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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

「夢の会」主宰 増田さん

5.29掲載

ライブ、作品展示会を応援
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 大きな夢を見ては失敗を繰り返す父親を反面教師に「真面目にコツコツ生きる」と決めた主人公が、最初公務員になったが、やはりみんなに喜びを与えるパティシエになりたいと奮闘する朝のTV番組がある。

 夢の実現には不断の努力と周りの応援が欠かせない。和歌山市に在住し、大型電気店に勤務する増田智津さんは、夢を持つ市内の若者を応援するみんなのお母さんだ。

 毎月16日に「夢の会」を主宰。夢の実現にむけてライブ活動の応援、作品展示会、婚活イベントなどを企画し、開催する。また、「おしゃれしておでかけしませんか?」と、クリスマスなどにパーティを開いたりする。

 増田さんは寿司屋の職人と見合結婚し、持ち前の明るさと愛想の良さでお店も繁盛。2子にも恵まれ、幸せいっぱいの生活が続くはずだった。

 が、気持ちがすれ違い、価値観の違いにずっと悩んでいた。

 そのストレスからなのか、スキルス性の胃がんにかかってしまった。病気をひきがねに、ついに二人は別れる。

 子どもたちは、「お母さんは一人でも生きられるけど、お父さんは自分たちがいないと」と、父親のもとに留まった。増田さんが45歳の時だ。

 離婚して12年が経った今も、子どもたちの結婚式にも出るほど行き来があり、元夫婦はお互いを暖かく見守られるような関係が持てている。

 「夢の会」は、増田さんの誕生日である16日に、自宅でお茶会をすることから始まった。若い人に夢を持ってもらいたい。夢を語りあって、応援しあおう、といったノリで月に一度集まる。

 「一人でも多く、見知らぬ人同士が知り合えばと願っています。たとえば他人同士がぶつかった時、知り合いだと喧嘩にならないでしょう?」

 こう言って自分自身の夢の実現のためにも、次のステップに踏み出そうとする増田さんがいる。
                                       
                                 (中村 聖代)
by mako0491 | 2015-06-01 09:28 | ヒト交差点