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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

輝き失わないプラチナ社会に

9.26日掲載

 シニア軸に多世代交流から


 最近、「プラチナ社会」という言葉をよく聞く。東大総長も経験した三菱総合研究所理事長の小宮山宏さんが中心になって提唱している。

  同氏によれば、まず第1はエコ社会。エネルギーや資源の心配がなく、温暖化の問題を解決している社会である。第2は、高齢者がいきいきと参加出来る社会。

 第3は、一生を通じて人々が成長出来る社会である。人生100年時代だ。「何歳で大学を卒業して、さあ一人前だから働きなさい」「何歳だから、ご苦労様」という仕組みは成り立たなくなっている。 第4は、年齢、性別に関係なく雇用が十分にある社会である。
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 こうした条件を満たす社会は、快適で、プラチナのように威厳をもって光り輝いているはずだ。このような社会を「プラチナ社会」と呼ぶ。

 シルバーではなく、プラチナと名付けたのは、金より上質で品格を感じさせ、輝きを失わない明るいイメージがあったから。
 
 プラチナ社会が目指す姿は、高齢者だけでなく、多世代がいきいき暮らし、活躍できる成熟した社会。具体的には、多世代が交流できる社会的な仕組みをつくり、環境問題と結びつけながらそれを産業化することを目指すと解説している。

 そのためには、環境、医療・健康、教育、インフラ整備等の分野で解決すべき事が山積しており、マクロ的には、まさに「アベノミクス」の宿題と言える。
 
 そんなに難しく考えなくて良いのかもしれない。和歌山市内で月1回、異業種、異なった世代間交流のサロンを開催しているが、そこに集まる元気な参加者を見ていると、小さなプラチナ社会の実践を重ねているような気がする。

 スモールビジネスだが、シニアたちがちょっとした報酬を得て、そこに来る仲間と自由に語り合い、共感する時間を過ごすーーそんな良い風景があちこちに広がっていくことが、プラチナ社会を形作っていくのかもしれない。
                                         (淡 美輪)
by mako0491 | 2014-09-25 23:50 | ちまたで近ごろ流行るもの