わかやま新報女性面 (隔週金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

カテゴリ:温泉巡り( 26 )

犬鳴き温泉、美人の湯?

e0171960_15575881.jpg滝は修験道の道場

 大阪随一の秘境に、名湯と滝があるというので晩秋の道をたどり、犬鳴温泉を訪れた。この温泉は泉佐野市にあり、和歌山県境にちかい犬鳴川上流の二瀬川沿いにある温泉。泉質は純重曹冷鉱泉。16度と低いが少しはわかしているのだろう。

  無色でぬるぬる感があり美人の湯かも。建物から少し階段をおりると、渓流が流れ、川音が冷たさを演出してくれる。透明な川の中では鮠が泳いでいるのが見え、日本の風景そのもの。甲高い鳥の鳴き声もここで聞くとやけに寂しいに気分になるから不思議。

 決して広いわけではないが、湯船につかって大窓から見る紅葉と、空の青を眺めるのもいい。トレッキング族のご婦人が滝の様子を教えてくれるのだが同時に喋るので聞きにくい。それでも犬鳴という名前の由来や滝のことなど取材。

 犬を連れて狩に出掛けた主が、獲物をしとめようとしたときその犬が鳴き、獲物を逃がしてしまった。怒った主は犬を切り殺したがその口には毒蛇が。主を助けるために鳴いたと知る。忠義な犬として犬鳴という地名で残っているそうな。

 滝は修験道の霊場として今でも滝に打たれる人もいることなど行者の滝らしい。
滝までのピクニックして来たのかちょっぴり日焼けした親子が入ってきた。ここで入れ替わり湯から上がって外に。

 川風と川音が気持ち良く湯上りの身体のなかに通りぬける。この温泉に離れが何棟かあり、どれも趣のあるたたずまいだったが、もう少し手を入れてくれれば俳句の会に使えるのになあ。なんて勝手なこと考えながら見上げた柿の木には熟柿が透明な光を浴びてオレンジ色のともしびを放っている。お土産はやはり柿で決まり!

「山鳥のなべて出て鳴く秋日和   炎弥子」

                                    (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2015-12-09 16:19 | 温泉巡り
15年・9.18掲載

神話の国、豊かな自然

 e0171960_10504473.jpg 「いい日旅立ち・西へ」のキャッチフレーズ通り旅をすることになった。「さくら」に乗っての旅。宿泊地は南阿蘇高森町。温泉の宝庫である。
 
  熊本駅でJR豊肥本線に乗り換える。立野駅で再び乗り換え、ここからは高森駅までローカル鉄道「南阿蘇鉄道」というそうだ。この鉄道に乗りたいから九州の真ん中南阿蘇にした人、温泉にと言う人。まちづくりの参考にという人。目的は違っても、目指すところは一緒。
 
  「鉄ちゃん」たちのシャッターの音があちこちから聞こえる。窓から手を出し霧を感じる人、早乙女を撮るひと、それぞれ思いはちがっても旅という共通の列車に乗り合わせた人達を観察するのも楽しい。

 いよいよ南阿蘇の宿。生憎の雨でもマグマ大使はいそいそと温泉偵察。モワーっとする湯気を浴びると毛穴がじわーっと開く。温泉の醍醐味はこの「じわ~」と来るときだ。

 湯口からほとばしる豊富な湯を目で追いながら、ここは火の国熊本阿蘇だと実感。ゆっくりと身体を鎮めながら、アルカリ性単純泉と言えば、そうだ美人の湯成分だからと少し長湯をした。

 露天風呂では阿蘇五岳が見えるとあったが、雨で近くの樹木が黒々とみえるだけ。4人の客が入ってきた。すぐに打ち解けるのも裸ということ?それとも旅の解放感?何はともあれ、取材開始。

 「どちらから?」の質問に大阪、京都、島根、栃木とあちこちから、さすが温泉大国だわ。そのほとんどがリピーターといった。リピートの理由はーーの問いに、自然、温泉、食事、人情だそうだ。

