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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

写真俳句のすすめ

12月19日掲載

その時の心情・空気蘇える

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 「写俳」って何?俳句を写真に入れることによってお互い一体となって精彩を放つ、独特の世界を表現すること。和歌山県下の人たちを中心にした「きのくに句会」(本田武代表)の会員たちが来年1月27日から「写俳展」を開くのを契機に、その内容と意義について岡本炎弥子さんに寄稿してもらった。     

 「きのくに句会」が俳句に写真を付けて発表しましょうか?に会員が乗り気になった。写真と言う趣味と俳句のコラボレーションだから面白いということで、写俳に馴染みのない会員に説明を詳しくすると益々盛り上がった。
 
 凝縮された五七五の一七文字に、そこにあるあたりまえの風景や生業を写真に写し取り鑑賞する。構図や配置俳句をお互い殺し合うことなく表現することは面白い試みだろう。相性のいい俳句と写真が一つになったときの喜びと楽しさはいうまでもない。

 一枚の写真と一句がその時の風景、心情、空気がたちまちよみがえってその時の記念になるだろう。俳句が風景だけでなく心理描写をも俳句の表現に入ってくると、その描写に見合った写真が必要となりセットとみなして構成出来ることに気が付いた。

 お手軽に作品が出来上がるというところも写俳のおもしろさ。俳句が出来て写真を撮る、写真が出来て俳句を作るどちらが先でもかまわない。考えながら楽しめばいいのである。

 創造力を刺激し合い喜びを分かち合えるのもおおいに写俳は役だっている。

 今、デジカメ、携帯でお手軽に写真がとれるようになり、PCでその美しい写真を取り込み、それに俳句を入れ、人と変わった表現の楽しみを見出して欲しい。

 俳句+写真で、その切り取った瞬間を的確に表現し生活や生きているという記録として保存しては如何?

 ちなみに、「きのくに句会・写俳展」は2015年1月27日から2月1日まで和歌山市内のNHKギャラリーをお借りして開催できるようになった。

 かって放映され、人気もあった「NHK/カシャっと一句・フォト575」は今、企画されていないが、出来れば復活してほしいと願っている。

 全国版でなくても和歌山版の企画として、文化向上のためにも、ぜひ復活させてほしいと願っている。
by mako0491 | 2014-12-25 00:56 | アタマ記事