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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

選挙について考える

 選んだ責任自覚を

 先日イギリスにおいて国民投票の結果EU離脱が決まり、世界中に大きな衝撃が走りました。若者よりは年配層、地域では移民が比較的多く住む中部で離脱派が多かったと聞きました。 

 移民政策やEUへの拠出金、国の主権について離脱がメリットと考えたようですが、離脱のデメリットをいくら挙げても聞く耳を持たなかった人たちが勝利したのですね。
 
 なので、離脱が決まった今となって後悔する人も多く、「自分ひとりが離脱と書いてもその通り決定されるとは、思ってもみなかった」と言う人がいたのには驚かされました。
 
 国内においては、参議院議員選挙があり、東京都では都知事選があります。大阪府では都構想の是非を問う住民投票があったことも記憶に新しいでしょう。 

 このような形で「民意を問う」のは民主主義で正しい―と考えられていますが、果たしてそうなのでしょうか?

 今夏から18歳選挙権が実現します。今まで高齢者の投票率が高く、天候によって投票率が左右される。そんな現実がありました。自分たちの明日を決めるのに、人ごとのように捉えている声を聞くにつけ、もっと真剣に考えなければならないのではと思います。
 
 毎日ネットで無料配信される「鈴木先生」という漫画を読んでいます。折しも中学校の生徒会役員の選挙演説場面でした。生徒会会長に立候補した生徒は、熟考した故の一票と、いい加減な一票が同じ重みを持つことに耐えられず、全員参加・無効票をゼロにというシステムに疑問を投げかけていました。

 政治家を批判する声もよく聞きます。当然ですが、そうした人を選んだのは私たちです。選ばれた人の責任ばかり追及するのではなく、選んだ責任をしっかり自覚することも大切だと強く感じる昨今です。
                                 (中村 聖代)
by mako0491 | 2016-07-10 01:46 | 女の視点