 朝の露天風呂は貸切りの贅沢さ。そんな中で瞑想していると、内にある湯船のほとばしるような湯口とちがって、露天湯の湯口はささやく様に。こういう細やかな対比が嬉しい。

 陽を受けた木々は昨夜の雨で鮮やかな緑色をはなっている。阿蘇五岳はシルバーグレイの霧のベールを少しずつ脱ぎ、山際にあたる太陽で濃密な緑が張り付くように姿を現す。

 神話の国に相応しい豊かな自然の大地をすこしだけ垣間見た。温泉のエネルギーと季節ごと彩られる自然と味とに、リピーターが増えるのも納得できた。

 「脚入れて早乙女阿蘇の山砕く  炎弥子」
                            (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2015-11-17 10:18 | 温泉巡り
7.24日掲載
童子からもてなし受けて

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  「貝塚の水間観音の方面にいい温泉があるよ」との連絡あり。季節は少し前になるが、新緑を楽しみながら温泉に浸かってきた。貝塚ICから府道40を海に向かってまっすぐいくと大きな看板がみえる。ローソンやマクドナルドがあるから解かりやすい。

  清児(せちご)とは読めず命名の由来を探した。聖武天皇の命を受け行基さんが水間の里を訪れた折、十六の童児から丁重にもてなしを受けて、清らかな心を持った童子たちと称賛したことがこの地の由来だとか。この時代から「おもてなし」精神が息づいていたのね。

 温泉の名前は清児の地名と龍谷山水間寺にちなんで名前を付けたと話してくれた。泉質は単純温泉で神経痛、運動麻痺、慢性消化器系などに効き、水間観音様を信仰し旅する人々にはホッとするオアシスになっていたのかもしれない。

 広々とした湯船、露天風呂ありサウナあり、ジェットバスなどは深さにちがう強力なジェットで身の軽い私は流されて溺れそう。

 あれこれ楽しんで水間観音に赴き若葉堪能。楠、椎、楢、楓それぞれが色鮮やかにみどりの光を放ち、所々にはつつじの赤やピンクがポイントとなった素晴らしい景色。

 大屋根の甍(いらか)は大きく迫り、頑健な塔は黒々とそびえ、若葉の緑とのコントラストを見ていると、お寺と自然の緑と身体が溶け合い一体化していた。

 さすが勅願寺いつまでいても飽きさせなかった。俳句もできた。近くにこんないい場所あるのは羨ましいなあと。

 「観世音千の手に受く若葉光 炎弥子」

                               (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2015-08-02 16:49 | 温泉巡り
6.12日掲載

 冷温交互浴がお勧め

 和歌山市内で気軽に楽しめる天然温泉は花山温泉薬師の湯、ふくろうの湯、紀州黒潮温泉など、皆さんも一度は行っているのではないでしょうか。
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 今回はちょっと足を延ばして、神戸で遊んだあとのお勧めの温泉銭湯3つを紹介しましょう。
 
 繁華街に近い天然温泉銭湯ですから一杯飲んだ後にも楽しめます。まず六甲道にある「灘温泉」=写真。
大阪から約25分、JR六甲道を降りて見る、新緑の六甲連峰は美しく、土日は登山客グループも増えています。
 
 余談になりますが、戦後すぐの映画「青い山脈」の歌詞は西條八十が六甲山を見ながら思いついたと聞いています。「古い上衣よ さようなら さみしい夢よ さようなら 青い山脈 バラ色雲へ・・・」

 登山帰りの入湯客も目立つ灘温泉は、昭和7年、一面の菜の花畑にぽつんと「銭湯灘浴場」が誕生、神戸・淡路大震災後に温泉を掘削して、レトロな洋館風に建て直されたそうです(水道筋にもう一店あります)。

 炭酸たっぷりの源泉かけ流しのお風呂で、お勧めは温泉(源泉を温めた)と源泉で冷温交互浴。冷浴1分、温浴1分を11回繰り返すことにより、交感神経と副交感神経を刺激し、自律神経のバランスが整えられます。

 通常、冷温交互浴の冷浴は水風呂に入りますが、灘温泉では、ひんやりぬるめの源泉を冷浴として行えます。水風呂より温度差がないので、初心者向きと言えます。
 
 2つ目は灘温泉からも近い「六甲おとめ塚温泉」。天然温泉は露天風呂に使われています。

 ナトリウム・カルシュウム・塩化物泉で薄い黄色のお湯は絶え間なく浴槽に注ぎ込まれています。入ると、つるっとした感覚のあるお湯で、住宅街の真中に湧くオアシスとして、神戸っ子にも遠方の客にも愛される名湯です。

