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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

絵本『ミミちゃんのねんねタオル』

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『ミミちゃんのねんねタオル』

アンバースチュアート文 レインマーロウ絵 ささやまゆうこ訳


徳間書店 2007年 1620

対象年齢:年齢に応じて読むことができます。(読んでもらうには)3歳から

(自分で読むには)5歳から大人まで 

 誰でも昔は小さな子ども。小さい頃、とても大切にしていたものを思い出してみませんか?

あらすじ

 主人公のミミちゃんはうさぎの女の子です。ミミちゃんは随分大きくなりました。

 だってね、お池のまわりをぴょんぴょんぴょーんって休まず回れるようになりました。さらに、1人でたんぽぽ摘みにも行けます。もう大きいから、なんだって出来るんです。

 でもね……

ねんねタオルを持ち歩くのだけはやめられません。パパとママは「たまには置いてもいってもいいんじゃない?」と言います。お兄ちゃんも言います。「赤ちゃんみたいだよ」。

 ミミちゃんはねんねタオルを取り上げられたらどうしよう、と不安になりました。「隠しておかなくっちゃ」。

 ミミちゃんはお外に出て、隠し場所を探しました。お池のほとり、木のみき、土の中。ミミちゃんは奥の方に隠すと、一安心。一日中、ウキウキと過ごしました。

 でも、寝る時間になると、心細くなりました。今までいつだって、ねんねタオルを抱っこしていたんですから。ミミちゃんは眠れない、とタオルを取りに行きました。

 夕暮れ時は昼間とは全然違います。どこに隠したのか、わからなくなりました。みんなに優しくしてもらっても、辛くてよく眠れません。

 でも、ねんねタオルを探すうちに、てんとう虫やクローバーを見つけました。お友達とも遊び、徐々にねんねタオルを思い出さなくなりました。

 そして春、ミミちゃんはちっちゃな狐の赤ちゃんを見つけました。赤ちゃんの横には見覚えのあるタオル。ねんねタオルです。「赤ちゃんにあげる。だって私はもう大きいんだもん!」

 こうやって大きくなったんですね♪

                         (浦田 ひろみ)


by mako0491 | 2016-10-30 11:07 | 絵本この一冊