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わかやま新報女性面 (月一回金曜日)記事を発信-NPO法人「和歌山コミュニティ情報研究所」の女性スタッフが取材・編集を担当


by mako0491

子育て相談、ラジオで発信

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 「子育て中のお母さん」と聞くと、どのような姿を浮かべますか?子どもを保育園に預けて忙しそうに働くお母さん?それとも昔からの専業主婦のお母さん?どちらもでもない母親像を模索していたところ、公立の幼稚園で発見。そんな一人、西林味紀さんに、お話を伺いました。
                                       (浦田ひろみ)

【働く母も公立幼稚園に】
 公立の幼稚園は送り迎えから始まり、保育参観・懇談会・懇親会・委員会と集まりが多い。加えて、設備補充の資金獲得や予算節約のため、親の力を最大限に活用する。
 そんな忙しい幼稚園に関わるのはバリバリの専業主婦ばかり!と思っていたが、今はそうでもないようだ。
「仕事は子どもが幼稚園に行っているときだけ」と決めて働く母もちらほら。WBS和歌山放送ラジオで毎週金曜15時55分~16時5分に放送している「ニコニコ子育て~みんなで応援、はじめの一歩」のパーソナリティを務める西林味紀さんもその1人。

 息子を保育園に通わす予定から一転、「今年のテーマは育児」と育児中心の生活に変更。幼稚園行事にあわせ仕事を調整してくれる和歌山放送の協力もあり、幼稚園行事にがっぷりと参加し、おもしろく盛り上げている。
 対して、息子が幼稚園にいるときは「妻でも母でもないバリバリ働いていた自分」として旧姓で働く。

【自分のための仕事からみんなのためへ】
 リポーターになりたいという夢を持っていた西林さんだが、当初の仕事は家具屋さん。25歳の時、和歌山放送の求人を見つけ、応募。週1回のラジオカーのリポーターに採用された。そこから経験を積み、和歌山放送に毎日登場するようになった。
 しかし、子宮外妊娠。死に至るほどの大量出血。輸血をしたという。この経験から「これまでは自分が楽しいことを仕事にしてきたが、他の人に役立つことを」と決意。この時30代。和歌山放送を辞め、大学で勉強をし直した。

【悩みを共有できる楽しい子育て番組を】
 数年後、無事に息子を出産。すると、みんなの子育てが気になる。「気軽に専門的な話を聞きたいけど、そんな子育て番組がない」と感じる。そんな時、和歌山放送から番組依頼の話がきた。
 ナイスタイミング。せっかくするならみんなの役にも立たないと、と「楽しいはずの子育てが楽しくない、なんだか忙しい。自分の育児はこれで合っている?」と悩む親を応援するラジオ番組を企画。
 子育ての悩みや質問を募集し、その質問に臨床心理学が専門の和大教授、小児科医、助産師が答える。放送後、ホームページ(http://www.wbs-niko2.com/)を通して、放送エリア外の人でも聞くことができるようにした。

【臨機応変にテーマを変えて】
 一時はあきらめた仕事に再び、たくさんのおまけ付きで戻ってきた。さらに週1回、ラボの先生になる。年齢差のある子ども達が英語と日本語を使い遊ぶ特徴が気に入り、応募。研修後、教室を開講した。

 毎年、状況に応じて今年のテーマを決めている。もちろん「子育てが終わったら次」を決めるという。次はまだ漠然。「自分の子どもは地域や日本の子ども。みんなで子育て」。だが「動いていると、向こうから話が来ることも」あるという。
 「自分のやるべきテーマを決めて、実行する」はたくさんの夢を引きつける魔法かも。あなたも一度試してみませんか?
by mako0491 | 2009-08-24 21:07 | アタマ記事