 もう一つは神戸最大の盛り場三宮からほど近い「二宮温泉」。

  近くに二宮神社があります。銭湯は判り難い場所ですが、思わぬ出会いを楽しめました。道を聞いた方が90歳のシニア女性、何とも元気で話好きの魅力的なキャラでしたーー。

 24時間営業。二宮神社参拝の後や北野町散歩の後にでも寄って、一風呂浴びて帰るのも良いのではないでしょうか。
                             (花咲 薫)
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by mako0491 | 2015-06-11 17:37 | 温泉巡り

癒しの場「ゆの里」

5.1掲載

泉質は名水、金銀銅の水

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 京奈和自動車道をドライブしようと誘うと、高野山の麓に温泉があるよといわれた。この方面はほとんど制覇しているはずだが気にかかる。
 
 春霞にうるんだような高野連山を遠くに眺めながめ、山麓のあちこちで上がる野焼きの煙をながめ、春耕に備え下草の整備する長閑(のどか)な農人の姿を見るのもたのしい。

 もうすぐ咲く桃の花の手入れかしら。近くに目を移せば、もう菜の花が鮮やかな色を田園に置き、春が来たと実感する風景をみせてくれる。

 橋本インターチェンジで降り、ル―ト24を和歌山方面にバックすると大きな看板が見える。弘法大師ゆかりの地。橋本市神野々(このの)という地域にその温泉があった。

 良質な名水らしい。早速レクチャーを受ける。その泉質は、金銀銅の水という。ちなみに金は無菌の地下水。銀は含二酸化炭素冷鉱泉。銅は自律神経に良いそうだ。この3種の水を汲みに来ている人も多い。

 浴場では10種類に及ぶ施設がありどれから入ろうかと迷ってしまう。フルコースを制覇するには時間が・・・。

 露天風呂からの高野山系と、のんびりした田園地帯を眼下に見つつ、帰りには土筆でも摘めるかなあと、春の摘み草を脳のファイルからひきだしていた。

  帰りは恒例の道の駅に立ち寄り、広々とした土手から家族連れの様子、犬の散歩のお姉さん、サイクリングに興じる少年たち。春のいぶきを満喫する姿を眺めるのも心温かい。

 風はまだ冷たかったが、かすかな川音に混じって鶯の声がきこえてきた。唱歌「早春賦」をハミングしていた。

「をちこちに野焼きの煙人みえず  炎弥子」
  (岡本 炎弥子) 
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by mako0491 | 2015-05-02 00:16 | 温泉巡り

紀州有田の二川温泉

3.6掲載
ナトリウム塩化物泉で、神経痛などによく効く
 
 早春の暖かい晴れ間、探梅に行きませんかとさそわれた。ちょうど立春とあって、毎年同じ時期に律義に花芽を付ける凛とした梅はわたしの大好きな花。梅林ではなく自然のなかにある梅だというからますます食指が動いた。

 紀州有田の山裾には、色づき始めた夏みかんやハッサクがたわわに実り、平和そうな日本の風景がひろがっている。e0171960_19214589.jpg
 
 明恵上人ゆかりの地、宗祇屋敷跡、新しくは巨峰村、そして二川温泉、清水温泉、棚田100選のあらぎ島と見どころ満載のドライブコース。

 今回は二川温泉に。杉の木でできた外観は天体観測所みたいでミステリアスな雰囲気。山間の温泉である。

 鉄分を含みナトリウム塩化物泉。筋肉痛や神経痛にいいらしく、この日も団体のご老人がお風呂に入っていたので、話の仲間にいれてもらい会話がはずんで湯治の気分にひたった。今夜はここに宿泊するそうで余計リラックスしてるんだろうと、ちょっぴりうらやましい。

 帰りは棚田によって見学。夏のイメージとは違った雰囲気で、畦みちがくっきりと表れ、もうすでにヨモギが新芽を枯草の中でそだてている。

 棚田を抱くように川が縁取り、流れ、立体のパッチワークのよう。梅雨時の田植え跡の爽やかなイメージとまた違った雰囲気で荒涼としていたが、これも趣のある風景。

 少し夕暮れが遅くなって来た早春の探梅紀行も自然の中に見つけた梅の木に咲く一輪に春を感じた。

 道の駅に立ち寄り、地場産のものを調達するのが大好きな私は、紀州保田紙の手漉き和紙便箋と封筒を買い、こういう伝統は受け継いでいってほしいなあなんて思いながら、冬野菜もたっぷり仕入た。

