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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

俳句で子供の感性伸ばそう

7月6日
女の視点



 「俳句でゲームしよう」の投げかけに、子供たち「俳句ってなに?」
ルールは5・7・5の17文字しかつかえないこと。今の、季節のものを1つだけ入れること。これだけの言葉に、柔軟な子供の脳は大きな反応を示す。

 ゲーム化した俳句にお叱りを受けるかもしれないが、興味あるものに食指が動くのは大人も、子供も同じ。後は子供の心の中にある言葉と、言葉の響きを引きだせばいいと。
季節感が薄れ、旬さえもわからない大人の中で育つ子供の中に、ふとした会話の中に輝く言葉を見出した時、子供の表現力に笑ったり、励まされたりした事ありませんか。
子供から与えられるだけでなく知恵や知識、経験を経てきた大人が、なすべきことは精神生活を子供の時から、援助する事と思っている。

 子供の吸収しようとする心の中に、日本の美しい四季の移ろいと言葉をさりげなく教え、できる限り楽しく過ごさせるには、俳句という文学を媒体に手助けしていけたら、それは私自身の楽しみであり、仲間となった子供たちへのプレゼント。

 今の日本語の乱れは語彙の少なさと共に、感動するという感情の希薄さも手伝って、意味のつながらない若者語?が蔓延している。

 そんな中、今一度日本語の美しさと共に自然の美しさを、
感性豊かな言葉が溢れるほどあるという事を伝えればどんなにいいだろう。
言葉を紡ぎ創作するにあたり環境を整える手段として「俳句」があるではないかと。

 子供の目にする感動を少しでも手助けできるなら子供自身の世界で、言語、コミユニケーション、習慣を習得するだろう。
 子供たちの感性とエネルギーを、私自身も吸収しながら、俳句から日本文学と言葉の文化を、いま一度振り返ってみたいと思っている。
                                 (岡本 炎弥子)
by mako0491 | 2012-07-03 17:49 | 女の視点