ねんねタオルです。「赤ちゃんにあげる。だって私はもう大きいんだもん!」

 こうやって大きくなったんですね♪

                         (浦田 ひろみ)


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by mako0491 | 2016-10-30 11:07 | 絵本この一冊

上條さなえ文 たるいしまこ絵 


光村教育図書 2015年 1404

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。

(読んでもらうには)6歳から

(自分で読むには)小学校中学年から大人まで 

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<あらすじ>

私には料理屋さんをやっているおばあちゃんがいる。お客さんはおばあちゃんの味は一度食べたら忘れられないと、喜んでくれる。私もいつかおばあちゃんみたいにおいしい料理を作れるようになりたいんだ。


おばあちゃんは年に何度かごちそうを作ってくれる。おばあちゃんのお父さん・お母さん、おじいちゃんの命日。ママの誕生日、私の誕生日。


でも、一度もおばあちゃんの誕生日のお祝いをしたことがない。誕生日を聞くと、悲しそうな顔をして「忘れてしまったさー」と言う。いつもはどんなことがあっても「なんくるないさー」って笑顔で励ましてくれるのに。ママに聞いても「大きくなったらね」と、教えてくれない。


ある日、お客さんがおばあちゃんに沖縄料理のムーチーを作って欲しいと頼んだ。でも、おばあちゃんは断った。いつもはどんな注文でも笑って引受けるのに。私はおばあちゃんに作れない料理があることにショックを受けた。


日々が過ぎ、おばあちゃんは認知症になった。そんなある日、おばあちゃんはムーチーを食べたいと呟いた。今まで頑なに嫌がっていたのに。


ママはおばあちゃんがムーチーを作らなかった訳を教えてくれた。おばあちゃんのお母さんは食料が少ない戦争中、誕生日だけでもごちそうをと、ムーチーの葉を取りに行き、爆弾で死んでしまった、と。


おばあちゃんはムーチーをゆっくり食べた。とっても嬉しそうに。私は思った。「いろんなこと、忘れたっていいんだよ。忘れたから、ムーチーが食べられたもん。私達がおぼえていればいいんだもん」。9.23また、一緒にムーチーを食べようね。おばあちゃん。

                   (浦田 ひろみ)


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by mako0491 | 2016-09-27 20:46 | 絵本この一冊