 帰りの車中は料理教室になりレシピを教えたり教えられたり。我が家で宴会ということで盛り上がった。
 
 「探梅や濁れる川は渦をなし  炎弥子」

                                (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2015-03-08 19:30 | 温泉巡り
2.6掲載
 コミック3万冊もそろう

裸木のイチョウ並木、プラタナスの実、メープルと整然とした広い道路をゆっくりと歩く。モノクロ映画のワンシーンのような風景の中を歩いていると、温泉と言う字がとびこんできた。

りんくうタウン(泉佐野市)の中にそれがあった。大きな観覧車が回っている。それを目印にくると判りやすいだろう。先ず、設備が整い一つの村のなかにいるようだ。圧巻はコミックコーナーだ。子供から大人までなつかしコミック3万冊が、さながら図書館のように本棚にある。

 お風呂は岩塩温泉と言われるように、ゲルマ鉱石によるデトックス効果抜群の湯。マイナスイオンを発生させる岩塩鉱石の湯。黒とピンクの岩塩で好みに応じて堪能できる。

 聞けばヒマラヤ岩塩だそうで、ミネラルを含有、さらには硫黄ナトリウム塩化物鉱泉と言われても判らないからとにかくはいってみることに。八つの湯船はお好み次第。

 フルコースこなす間にあちこち探検。空港に近いので海外の人ものんびりはいっている。
  いつものようにどちらから?の答えはカナダ、台湾、中国の人。帰国の前に温泉を体験しにいらしたのだそうで、温泉マナーが良く感心した。

 私と言えば、フルコースを極め、岩盤寝ころび処で休憩。息を整え外に出ると、夕映えの中、ピンクの飛行機が着陸体制にはいっていた。

  もう少しで太陽は淡路の島陰に落ちていく。対岸の関空は、不夜城のように煌々(こうこう)と灯がかがやいていた。

「異国にジャンボ機離陸秋たかし 炎弥子」

(岡本炎弥子)
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by mako0491 | 2015-02-07 23:48 | 温泉巡り

かつらぎ温泉八風の湯

1・9日掲載

化石海水のにごり湯堪能

 毎年、晩秋から初冬にかけての季節になると、紀北の柿の里「四郷」で吊るし柿を作るので「俳句吟行」と写真撮影を兼ねてでかける。

朝早く行かないと観光、吟行、写真家と人が多くなるので、行動開始は早め。そこに、おまけの温泉も組み込んでもらった。

  朝霧に包まれた柿の里は静まり返り、時々どこからか生活の音がかすかに聞こえてくるのをとらえるのも趣がある。

吊るされた柿ふすまが直線に、あるいはカーブして、またジグザグにと人工的な柄と自然との調和が見ていてもおもしろく、作品意欲をそそる。

 朝露に濡れた下草が重みに耐えかねて臥(ふ)せっている風情はこの場所に相応しい。集落にまだ収穫されない柿の実にも露を置き、紅葉鮮やかな葉は、人間技では作り上げることのできない自然の色をみせてくれる。

e0171960_12572859.jpg すっかり冷えた身体を温めるべく「かつらぎ温泉八風の湯」に。ここは源泉かけながし。

一の湯:露店風呂は天然炭酸温泉の石造り風呂。  
二の湯・大浴場(ぬるめの湯)は貴重な化石海水の「にごり湯」。
 
三の湯・大浴場(あつめの湯&シャワー)はサラリと優しい泉質。 
四の湯・水風呂は贅沢!強天然炭酸泉の水風呂。
 
   四源泉はそれぞれ効能がちがって楽しめるのがうれしい。冷え切った体には何でもいいわなんて考えてたけれど、四つの施設をフルコース制覇してるうちに体がすっかり温まっていた。

 お気に入りは化石海水のにごり湯。古代(数万年前)の海水が、天然温泉となった貴重な湯。化石海水を含んだ温泉は塩分濃度が高く保温と保湿に優れ、湯冷めしにくい効能があるという。

  化石海水の湯につかり、太古の生物って何かな?なんて考えていると、脳のフアイル中に古世代を代表する三葉虫がでてきた。

 「提げ下る柿にはあらず烏瓜  炎弥子」

                            (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2015-01-06 03:02 | 温泉巡り
11.21日掲載

 まとわり付く感じの泉質、そして美人湯

 白浜温泉を通り越して、国道42号線を南下する。e0171960_21293479.jpg

 田辺から勝浦までの海沿いは大辺路(おおへち)と呼ばれ、ここを通って那智詣のルートとなっていたという。円月島、富田の富田坂の石道などは必見。あちこちの旧跡を訪ねるのも大辺路の魅力だろう。

 雄大な太平洋をながめながらのドライブは気分爽快。そんな道路際に椿温泉がある。道の駅ができ、足湯が人気と言うから行ってみようと思い立った。

 室内の温泉は泉質がトロンとまつわり付くような湯で、またしても美人湯と言うからマグマ大使としてはゆっくり楽しみたい。坪庭には椿の木が植えられている。椿温泉の名は椿が多いから名付けられたのだろう。

 平日とあり客人ゼロの湯船は湯口からの音が静寂のなかでさらに静けさを感じた。足湯は無料と言うからか、ライダーや若いお嬢さんが素敵な足をつけて遊んでいた=写真。

 駐車場には温泉の湯を販売するコーナー、喫茶店、エコカーに充電するチャージコーナがあったりで新しい道の駅のあり方を学習できる。 

 散策には「俳句の小道」があり高台に上ると、太平洋が眼下に広がる。

 野分まえの空は灰色だが、濃密な色の椿の葉、青を含んだ雲の流れ、黒々と横たわる広い海、この美しい風景を等伯ならどう絵に表現するのだろか、芭蕉はどう俳句に読むのだろうかと見上げていると、鴨がカギ型に編隊を組み整然と南にとんでいった。

 温泉と美味しい南紀の海の幸を堪能し、暮れ行く海をながめていると漁船が灯をつけて出港していく。

 とっぷりっと暮れた漆黒の海に漁火が揺れ動き、さながら平家物語の御座船のごとくならんでいた。

 「露天湯や雁のかぎ型しかとあり 炎弥子」

                                     (岡本 炎弥子)
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by mako0491 | 2014-11-19 21:35 | 温泉巡り

宮津の「湯らゆら温泉」


10・24日掲載

   北近畿タンゴ鉄道に興趣

   湯らゆら温泉から天橋立、琴引浜も

 俳句に温泉に旅気分を味わおうと、句会仲間と京都府宮津市にある「湯らゆら温泉」へ。
 この温泉は「近年、宮津市内に湧出した温泉の一つで由良浜海岸からすぐ近くの地区にある」と紹介されている。
 
 北近畿タンゴ鉄道でのローカル路線の旅。カーブした鉄路も無人駅から乗るというのも旅心を誘う。 プラットホームにでると涼風が吹きわたり、夏草をゆらしている。由良川からの絶景は来てよかったと満足させるものであった。
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 清潔感あふれる温泉に入り、外に目を移すと丹後の海が夕日に染まりゴールドに輝やいていた。

 一緒に湯にいる女性にどちらからと問えば、「富山県から、明日は天橋立に」と言う。私たちグループは棚田を見て、「鳴き砂」で知られる琴引浜に行くこと、もちろん天橋立にもと言ったら、「ゆっくり一か所を見たほうがええっちゃ」と言われた。

 伊根の舟屋も行くと言ったら「そこはいってみたかったっちゃ」と。今まで行ったところの情報交換をしたら、「ぜひ黒部立山にいらして」とPRして湯から上がっていった。郷土愛にあふれるご婦人だった。

 棚田では爽やかな風に、琴引浜では子供の様に砂遊びしていたら、くらくらしてきたが、ずっとここで遊んでいたいとダダをこねたくなるほど感動した。

 「たまにバスや列車の旅もいいね」なんて言ってるうちに、バスの快い振動が子守歌に聞こえてきた。
 
  「一握の砂は思ひ出灼熱る浜」 炎弥子

                                    (岡本 炎弥子)













   














  







 
 
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by mako0491 | 2014-10-23 16:04 | 温泉巡り